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「石破内閣」発足へ 総選挙の不安材料は“裏金議員”の公認問題や方針転換の“がっかり感”か?【Nスタ解説】

総合
2024-10-01 21:38

10月1日に召集された臨時国会で、自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。夜には石破新内閣が発足します。(10月1日「Nスタ」午後5時50分すぎの放送より)


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石破内閣まもなく発足へ 野党は「解散」めぐり猛反発

10月1日に召集された臨時国会で、自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。夜には石破新内閣が発足します。


額賀福志郎衆院議長
「本院において、内閣総理大臣に指名することに決まりました」


国会で総理大臣に選出されたその瞬間、笑顔はありませんでした。

各党への挨拶回りを行い、向かった先は総理官邸。早速、組閣に着手しました。


林芳正官房長官
「閣僚名簿を発表します」


13人が初入閣となる石破政権がまもなく誕生しますが、野党は石破氏の「ある方針」に猛反発しています。


小川淳也幹事長 衆院本会議
「まさに有言不実行、言行不一致。ここに至ってはもはや嘘つきのそしりすら免れないのではありませんか」


午後1時すぎから行われた、総理指名選挙を行う衆議院本会議。国会の会期を決める冒頭は“異例”とも言える野党の厳しい反対討論から始まりました。


立憲民主党 小川淳也幹事長
「国民の判断材料を提供することが新総裁の責任、本当のやり取りは予算委員会である。これはあなた自身の言葉ではありませんか。言行不一致、嘘つきのそしりすら免れない」


野党が反発する理由。それは総裁選を戦っている時の石破氏の発言にあります。


石破茂氏(今年8月)
「全閣僚出席型の予算委員会、そういうものを一通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかということが国民の皆様方に示せた段階で、可能な限り早く信を問いたい」


これまで衆議院選挙を行う前に、野党と国会で論戦を交わす重要性を強調していた石破氏。ところが、きのう、この方針を修正し、自民党新総裁としての会見の場で、10月27日に衆院総選挙を行うと表明したのです。


9日に衆議院を解散することを念頭に、与党側は臨時国会の会期を9日間と提案しましたが、野党は“言行不一致だ”と強く反発。総理指名選挙も荒れ模様となりました。


額賀福志郎衆院議長
「本院において、内閣総理大臣に指名することに決まりました」


指名の瞬間も険しい表情のままでした。その後、各党への挨拶回りでは。


立憲民主党 野田佳彦代表
「臨時国会は会期延長もできるので、是非いい議論をしましょう」

石破茂新総理
「いい議論をしましょう」


と野党から指摘される場面も。


「喜びより緊張感」13人初入閣 注目閣僚は?

その後、総理官邸に入った石破氏は組閣に着手しました。


そのころ、議員会館の事務所で取材に応じていたのは、総務大臣に起用される村上誠一郎議員。過去には安倍元総理のことを「国賊」と発言したとされ、党から処分を受けたこともありましたが…


総務大臣に起用 村上誠一郎衆院議員
「私は自分ではずっと正論を言い続けたつもりなんですよ。これからは皆さん方と融和政策というかね、融和的にね、もうやっていくつもりです」


その後、連絡を受け、総理官邸へと向かいました。

経済安保担当大臣に起用 城内実衆院議員
「至急官邸に。はい、わかりました」


城内実議員は、経済安保担当大臣として初入閣です。

経済安保担当大臣に起用 城内実衆院議員
「喜びと言うよりも緊張感、プレッシャーが来ているというところでございます」


続々と官邸へと向かっていきました。


農水大臣に起用 小里泰弘衆院議員
「しっかり頑張ります」


平デジタル大臣や三原こども政策担当大臣など、13人が初入閣する石破新内閣。


こども政策担当大臣に起用 三原じゅん子参院議員
「大変重要な政策なので、しっかり取り組んでほしいと。しっかり石破政権のなかで頑張ってまいりたいと思います」


1日夜、正式に発足する予定です。


51人の“裏金議員” 公認すれば“比例復活”も

井上貴博キャスター:
TBS報道局の岩田夏弥政治部長によると、衆議院選挙に向けての不安材料と期待材料があるそうです。

不安材料としては、方針転換の“がっかり感”、裏金議員の公認問題、旧統一教会との関係性です。

期待できる材料としては、“ご祝儀相場”、野党側の候補者の調整難航、安倍路線からの転換です。


「安倍路線からの転換」では、プラスにとる人もいれば、マイナスにとる人もいます。

また、「ご祝儀相場」とありますが、言ってることとやっていることがあれだけつまずくと、ご祝儀と言っている場合でもない気もします。


TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
石破氏の判断のそれぞれがプラスの面になる部分もあれば、マイナスの面になる部分もあります。どちらに大きく出るのかですよね。

“裏金議員”の公認問題ですが、自民党の調査によると、“不記載”の衆院議員は2022年までの5年間で計51人とされています。今度の選挙で引退すると言われている人もいます。


公認されないと、小選挙区比例代表並立制という現在の制度の中で、比例名簿に名前が載らなくなります。

小選挙区で落選してしまうと比例復活ができなくなり、1人1人にとっては大問題なんです。なので、公認が出るのかどうか、本当に気にしていると思います。


ホラン千秋キャスター:
51人の中に著名な人もいますが、全国的に顔と名前が一致するわけではない人もいますよね。


TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
そうなると比例名簿に載せてもらって、仮に小選挙区で負けても復活できるチャンスがあるのは、当事者にとって全然違う状況になりますよね。


井上キャスター:
そもそも、「比例復活」があることに疑問を抱きます。


TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
毎回、「おかしいんじゃないか」「小選挙区で落選した人がなぜ議員になるんだ」と、ずっと議論されていますよね。


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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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