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「願わくば直接お詫びしたい」フジテレビ嘉納修治会長・港浩一社長が辞任 新社長に清水賢治氏 遠藤龍之介副会長“調査後に検証番組を”

経済
2025-01-27 19:49

中居正広さんと女性のトラブルに社員が関わっていたと報じられていた問題で、フジテレビの嘉納会長と港社長が辞任すると発表しました。午後4時から行われた会見で、一連の問題の対応について何が語られたのでしょうか。


午後4時から始まった“やり直し会見”。フジテレビの嘉納会長、港社長の辞任が発表されました。


フジテレビ 港浩一 社長
「このような事態を招いた責任を痛感。フジテレビジョンの代表取締役社長とフジ・メディアHDの取締役を辞任した。皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしていること、申し訳ございません」


さらに、一連の問題において女性への謝罪をしました。


フジテレビ 港浩一 社長
「社内での必要な報告や連携が適切に行われなかったこと、中居氏に対して適切な検証を行わずに番組出演を継続してしまったこと、タレントや関係者との会食のあり方等について検証できていなかったこと、今振り返れば対応に至らない点があったと痛感。私自身が人権への認識が不足。会社全体のガバナンスを十分に機能させることができなかった。心からお詫び申し上げます。最終的に女性は長い療養期間を要することとなり、希望されていた仕事への復帰が、叶わない状況になった。弊社に対する様々な思いが積み重なっていたであろうこと、その気持ちを汲み取りきれておりませんでした。弊社のこれまでの対応が、彼女にとって深い失望を抱かせてしまったと思う。願わくばご本人にお会いして直接お詫びしたい」


今月17日に行われた写真撮影のみで映像撮影を認めなった会見については…


フジテレビ 港浩一 社長
「前回の会見をああいう形にしてしまったことは、メディアの信頼性を揺るがすやってはいけない形式だったと深く反省をしています。最終的な判断は私です。定例の記者会見という形を最終的に取りました。いろいろな議論はありました。カメラを入れた方がいい、もっとオープンにした方がいいという議論もありました。ただ、女性のプライバシー保護ということがどうしても頭にあり、いろんな議論、いろんな意見があった中、最終的に私がああいう形の定例記者会見を判断しました。大きな判断間違いだったと思っています。重ねてお詫び申し上げます」


【社員の関与は】
中居氏と女性のトラブルに関わったと報道されたことについては。


フジテレビ 上野陽一 広報局長
「この件につきましては、当社としては現時点でも、社員Aが問題の食事会そのものに関与はしていないと判断しております」


フジテレビ 港浩一 社長
「そして、我々が(社員)Aがその特定の日に関係がないというふうに判断したのは、様々なヒアリングや通信履歴、本人へのヒアリング、通信履歴の確認、中居氏へのヒアリング等を通して、特定の日に(社員)Aは関係していなかったという、そのいわば限定的な日付の出来事に対して、関与していないというふうに表明をしました」


その上で、中居氏と女性のトラブルについてフジテレビは、23年6月に社員が事態を把握したあと、数名のみで情報管理を行い、23年8月に港社長に報告したということです。


また、中居氏に対する調査は行われず、番組の継続について「中居氏への調査をもとに適切に判断されるべきだった」として、第三者委員会の調査に委ねるとしています。


【日枝氏について】
そして、かつてフジテレビのトップで、現在、取締役相談役を務める日枝氏についても質問が飛びました。


(Q.ここになぜ日枝久取締役相談役がいないのか)
フジテレビ 遠藤龍之介 副会長
「この会見自体がですね、フジテレビの問題でございますので、フジテレビの会長、社長以下で対応しております」


(Q.この結果になっているのに日枝氏は何ら責任をとらないのでしょうか)


「なんで逃げるんだよ!」


日枝氏について質問されるワケ。2017年に会長職を退いた後もグループ全体に大きな影響力を及ぼし、いまも「フジサンケイグループ」の代表だからです。


(Q.先ほどから日枝相談役への発言を遠藤副会長含めて皆さん恐れているように見えるんですが、本当にこれでフジテレビ、今後、変わっていけるとお思いでしょうか)
フジテレビ 嘉納修治 会長
「相談役にはですね、必要な事項について報告したり、相談してお知恵を借りたりすることは当然ございます、いろいろ知見があるし。ただ日常の業務というのはですね、私とフジテレビに関しては、私と港で決めておりました。したがいまして、きょうこの会見にということでございますけれども、今回の話っていうのはいわば、いわばというかフジテレビの業務の中で、業務執行は日枝相談役でいらっしゃいますんで、相談役ですから業務執行はしないわけですね。今回の業務の範囲内ですからある意味で、ですからきょうここに出席してないのは、そういうことですね」


【女性アナウンサーの食事会同席について】
女性アナウンサーを食事会に同席させる問題についても質問が上がりました。


(Q.女性アナウンサーを意に沿わぬ形で会食の場に誘ったり、そういうことはなかったか。イエスかノーかでお答えください)
フジテレビ 港浩一 社長
「女性アナウンサーが会食の場、番組の打ち上げとか親睦会、番組だけではなく、アナウンサーはいろいろな職場の人と知り合って知識を得ることも大事だと思っている。過去、女性アナウンサーを同席した親睦会や食事会はあった。そういう中で基本的に楽しく会食をするわけですが、今、冷静に考えると、優越的上位にある立場の人間が食事に誘ったときに、気が進まなかった人もいたのでは。嫌だったけど、行かざるを得ないと思って来た人もいたのかもしれない。もう少し本人たちの意思の確認とか、しっかりやっていかなければいけない」


【今後について】
あすから社長に就任する清水専務は今後について…


フジ・メディアHD 清水賢治 専務
「今回の事案は、信頼の重みとそれを失うことの深刻さを改めて私達に突きつけています。今、問われている人権とは、誰もが生まれながらにもっている、人々が幸せを追求するもっとも基本的な権利です。これを侵害する行為はけっして許されません。この考えに基づき、逸脱する行為への厳正な対処、再発防止策の徹底を決意をもって進めてまいります。フジテレビには視聴者に喜んで頂けるコンテンツを届けたい、広告主の皆さまのお役に立ちたいという、熱意をもった素晴らしい仲間がいっぱいいます。この仲間たちとともに課題を乗り越え、新たな未来を築いてまいります。信頼回復なくして、フジテレビに未来はありません。この覚悟を胸に、全力で取り組む所存です。ゼロからスタートです。この厳しい状況においても、叱責の中に温かいご心配をしてくださる視聴者の皆さま、広告主や広告会社の皆さま、ご出演者、制作会社の皆さまをはじめ、多くの方々に深く感謝申し上げます。今後の再生に向けてご指導とご支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます」


さらに、会見で一連の問題を取り上げた検証番組についても話されました。


フジテレビ 遠藤龍之介 副会長
「状況認識としてオープンにしなくてはいけないということと、プライバシー保護をしなくてはいけないという2つのこと、これを両方かなえることの方法論があると。今回そうなんですけど、そういうことに早く至らなかったということが問題だったなと思っております。もう1つ、検証番組でございます。これについてはですね、これだけの大きな事態を招いて、世の中を騒がせておりますから、これは当然、何らかの形で、第三者委員会が終わった後だと思いますが、当然、メディアとしてそういうものをやらなくてはならないと考えております」


会見は現在も続いています。


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