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米中間選挙・トランプ大統領がアラスカ州で遊説…物価高で崖っぷち それでもMAGA派が“トランプ推し”の理由【news23】

海外
2026-10-15 15:05

アメリカで中間選挙まで3週間を切るなか、トランプ大統領が応援に入ったのはアラスカ州。長年、共和党が地盤としてきた州でも苦戦を強いられていますが、まだ、望みは捨てていないようです。いったい、なぜ?


【写真を見る】大統領選でのトランプ氏支持者 中間選挙に約2割は「関心がない」


トランプ大統領がアラスカ州で演説 安定地盤が一転「激戦州」に

政権の評価が問われるアメリカの中間選挙まで、約3週間。トランプ大統領はカナダを挟んだ向こう側、「アラスカ州」にかけつけました。


トランプ大統領(13日)
「実は側近が取りやめることも考えていたんだ。『大統領、お忙しいですし、かなり厳しい日程です』と。アラスカの選挙で史上最多の得票数を3度も獲得した。だからキャンセルするわけがない」


発言の真偽は不明ですが、アラスカ州は与党・共和党の安定した地盤。2024年の大統領選挙では、民主党のハリス候補に10ポイント以上の差をつけ、危なげなく勝利しました。


トランプ大統領(13日)
「ドナルド・J・トランプほど、アラスカに貢献した者はいない」


しかし、現在の情勢を見てみると、共和党の現役上院議員に民主党候補が1ポイントリード。共和党の“牙城”とも言える州が「激戦州」となっているのです。


共和党の“牙城”が「激戦州」に…アラスカ州は燃料価格の高騰が共和党の逆風に

苦戦を強いられているワケは、「止まらない物価高」。特にアラスカ州はアメリカ本土から遠く離れていて、輸送コストがかさみます。


さらには、“停戦”が見通せないイラン情勢やウクライナ情勢。各地でガソリン価格の高騰が続いていますが、米メディアによるとアラスカ州の一部では、全米平均の倍以上の価格になっているといいます。


ロイター通信によると、アラスカ州共和党の元広報責任者は「燃料価格の高騰が地方の暮らしを直撃し、(共和党の)逆風となっている」と指摘しました。


民主党の勢いを止めたいトランプ氏は、「台湾がアラスカ産LNGを購入することで合意した」などと発表し、自身の実績をアピールしました。


この日の集会では、野次を飛ばした男性が警備員に連行される場面もありましたが...


トランプ大統領(13日)
「Make America Great Again!(我々はアメリカを再び偉大にする)」


おなじみのスローガンと「YMCA」で演説を締めくくりました。


逆風でも支える岩盤支持層“MAGA派”がトランプ氏を推す理由

牙城で吹き荒れる逆風は、トランプ氏自身の失速のあらわれでもあります。


政権発足から1年10か月。ロイター通信の世論調査では、支持率が過去最低水準の32%に。一方で、この約3割の人たちが、何があってもトランプ氏から離れない「岩盤支持層」とされています。


「MAGA派」と呼ばれる熱狂的な支持者たちは、いまのトランプ氏に何を期待しているのか。


ペンシルベニア州に住むクズマさんは、自他ともに認めるMAGA派です。


トランプ支持者“MAGA派” クズマさん
「誰もがMAGAであるべきだ。みんなアメリカが偉大であってほしいと思っている」


争点となっている「物価高」の批判は、メディアによる誇張だと主張します。


トランプ支持者“MAGA派” クズマさん
「昔から言うように、嘘を繰り返せば人々は信じ込むんだ」


そんなクズマさんの心配ごとは、中間選挙の「投票率」。トランプ氏に直接投票することはできないため、支持者の関心がどこまで高まるかが焦点と言われています。


世論調査では、前回の大統領選挙でトランプ氏を支持した人のうち、中間選挙での投票に約半数が「熱心」と答えた一方、約2割は「関心がない」と答えています。


トランプ支持者“MAGA派” クズマさん
「トランプのための選挙だと理解しなければ困ったことになる。もし中間選挙に敗れれば、我々はトランプ大統領を失ってしまう」


“崖っぷち”の中間選挙で、MAGAのトランプ支持者たちはどう動くのでしょうか。


MAGA派はトランプ氏の“ストーリー”に熱狂か

藤森祥平キャスター:
トランプ大統領の支持率はいまや、過去最低水準になっています。世界が注目する中間選挙は約3週間後です。


地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
支持率が下がっても居続ける、この岩盤支持層はトランプ大統領に何を期待しているのか。トランプ大統領を失うことで、どのような問題があると思っているのか。

ざっくり言うと、トランプ大統領に期待するというよりトランプ氏が敵と戦っている話を信じて、そこに熱狂しています。

ですから、何かを支持しているというより、“敵と戦う”ストーリーの方が多くの人を動員することができる。


岩盤支持層の人たちが、その気持ちをどれくらい持って投票に行くのか。投票に行かなければまた変わってくると思いますが、逆に言うと、“何かを守ろう”“いいことをしよう”という人間は、敵を作るほど熱狂しません。反トランプの人の方が投票に行かない可能性もあります。


そういうことで、私は懐疑的です。そう簡単に片付かないと思っています。


アメリカへの選挙権があるわけではないのにも関わらず、日本を含め、世界中がアメリカの選挙に影響を受けてしまう。非常に無力感があります。

やはり、同じように敵を作ってあおって、前向きなことよりも「あいつらをやっつけるんだ!」ということで人気を取ろうとする政治家は、人間共通でどこの国にも表れます。日本でも、戦前そのようなことがありました。

ですから、せめてアメリカみたいにならないよう気を付けることが、選挙に対して我々ができることだと思います。


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<プロフィール>

藻谷浩介さん
地域エコノミスト 日本総研主席研究員
米国コロンビア大学経営大学院卒業


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