
8大会連続の出場となる日本代表・森保ジャパン。現在合宿を行っているメキシコ・モンテレイを取材すると意外な日本とのつながりを発見しました。
【ちょっと惜しい?】「ようこそ」かと思いきや…モンテレイ国際空港の看板
W杯“決戦の地”モンテレイ 現地の盛り上がりは?
高柳光希キャスター:
いよいよ、FIFAワールドカップ2026の開幕まであと1週間となりました。
日本は1次リーグ・グループFです。第1戦は15日、アメリカのダラスで、FIFAランキング7位の格上であるオランダと対戦します。第2戦は場所をメキシコに移し、21日、チュニジアと戦います。第3戦は再びダラスに戻り、26日、スウェーデンと対戦するということです。
日本が事前に合宿を行っているのが、第2戦が行われる場所でもある、メキシコのモンテレイ。6月の平均最高気温が35℃ということで、5月から雨のシーズンに入り、かなりじめっとしている場所のようです。
暑さ対策も兼ね、5日間ほど事前合宿を行ったということです。
また、モンテレイで行われるチュニジア戦は、ワールドカップにおける通算1000試合目のメモリアルマッチでもあるそうです。
現地の盛り上がりはどのような感じでしょうか?
TBS報道局外信部 ニューヨーク支局員 窪小谷菜月 記者:
メキシコでのワールドカップは世界最多となる3回目の開催ですが、モンテレイとしては初めての開催ということです。現地に住んでいる皆さんも、今じわじわとボルテージが上がっているのを取材中に感じています。
実際に街中で取材していても、ワールドカップを記念したサッカーボールのモニュメントが街のあちこちにあります。屋外広告を見ても、飲み物から食べ物、薬から、ワールドカップ関連のものがたくさん飾ってあります。
そしてモンテレイの街の中心部には、東京ドーム30個以上分の、とても広い公園があります。そこでは開幕から閉幕まで、大規模なイベントが開かれていて、アメリカやカナダで開催される試合も含め、ほぼ全ての試合のパブリックビューイングをFIFAの公式イベントとして行っています。
さらにコンサートなども催されているということで、モンテレイの盛り上がりの中心の場所となりそうです。
高柳キャスター:
現地の盛り上がりはひとしおかと思いますが、日本のファンやサポーターもいらっしゃいますか?
窪小谷記者:
3日、日本代表が事前合宿を始めるということでホテルに入ったときには、日本人の駐在員の方、そのご家族の方などが、たくさん歓迎にいらっしゃっていました。
メキシコのモンテレイというのは、メキシコシティ、そしてグアダラハラに次ぐ第3の人口を誇る都市です。アメリカとの国境が近いということもあり、自動車メーカーや家電メーカーが拠点を設けていて、いわば北米への輸出の拠点となっている場所です。
当然、日本企業もたくさん拠点を構えており、日本人駐在員の方もたくさんいます。街中を歩くと、日本食レストランや日本食の食材店なども見かけました。
日本語を勉強しているというメキシコの方にお会いしたところ、「日本代表の試合に合わせていらっしゃる日本人のサポーターを日本語で案内したい」と意気込んでいらっしゃいました。
空港に日本人を歓迎する看板発見! しかし…ちょっと違和感
高柳キャスター:
日本とのつながりがあるということですが、窪小谷記者は取材中、モンテレイ国際空港でとある看板を見つけたといいます。
【看板の文字】
Nuevo Leon
(ヌエボ・レオン,メキシコ)
へよこそう
これは州政府が出している看板で、旅行者向けのアプリの案内だそうです。「ヌエボ・レオン」というのはモンテレイがある州ですが、そのあとの「よこそう」というのは…ちょっと違和感がありますよね。
「ようこそ」と書きたかったのでしょうが、「よこそう」という惜しい表記になってしまっています。数あるなかで、この看板だけ間違えてしまったということですが、歓迎の姿勢があって我々も嬉しくなります。窪小谷記者いわく、いろいろな国の広告があった中で、日本のものが圧倒的に多かったそうです。
井上貴博キャスター:
モンテレイはアメリカと近いので外資系企業が多く、経済が発展しているということで、調べると「メキシコのなかでは比較的治安がいい」という情報も出てきます。取材していて、治安はどう感じていますか?
窪小谷記者:
現地に住んでいる日本人駐在員の方にお話を聞いても、「日本と変わらず過ごせている」という声もありました。
一方、領事館の方などは「特に暗くなってから、一人で外出をするのは控えてほしい」と注意喚起していました。
モンテレイでは日本でおなじみの“アレ”が大人気!
高柳キャスター:
窪小谷記者は、モンテレイの街で人気だという“日本生まれのもの”を見つけたそうですね。
窪小谷記者:
スーパーで販売されている、日本でおなじみの即席麵「マルちゃん」です。
メキシコでも1990年ごろから販売されているということで、メキシコでは即席麺=マルちゃんというくらい親しまれているそうです。私が実際に行ったスーパーでも棚一面にマルちゃんが置かれていて、見たところ7種類の味がありました。
一番人気だというエビハバネロ味を食べたのですが、ハバネロが入っているということで辛さはしっかりあるものの、ライムがすごく爽やかでした。「辛いけど食べたい」とクセになる味で、一番人気なのは本当にうなずけるという味でした。
それ以外に、チーズ味もあります。 メキシコは辛いものや酸味の効いたものが多いなかで、チーズ味は麺が他のものより少し太く、スープパスタに近い感じです。辛いものを食べたあとなどだととてもおいしくて、私はこれがイチオシです。
メキシコ初のモノレール建設も…W杯開幕には間に合わず
高柳キャスター:
一方、今回のワールドカップの開催により、モンテレイが長年抱える課題も浮き彫りになっています。それが、空港周辺の道路事情です。
現地時間1日、平日の午後8時ごろ、空港から市街地に向かう車やタクシーの様子。窪小谷記者たちは渋滞に巻き込まれ、1キロ進むのに、なんと30分かかったそうです。
こうした状況を改善するために立ち上がったのが、空港と街の中心部を結ぶ、メキシコ初のモノレール建設計画です。しかし、開幕まで1週間となった今も運行開始の目途が立っていません。作業員は週6~7日というハイペースで働いているそうですが、開業は2027年の夏以降になるといわれています。
モンテレイの住人
「海外から来る人のために渋滞を改善しようとしていたのに、ひどいよね」「モノレールの工事区間が通勤経路に一部被っているので、私たちにも影響がでています」
一方、運営会社の社長は、地元の人にとっては将来への投資になると強調しています。
メトロレイ バルガスモリーナ社長
「残念ながら、ラテンアメリカの都市は日本とは異なります。私たちはこの機会を利用して、基準を引き上げたいと考えています」
高柳キャスター:
東京オリンピックのときもそうでしたが、急ピッチでインフラを整えるというのは、さまざまな課題がありますね。
井上キャスター:
国際的なスポーツイベントの“あるある”という感じもします。
ある程度豊かになってきて、世界中からビッグイベントで集まる都市だと、確かに公共交通機関のインフラ部分は整備する必要がありますよね。
高柳キャスター:
東京に視察に来たメキシコの人たちが東京に走っているモノレールを見て、それを参考に作っているということです。
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<プロフィール>
窪小谷菜月
TBS報道局外信部 ニューヨーク支局員
国連などを取材
最近ランニングを始めました
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