ハンタウイルスの集団感染が疑われているクルーズ船について新たな情報です。少なくとも12の国籍の乗客30人が先月、すでに船を降りていたことがわかりました。船は日本時間10日にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着する予定ですが、寄港に反対する島民が抗議デモを行っています。
クルーズ船でハンタウイルス集団感染か 乗客死亡後に30人が下船
日本人1人を含む、乗客・乗員約150人を乗せ、大西洋を進むクルーズ船「MVホンディウス号」。
WHOは7日、5人の感染を確認し、3人に感染の疑いがあると発表しました。うち3人が死亡したということです。
さらに、イギリス政府によると、新たにクルーズ船が寄港した島に滞在しているイギリス国籍の1人に感染の疑いがある例が報告されたということです。
4月1日にアルゼンチンのウシュアイアを出発した船。6日目(4月6日)には、オランダ人の男性が発熱などの症状が出た後、4月11日に死亡しました。
クルーズ船の乗客「誰もマスクをしていなかった」
しかし、船長は乗客に「感染症ではなかった」と説明。乗客は…
クルーズ船の乗客
「社交イベントやレクチャーも続けられ、誰もマスクをしていませんでした」
120人の乗客を乗せた船は、4月24日、イギリス領セントヘレナ島に寄港。ここで、亡くなった男性を含む乗客30人が船を下りたことがわかりました。下船したのは、少なくとも12の国籍の人々で、その後、各地に移動したとみられています。
このうち、南アフリカからスイスに帰国した男性が、帰国後、ハンタウイルスへの感染が判明し、治療中だということです。
WHOは、死亡したオランダ国籍の夫婦が、乗船前にハンタウイルスの「アンデス株」を持つネズミが生息する地域を訪れていたことを確認したと発表。
「アンデス株」は、ヒトからヒトへの感染がまれに起きるとされています。
WHO テドロス事務局長
「『アンデス株』の潜伏期間は最長6週間。今後さらに多くの症例が報告される可能性がある」
WHOのテドロス事務局長はこう指摘した上で、「公衆衛生上の脅威は依然として低い」としました。
集団感染が疑われる船は、日本時間10日にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着する予定です。
「仕事ができなくなる」クルーズ船寄港予定の島では抗議デモ
日本時間の午後8時すぎ、市の中心部では…
記者
「現地時間正午すぎです。今、州庁舎の前では寄港に反対する人たちの抗議活動が行われています」
港湾関係者らは「船が寄港する間、仕事ができなくなる」と憤っていました。
港湾関係者
「『首相が私達からパンを奪う』と書いた。船の修理をしていて、仕事がしたいんです」
島での感染拡大を防ぐため、船は接岸せずに沖合で停泊する予定で、帰国のための航空機が到着するまでは乗客を下船させないということです。
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