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「最後のチャンス」警告も…トランプ氏一転「停戦延長」イランは「挙国一致」アピール 両国の“チキンレース”はいつまで?【サンデーモーニング】

海外
2026-04-26 14:30

「停戦の延長はしたくない」とイランへの圧力を強めていたトランプ大統領が21日、一転、停戦延長を表明しました。その理由としてイラン政府の深刻な分裂を挙げましたが実際はどうなのか、そして戦闘終結に向けた交渉はいつ再開されるのでしょうか。


【写真を見る】5度目の停戦延長 “チキンレース”はいつまで続く?


トランプ大統領「最後のチャンス」から一転「停戦延長」へ

トランプ大統領
「いつか君たちの誰かが大統領として、ここ(ホワイトハウス)に戻るかもしれない。だが、よしたほうがいい。割に合わない仕事だ」


4月21日、大学生を前に愚痴ともとれる発言をしていたトランプ大統領。この発言の約1時間前、突如つぶやいた内容が世界を駆け巡りました。


トランプ大統領(SNSより)
「どのような結果になるにしても、イランとの議論が終わるまで停戦を延長する」


翌日に迫ったイランとの「停戦の無期限延長」を表明したのです。トランプ氏は直前まで、まったく逆のことを言っていました。


トランプ大統領
「(停戦延長を)したくない。そんな時間はない」


――(合意しなければ)イランを攻撃するか?
「爆撃をするつもりだ」


「イラン国内の全ての発電所と橋を破壊するつもりだ」とも警告。さらに、パキスタンで予定されていた2回目の対面協議に向けても「イランにとって最後のチャンスだ」と強調していましたが、結局実現しませんでした。


トランプ氏が攻撃再開をちらつかせて、「延期」を繰り返すのは、この1か月で5度目。


ただ今回は、19日にアメリカの駆逐艦がイランの貨物船を拿捕。ホルムズ海峡の“逆封鎖”で実力行使するなど、圧力を高めていました。それにも関わらず、譲歩の姿勢を見せないイランに、停戦延期を余儀なくされたのです。


今のイラン体制は“羊の皮を被ったオオカミ”

トランプ大統領
「向こう(イラン)は誰が国を率いているのか分からないほど大混乱だ」


トランプ氏は交渉が進まない理由について、こう主張しました。その上で、「戦場で惨敗続きの“強硬派”と、名ばかりの“穏健派”が内紛を起こしている」などと投稿したのです。


確かに、予定されていた2回目の協議を巡っては、強硬派の精鋭軍事組織・革命防衛隊が「協議は無意味だ」と主張。穏健派のペゼシュキアン大統領などが協議の再開を訴えたものの、軍部の主張が通ったと伝えられています。


現在の最高指導者・モジタバ師は空爆で重傷を負い、意思決定は軍部に委ねていて、ガリバフ国会議長を交渉団の代表に指名したのも軍部だといいます。


そうしたイランの体制について、元イラン大使の齊藤貢氏は、強硬派である革命防衛隊の独裁状態になっていて、穏健派も革命防衛隊の支配下にあり、「分裂はない」と指摘します。


元イラン大使 関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「今のイランの体制は、“羊の皮を被ったオオカミ”と呼んでいて、実態は革命防衛隊の『軍事独裁政権』になっている。モジタバ師は形式的には最高指導者ですが、実態はほとんど影響力はないのではないか。ガリバフ国会議長をアメリカは重視している。革命防衛隊も米国が重視していることを利用して、スポークスパーソンに使っている」


イランは「挙国一致」アピール “チキンレース”はいつまで続く?

イラン国内では4月21日、大規模な反米集会が行われ、軍事力を誇示するように現れたのは“弾道ミサイル”。挙国一致のアピールとみられています。


さらに、覆面姿で銃を背負い、はしごをのぼる隊員。4月23日、イランの革命防衛隊は、ホルムズ海峡で船舶を拿捕したとする映像を公開。


激しい駆け引きが続くアメリカとイラン。交渉は「チキンレース」の様相をみせています。


齊藤氏は、革命防衛隊による独裁状態を招いたのは、アメリカが前最高指導者ハメネイ師を殺害したことが大きいといいます。


元イラン大使 関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「ハメネイ師は一番上にいた。反米強硬派で革命防衛隊の上にいた。(革命防衛隊を)おさえる人がいなくなった。

イスラム革命体制にとって重要なことは、この体制を継続すること。最高指導者を殺されてもなにもしない、メンツがつぶれた状態だと国民が怒る。

外からの圧力を受けて(交渉する)というのはすごく嫌がる。なぜそれが2回目の交渉を受けないかに繋がるかというと、体制の危機になってしまうから。根本的にイランの国民性からきている」


薄氷の停戦が続く中、戦闘終結に向けた協議の再開は実現するのでしょうか。


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