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ウクライナ侵攻4年「一番つらい冬」凍える市民生活…ロシア「エネルギー施設」攻撃で相次ぐ“極寒の停電”「父に酸素を…」命の危機迫る住民も【news23】

海外
2026-02-24 13:57

平和の祭典とも言われるオリンピック。しかし、その開催期間中もロシアによるウクライナ侵攻は続いていました。さらにいま大寒波と停電が重なり、市民生活に深刻な影響が出ています。「最も寒く、暗い冬」と言われるウクライナの現状です。


【写真を見る】電力危機により避難所にいるウクライナ市民


「エネルギー施設」が標的に、凍える市民生活

ロシアによる軍事侵攻から、24日で4年となるウクライナ。絶え間なく続く攻撃に加え、記録的な寒波が街を襲っています。


記者
「今、気温マイナス10度ほどなんですけれども、ご覧のように排水管からの水も寒さによって凍ってしまっています」


追い打ちをかけているのが、“電力不足”です。


記者
「極寒の中、ウクライナでは電力危機を受けて、こうした避難所が設置されています。暖をとるために人々が集まっていて、子どもたちの姿もあります」


寒さをしのぐ、ひとときの場所…


避難所に来た子ども
「ここでは弟とお茶を飲んだり友達と遊んだりして過ごすよ」


ロシアは去年10月以降、発電所などエネルギー施設を狙った攻撃を強めていて、ゼレンスキー大統領は先月、電力の「緊急事態」を宣言。


ウクライナ各地で断続的に停電が起き、電気も暖房も使えない時間が続いています。


母親
「これまでで一番つらい冬です。すべてのウクライナ人にとって、きっと」


影響は店にも…


記者
「こちらキーウ近郊の美容院なんですけれども、まさにいま停電が始まるということで、発電機を稼働させました」


この美容院では1日8時間ほどの停電が続き、発電機がないと営業ができません。


美容院のオーナー クリスティーナさん
「ロシアは私たちの士気を奪い、互いにいがみ合うよう意図的にエネルギー施設を攻撃しています。私たちから抵抗する気力を奪うために」


美容院の来店客
「どんな状況であろうと、私たちは生きなければいけないから」


「父に酸素を…」毎日19時間の停電、高齢者に迫る危機

停電が命に直結する人もいます。


キーウ市内の自宅で横たわる、ペトロさん(87)。重い肺の病気を抱え呼吸が困難なため、数時間に1度、酸素濃縮器の吸引が欠かせません。


ところが…


記者
「今まさに停電が起きました。電気が消えました」


ペトロさんが暮らす地域では、毎日19時間ほど、電気が止まるそうです。


ペトロさん
「ゲホゲホ…」


ペトロさんの娘 タニャさん
「本当は今少しでも酸素吸入できればいいんだけど…」


娘のタニャさんは、呼吸が浅くなる父親をそばで見守ることしかできない苦しみを打ち明けます。


ペトロさんの娘 タニャさん
「『そろそろ酸素を吸わないと危ない』と分かっているのに、どうすることもできない。父の寿命がもう長くないことも分かっていますが、それでも私にとっては大切な父なんです」


ミサイルを知らせる空襲警報が鳴っても…


ペトロさん
「(停電で)エレベーターが動かないので、外に出ることもできない。階段も上がれない。だから、ここで横になっているしかないんです」


6歳の頃、第二次世界大戦の終焉を経験したペトロさん。再び戦争に巻き込まれることは想像していませんでした。


ペトロさん
「2回目だ。これで2回目(の戦争)。いいものじゃない…全くいいものじゃない」
「孫たちには、“戦時下の子どもたち”として生きてほしくない。本来の人生を生きてほしい」


ウクライナ最大の民間電力会社は、市民の日常を壊し、国内に混乱を招くことこそがロシアの狙いだと指摘します。


民間電力会社DTEK復旧局 オレクシー・ポボロツキー局長
「これは軍事施設への攻撃ではなく、人間…民間人、子ども、高齢者への攻撃です。私たちは今『エネルギー危機』とともに『人道危機』の時代へと入りつつあるのです」


避難所に来た子ども
「戦争がなかったら、もっと遠足に行きたかった」


ウクライナ市民はいま、「最も寒く、暗い冬」と闘っています。


伊沢拓司さん ロシアの戦略は「シンプルに卑劣」

小川彩佳キャスター:
氷点下10、20度にもなる寒さのなか、ウクライナの電力施設への攻撃。市民の皆さんの悲痛な姿がありました。


伊沢拓司さん:
ロシアの民間人にダメージを与えて、厭戦気分を高めて国内情勢を変えるという戦略ですが、シンプルに卑劣な攻撃ですよね。もちろんインフラへの攻撃はウクライナ側もやっているわけですけれども。


現代の戦争は、始まると市民を巻き込まざるを得ない規模になってしまいます。ロシアの侵略に対して他国が自分たちの利益のもとに、ある程度うやむやにしてきた、という現状があります。本来ならば全世界的に糾弾されるべきことであると我々は忘れないようにしたいです。


戦争が度々膠着するというのが、ウクライナとロシアの戦争の特徴ですが、そもそも戦争が起こると、多くの人を苦しみの中に巻き込むので、絶対に起こしてはいけないものであると改めて確認しなければいけないなと強く思います。


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<プロフィール>
伊沢拓司さん
株式会社 QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中


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