「春節」の大型連休を迎えている中国。今年は過去最多、のべ95億人が移動する見通しですが、日本を訪れる中国人は減少傾向だといいます。その受け皿として人気なのが、韓国やタイ。おもてなしムードが高まっています。
春節連休“花火” “人型ロボ”舞う
街中でもお構いなく、打ち上げ花火を連続発射。お祝いなのでお咎めなしです。
中国は今、旧暦の正月・春節の大型連休中。北京ではロボットが祝いの舞を披露しました。両手を振って踊っているのも、人ではなくロボットです。
中国企業が開発したという人型ロボは、国営放送の特番でも俊敏な動きを披露しました。
後ろ向きに走り、障害物を飛び越える。壁を蹴り、そのまま後ろに1回転。ジャンプ台から数メートルの高さに飛ぶと、回転して着地してみせました。
ロボットとAIの力を世界にアピールする中国。
同じく、春節の連休中に大きな存在感を示すのが、中国から各国へ飛ぶ観光客です。
日中冷え込みで“漁夫の利”
タイの首都バンコク。タイは今、中国人観光客を呼び込もうと、国ぐるみで動き始めています。
タイ政府は「中国とタイはひとつの家族」というスローガンを掲げ、割引キャンペーンなどを展開。
日中関係が冷え込む今、タイはビジネスチャンスを迎えています。
――日本への旅行をキャンセルしてタイに来た中国人もいる?
中国人観光客のツアーガイド
「たくさんいますよ。日本に反感を持つ中国人も多い。(渡航自粛勧告の)ニュースの影響で、タイが選ばれやすくなっていると思います」
中国人観光客
「マッサージをしてきました。パタヤのビーチにもいきます。(タイの人達は)とてもフレンドリーです」
タイ政府などによると2026年、中国からの観光客は国別でトップの77万人。
同じくチャンスを迎えているのが韓国で、2026年は春節の連休中、韓国を訪れる中国人が前の年より4割以上増加する見通しです。
地元屋台の店主
「中国人が多く入ってくると、売り上げは約2倍の差が出る」
中国の大手旅行サイトによると、人気の旅行先1位はソウル。日本はトップ10から外れています。
日本国内の行楽地は様変わりしています。
空港まばら ホテルは「壊滅的」
雪の上でさまざまなアクティビティを堪能できる北海道・美唄市の観光施設。客の9割以上がインバウンドですが、春節の連休期間中に予約した中国人観光客は50人。2025年の14分の1です。
アルペン 小水隆史 支配人
「全体としては来場者は増えているが、中国の方は当初見込んだよりはかなり減っている」
となると、影響は空の便でも…
中部国際空港では、中国からの直行便が到着しましたが、乗客はまばら。団体のツアー客の姿はなく、目立つのはカップルや家族連れです。
中国人観光客
「高山に行きます。きょうは温泉街に行くつもり」
インタビューに応じてはくれたものの、やはりこの質問には答えにくいようで…
――中国政府は日本への渡航自粛を呼びかけているが?
中国人観光客
「政治的な話はごめんなさい」
中国からの旅行者が減った影響は、18日発表された数字にも表れています。
政府観光局によると、1月に日本を訪れた外国人旅行者は359万7500人となり、前の年の同じ月と比べ、4.9%減りました。
1か月間の外国人旅行者が前の年の同じ月を下回るのは、コロナ禍だった2022年1月以来4年ぶりです。
朝焼けに映える富士を楽しめるホテルは、深刻な状況に陥っています。
チェックインの時間帯、以前なら客であふれていたロビーは閑散としていました。
運営責任者 岩﨑肇さん
「(2025年10月までは)ロビーはお客様が歩く場所がないくらい、スタッフ間の声がかき消される。(いまは)正直、同じホテルなのかなというくらい違います」
これまでメインの客は、中国からの団体ツアーだったそうです。
運営責任者 岩﨑肇さん
「12月、1月、2月に至っては壊滅的な状況。売り上げも数千万単位でマイナスですね」
今後は、中国以外の客の取り込みに向け、対策を急ぎたいとしています。
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