中国の習近平国家主席は韓国の李在明大統領と会談し、日本を念頭に「歴史の正しい側に毅然と立つべきだ」と述べ、ともに日本に対抗すべきだと訴えました。
会談は5日、北京の人民大会堂で行われました。中国国営の新華社通信によりますと、会談で習近平国家主席は「中国と韓国はより頻繁に交流し、往来を深めるべきだ」と述べ、冷え込んだ両国関係の関係改善に強い意欲を示しました。
また、サプライチェーンなど経済的な相互依存関係をさらに強化すべきだと訴えました。
さらに、歴史問題をめぐって習主席は「歴史の正しい側に毅然と立ち、正しい選択をすべきだ」と強調。「80年余り前、中国と韓国は大きな民族的犠牲を払って日本軍国主義との戦いに勝利した。両国は手を携えて第二次世界大戦の勝利の成果を守り、北東アジアの平和と安定を守らなくてはならない」と述べ、中国と韓国が足並みをそろえ日本に対抗するよう訴えました。
これに対し、李大統領は「韓国と中国はかつてともに日本軍国主義の侵略に立ち向かった」と述べたほか、「韓国は対中関係を非常に重視している」と強調しました。
また、台湾問題について「韓国は中国の核心的利益を尊重し、一つの中国の原則を堅持する」とも述べています。
中国と韓国の関係は、2016年に韓国が在韓米軍基地にミサイル迎撃システムTHAADの配備を決めたことを機に関係が悪化。中国は報復としてK-POPアイドルのコンサートやドラマなどの上映を事実上禁止するなど、経済的な圧力をかけていました。
しかし去年、高市総理の「台湾有事」発言をきっかけに今度は日本との関係が悪化。中国としては今回の会談を通じ、韓国との関係を改善することで日本と韓国との分断を図る狙いがあるものとみられます。
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