高市総理の台湾有事をめぐる発言をきっかけに冷え込んだ日中関係。飛行機の減便やライブ中止など影響は広がっています。2026年、日中間の経済はどう進んでいくのでしょうか。
音楽関連の日系企業に勤める男性。高市総理の発言以降、予定していた日本人アーティストのライブのおよそ半数が中止になりました。
音楽関連の日系企業に勤める男性
「(中国政府から)『やるな』という警告はない。ただし、(会場側から)『リスクありますよ』と、しつこく柔らかく言われ続ける。うちが絶対やりますといえば、会場側は契約のもとでやらせてくれます。ただし、公演当日になにが起きるか分かりません」
政府の意向を忖度する会場側の“忖度反日”のあおりを大きく受けたと訴えます。
音楽関連の日系企業に勤める男性
「言葉のチョイスが正しいかわからないけど、被害を受けているのが味方(中国人)。これは(政府の)狙い通りの策なのかなと疑問ですね」
日中関係が悪化するなかで、絶好調の日系企業もあります。
記者
「まだオープン前にもかかわらず、長蛇の列ができています」
先月、上海市でオープンした大手回転ずしチェーン「スシロー」。初日は最大14時間待ちとなる盛況ぶりでした。
さらに、去年11月末に湖南省でオープンしたイオンも同じく好調な滑り出し。客の多くが中国人で、初日は14万人が訪れたといいます。
「子どもから『あまり行かないほうがいい』と言われましたけど、唐辛子が20種類ぐらいあって、とてもよかったです」
「生活に便利なものの利用は避けられません。理性的に考えるべきです」
個人消費には“忖度”はあまりないようです。日系企業という「逆風」も感じないといいます。
イオンモール長沙湘江新区 鈴木俊哉ゼネラルマネージャー
「開業時にお客さんが手を振りながら来館してくれた。それを見て、少し心配している部分はなくはなかったのですが、まったく、そういったことは感じずに開業できたと思います」
一方で、この環境の中でも日本市場に商機を見いだす中国企業も少なくありません。
セミナー講演者
「成長をどのように実現するかについて、いくつかポイントがあります」
杭州市で開催されたセミナーに集まったのは、中国企業およそ200社。日本の通販サイトへの新規参入や事業拡大を目指す企業です。
日本での事業拡大を検討
「日本市場を高く評価しているからです。日本は中国と比べ市場規模はやや小さいですが、消費力が高いと思います。この冷え込みは、いずれ乗り越えられると思っています」
では、日本企業が今年、中国で勝ち抜くにはどうすべきなのでしょうか。
JETRO北京事務所 森永正裕 副所長
「まず大事なのは、日中関係が緊張しているというようなことを理由に日本企業が自ら中国でのビジネスを自粛するような姿勢は見せないということ」
JETROの現地職員は中国市場が重要であることは変わっておらず、「手放すのは死活問題」だと指摘します。
JETRO北京事務所 森永正裕 副所長
「いかに中国で踏ん張って、ビジネスを続けて、しっかり稼いでいくかが大事だと思います」
日本企業は今年、この荒波を乗り越えられるのか注目されます。
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