
香港紙「リンゴ日報」の創業者に有罪判決が出たことを受け、イギリス政府は「政治的意図に基づく起訴だ」と非難し、即時釈放を求めました。
有罪判決を受けたのは、中国政府に批判的な論調で知られた香港紙「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏で、香港国家安全維持法違反の罪などに問われていました。
これを受け、香港の旧宗主国であるイギリスのクーパー外相は15日、議会で「判決は政治的意図に基づく起訴であり、強く非難する」と表明したうえで、黎氏の即時釈放を求めました。
また、イギリスに駐在する中国大使を召喚し、直接立場を伝えたとしています。
さらに、クーパー氏は国家安全維持法について「中国を批判する人たちを黙らせるためにある」、「香港当局が国家安全法を悪用し、イギリス国内で声を上げた人々さえ標的にしようとしている」と述べ、廃止を求めたほか、「イギリスに住む香港出身者の安全確保を最優先する」と強調しました。
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