E START

E START トップページ > 海外 > ニュース > トランプ氏が誇る極秘作戦「ミッドナイト・ハンマー」 イラン核施設攻撃と、イスラエル・イラン電撃停戦の背景【サンデーモーニング】

トランプ氏が誇る極秘作戦「ミッドナイト・ハンマー」 イラン核施設攻撃と、イスラエル・イラン電撃停戦の背景【サンデーモーニング】

海外
2025-06-29 15:02

6月22日にアメリカがイランの核施設を攻撃したという第一報がありました。その後、緊張が高まる中での急転直下の「停戦合意」。目まぐるしい動きの陰に何があったのでしょうか。


【写真を見る】トランプ氏「ヒロシマ・ナガサキと本質的には同じこと」


イランとイスラエルの“停戦合意”…世界を驚かせた顛末

♪Bomb Bomb Iran, Bomb Bomb Bomb(イランを爆撃、爆撃 爆撃 爆撃)


軽快なメロディに乗せ 「イランを爆撃」と唄われる曲。 24日、トランプ大統領が自身のSNSに投稿したものです。 イランの核施設を爆撃した成果を誇りたかったのでしょうか。


トランプ大統領(25日)
「アメリカの力の行使が平和への道を切り開き、歴史的な停戦合意をとりつけた」


電撃的な攻撃(21日)から、わずか2日後。 イスラエルとイランの停戦合意を発表し、 世界を驚かせたトランプ氏。 


極秘作戦「ミッドナイト・ハンマー」は、 21日の午前1時に開始されました。イランに向け、飛び立つB2爆撃機。


その17時間後(21日午後6時)、トランプ氏はホワイトハウスの地下にある作戦司令室へ。


21日午後6時40分、 アメリカ軍は地中貫通爆弾「バンカーバスター」などを使い、 イランの3か所の核施設を攻撃しました。


衛星画像が捉えたフォルドゥ核施設には、攻撃のあと、地面に6つの穴が空き、イスファハン核施設では、 巡航ミサイル「トマホーク」で建物が広範囲に破壊されているのが確認できます。


トランプ大統領(21日)
「攻撃は大成功だった。イランの主要なウラン濃縮施設は、完全に破壊された」


実はこの直後から、 アメリカはイランとイスラエルに停戦を働きかけていたのです。


2日後にはイランが報復攻撃を行いますが、事前にアメリカ側に通告した上でのことでした。そして6時間後、世界を驚かせた停戦合意が発表されたのです。


イスラエル ネタニヤフ首相
「イスラエルの防衛とイランの核の脅威の排除に貢献したトランプ大統領に感謝します」 


イラン最高指導者 ハメネイ師
「いかさまのシオニスト政権(イスラエル)に対する、我々の勝利を祝福する」


アメリカとイランの隔たり…戦争は本当に終結したのか?

「電撃的な攻撃」と「直後の停戦」。専門家はその背景をこう分析します。


上智大学(現代アメリカ政治) 前嶋和弘 教授
「自分の支持層が割れない線はどこかと考えながら、最初からゴールをみてやっていたと思う。イスラエルを支持しているのは(キリスト教)福音派で、イランの攻撃に賛成。


ただイランへの攻撃に対して、躊躇すべきだというのが二つあって。一つはビジネスマンの人たち、もう一つがアメリカ第一主義の人たち。自分の支持層が割れないように、攻撃はした、だけど早く手を引いた」 


そのトランプ氏は…


トランプ大統領(25日)
「あの攻撃が戦争を終結させたのだ。あまり例えにしたくないが、ヒロシマ・ナガサキと本質的には同じことだ」 


あろうことか、 広島・長崎への原爆投下になぞらえて、 攻撃を正当化したのです。 


一方で、核施設については 「バンカーバスター」により穴は開いたものの、 地下深くの中枢部まで「完全に破壊できていない」という指摘も(ニューヨーク・タイムズ「アメリカ・イスラエル当局者の話として」)。


アメリカメディアは「攻撃は核開発を数か月遅らせただけ」との情報機関の見方を報じています。


イランの核施設は 「完全に破壊できていない」とするメディアに、 トランプ大統領は激怒。 


トランプ大統領
「視聴率ゼロのCNNによるフェイクニュースだ。CNNはクズ、MSNBCもクズ、ニューヨー ク・タイムズもクズ」


また攻撃の2日前には、 長い車列が捉えられていて「高濃縮ウランの大部分が別の場所に移された」とも指摘されています(ロイター通信「イラン高官筋の話として」)。


これに対し、ヘグセス国防長官は… 


ヘグセス国防長官
「これまで私が確認した情報で、あるべきものがそこになかった、別の場所に移動されていたという内容は一切把握していない」


打ち消しに躍起となるトランプ政権。


詳細を確認するには、IAEA=国際原子力機関による査察が必要ですが、イランはIAEAとの協力を一時停止する法案を承認。核開発も放棄しない構えです。


イラン外務省報道官
 「イランがいかなる状況下でも(核の平和利用の)権利を保持することは揺るがない」


アメリカとイランの間には、依然、大きな隔たりが残っています。 


エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ