
IAEA=国際原子力機関の理事会は、イランが核開発に関する調査への協力が不十分で、情報提供もしていないなどとして、「査察協定に違反している」と非難する決議を採択しました。
イランをめぐっては、2019年から申告されていない3つの場所で核物質が見つかり、IAEAが調査を行ってきました。
グロッシ事務局長は、イラン側からウラン粒子の存在について技術的に信頼できる説明や資料の提出がなく、証拠を隠滅しようとして、IAEAの検証活動を妨げていると指摘していました。
こうした対応を受けて、IAEAの理事会は12日、「イランが査察協定に違反している」と非難する決議を採択しました。
決議案では、イラン側に必要とみなすあらゆる措置を講じ、査察協定への不遵守を緊急に是正するよう求めています。
一方、イランの外務省などは声明を出し、「政治的な決議に対抗せざるを得ない」と非難したうえで、「新たなウラン濃縮施設を稼働させる」とIAEAの採択への対抗措置を表明しました。
詳細については明らかにしていませんが、実際に踏み切れば、濃縮ウランの生産を大幅に増加させることになり、国際社会からは強い反発を招くものとみられます。
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