ウクライナとロシアの停戦を仲介するアメリカのトランプ大統領。プーチン大統領と電話会談を行いましたが、その後、和平に向けた交渉から手を引く可能性を示しました。
【写真で見る】「手を引くだけだ」と発言する数時間前、成果をアピールしていたトランプ大統領
トランプ大統領“仲介やめる”可能性を示唆
トランプ大統領
「私は先ほど2時間半プーチン大統領と話した。進展がみられたが、ひどい状況は続いている。何か力になれればと思う」
19日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行ったトランプ大統領。この会談後、SNSに…
トランプ大統領のSNS
「とても良い会談だった」
「ロシアとウクライナは停戦、そしてより重要な戦闘終結に向けた交渉を即座に開始する」
成果をアピールしましたが、この数時間後には…
トランプ大統領
「何かが起こるだろう。もし起こらなかったら、私はただ手を引くだけだ」
「(記者:手を引くレッドラインはありますか?)頭の中にはあるが言うつもりはない。これは私の戦争ではないからだ」
首脳会談も…遠のく停戦
2時間を超える会談で何が話し合われたのか。会談後、プーチン氏は…
プーチン大統領
「ロシアは将来の平和条約に関する覚書について、ウクライナ側に提案し、協力する用意がある」
平和条約に関する覚書の作成などを優先し、ウクライナやトランプ氏が求める即時停戦に応じる考えがないことを改めて示しました。
対するウクライナのゼレンスキー大統領。
ゼレンスキー大統領
「ロシアが停戦を支持せず、この戦争を終わらせたくないのであれば、制裁を検討し、実行するよう求めた」
3者の思惑が交差する中、専門家は米ロの電話会談をこう分析します。
明海大学 小谷哲男 教授
「ヨーロッパの首脳、さらにはゼレンスキー大統領も含めて、(トランプ大統領が)プーチン大統領にうまくあしらわれてしまったと認識している。本来、停戦、そして和平に関する協議という順番になるべきところ、和平に関する条件を話し合った上で、停戦。その順番でも、とりあえず停戦が実現していけば、アメリカとロシアの間でビジネスをするための環境が整う。停戦についてはむしろ遠のいたというふうに考えるべきだと思います」
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