
高市政権発足から1年。今なお高い支持率が続く背景には何があるのでしょうか。
衰えぬ「サナ活」 異例の高支持率で政権発足1年
国会近くにある土産物店。歴代総理の似顔絵があしらわれたグッズなどが所狭しと並ぶ中、やはり人気は高市総理の関連グッズ。
店員
「“サナ活”みたいなのがあるのかなと。1年になりましたけど全然衰えることはないですね」
「働いて働いて」とプリントされたお菓子などの関連商品は、歴代総理に比べて、売り上げの伸びが際立っているといいます。
客
「たくさん買いました」
「おまんじゅうとお菓子」
「物事はっきり言ってるからいい」
21日、政権発足1年を迎えた高市総理。この1年を振り返って…
高市総理
「公約を一つずつ着実に実現していくことこそが使命であるとの思いで、この1年間は走り続けてまいりました。今日から高市内閣2年目の挑戦が始まります」
高市総理(2025年10月)
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
政権発足時、支持率82%という高い数字でスタートした高市政権は、1年後の今も60%以上を維持。
師と仰いだ安倍総理でさえ、54%だったことを考えると極めて高い数字です。
高い支持率の背景 専門家「言葉の強さ」と「寄り添う姿勢」
そんな高支持率の背景は何でしょうか。特徴としてあげられるのが、総理が発信する言葉の「強さ」です。
高市総理(2025年10月)
「賃上げと設備投資を『強力に』後押しします」
「政治の安定なくして『力強い』経済政策も、『力強い』外交・安全保障政策も推進していくことはできない」
高市総理(2026年2月)
「『大胆に』政権運営にあたってまいります」
「強力に」「力強く」「大胆に」。
こうした「強い言葉」を一つの文章で使う頻度を数値化すると、他の総理と比べて高いことが分かっています。
法政大学(言語学) 尾谷昌則 教授
「力強い言葉で強いリーダーシップを示す一方で、国民に寄り添う姿勢も見せていて、この両面を両立しているのが高市総理の特徴」
「国会出席時間」の少なさも高市総理の特徴 歴代総理と比べると…
その一方で、同じく高市総理の特徴として指摘されるのが「国会の出席時間」の少なさです。
衆院予算委員会の集中審議でみると、歴代総理と比べ、明らかに少ないことがわかります。
【衆院予算委の集中審議の総理出席】
※2021年~2025年は通常国会 2026年は特別国会
●菅義偉氏
2021年 27時間(5回)
2022年 32時間(6回)
●岸田文雄氏
2023年 29時間(5回)
2024年 33時間40分(7回)
●石破茂氏
2025年 41時間(8回)
●高市早苗氏
2026年 17時間(4回)
フォロワー300万人超 高市総理独自の「ネット地盤」とは
そんな高市総理の情報発信の手段として多用しているのがSNS。
Xの投稿件数は、この1年で800件以上。内容は外交や政治姿勢はもとより、公邸での暮らしにまで及びます。
高市総理のXより
「久々に5時間も睡眠を取れた」
「公邸に戻ってから、風呂掃除」
「ゴキブリが足元を走り抜けた」
フォロワー数は300万人を超え、国会議員としてはトップです。
高市総理(4月)
「タイムリーに今発信したいなというようなこともありますし、リプライ機能から国民の皆様の声を直接受け止めるということもできるので」
世論分析を手がける、JX通信社の米重代表は「ネット地盤」と呼ぶ、高市総理独自の岩盤支持層があるといいます。
JX通信社 米重克洋 代表
「積極的に高市政権を支持している層『ネット地盤』というものが挙げられる。YoutubeとかX、インターネット上のプラットフォームで政治や社会の情報を集めていく方々が、高市内閣に対して比較的支持する態度が強い。旧来的なメディアに批判されることは、逆にそれは正しいことをやっている、評価すべきと逆転的に捉えている」
そして、こうした岩盤支持層に限らず、高市総理が広い支持を集めた理由として、米重さんが挙げたのが「積極財政」への期待です。
実際、発足当時、2025年11月のJNN世論調査でも、高市総理の積極財政のもとで「景気がよくなると思う」とした人が6割近くに達しました。
若い世代で顕著“支持離れ” 「経済政策への期待」と「生活実感」に乖離か
ところが、この1年、高市総理が推し進めたのは「国旗損壊罪」や「改正皇室典範」など、高市総理肝いりの法案を次々と成立させた一方、経済対策では実効性のある政策を打ち出せていないという指摘もあります。
街の人
「知らん間に、いつの間にか値上がってる」
「応援したい気持ちはあるけど、大丈夫かなって...」
米重さんらの調査では、特に若い世代の支持離れが顕著に見られ、その背景には、経済対策の遅れがあると指摘します。
【高市政権を強く支持する割合(発足時と2026年10月)】
●18~29歳 55.4%→27.3%
●30代 51.1%→28.2%
●40代 49.0%→26.3%
※JX通信社・選挙ドットコム調査
JX通信社 米重克洋さん
「若い世代の政策的な関心事は経済が圧倒的。そういった方々が、この物価高の状況の中で、『持っていた期待』と『出てきた実態』のギャップを感じている可能性はある。じわじわと支持層が削られていくということは考えられる」
さらに発足当時、支持理由のトップだった「政策に期待できるから」と挙げた人の割合が減少しています。
街で高市総理を「応援している」と答えた人からも…
街の人
「最初は応援してたんですけど、最近ちょっとどうかなって。物価高とか良くならないので」
高市旋風を支えてきた「経済政策への期待」と「生活実感」との乖離。
高市政権はどんな2年目を迎えるのでしょうか。
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