通勤・通学で目にしている景色が変わるかもしれません。
関西の阪急電鉄が2027年4月4日を最後に、車内の「中吊り広告」を終了すると発表しました。止める理由は意外なモノでした。
【写真を見る】“切符切り” “車内で喫煙” 懐かしい? 今はなき電車のサービス
変わる“車内広告” 始まりは1878年「乗り物酔い止めの薬」の広告
山内あゆキャスター:
変わりつつある電車の「車内広告」の始まりを振り返ります。
JR東日本のHPによると、1872年に新橋-横浜間で鉄道が開通。
その6年後の1878年に初の車内広告が誕生したのですが、「乗り物酔い止めの薬」の広告だったということです。
ひと昔前の「中吊り広告」といえば、雑誌や週刊誌などの見出しのイメージがある人も多いかと思います。
一方いまの「中吊り広告」に多いのは、以下のようなものだということです。
【いま「中吊り広告」に多いのは?】
1位:飲料・嗜好品
2位:学校・通信教育
3位:情報・通信
※ジェイアール東日本企画2025年の統計
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんによると、「コロナ禍以降、乗客数が減り広告に空きが目立ち始めたが、鉄道会社にとっては今でも大きな収入源」だということです。
何気なく見ている車内広告 広告料が一番高いのはどこ?
電車には「中吊り広告」以外にも、さまざまな種類の車内広告があります。
・中吊り広告
・つり革広告
・まど上ポスター
・ドア横ポスター(連結部・乗降口)
・ドアガラスステッカー
・ドア上ステッカー など
最も広告料が高いのは、どこなのでしょうか。
期間や路線、枚数など掲載条件は違いますが、「1枚1日いくらか」を単純計算すると、以下のようになりました。
【東京メトロの広告料金】
1位:ドア横ポスター(乗降口=ツイン☆スター)
7日間で700万円(1日約952円 ※1組)
中吊り広告1枚の約11倍の料金
2位:ドア横ポスター(連結部)
3位:まど上ポスター
4位:中吊り広告
5位:ドア上ステッカー
6位:ドアガラスステッカー
7位:つり革広告
※メトロアドエージェンシーHPより
乗降口のドア横ポスターは「ツイン☆スター」といい、東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線で7日間掲示すると700万円。2枚1組で1日約952円と中吊り広告の約11倍の料金だといいます。
鉄道ジャーナリスト・梅原さんによると「目線の高さ=料金の高さ」ということで、目線の高さに近くなればなるほど料金が高くなるといいます。
そのため、見上げる中吊り広告よりも、目線の高さにあるドア横ポスターの方が費用が高くなっています。
スマホの普及で変化する電車内 阪急電鉄で中吊り広告が“消える”ワケ
「中吊り広告」廃止の背景には「乗客の目線」が大きく関係し、その一因にスマートフォンの利用があるということです。
阪急電鉄の担当者も「車内ではスマホを使用する人が増え、視線を上げることが減った」としています。
Nスタでは10月15日午後6時ごろ、東京都内の地下鉄車内で何人がスマホを操作しているか調査しました。
【1両に57人の乗客 Nスタ調べ】
・スマホ 50人
・読書 1人
・前を向く 4人
・寝ている 2人
日比麻音子キャスター:
視線が変われば広告などの発信方法も変わるものなのですね。
山内キャスター:
鉄道ジャーナリストの梅原さんは「中吊り広告は1週間で貼り替えるが、交換はすべて人力。人手不足の中で維持は大変。廃止の動きが広がっていく可能性も」と見ています。
スマホ普及の影響は「駅のホーム」にも 消える「時刻表」
スマホの普及によって、他にもなくなっている物があるそうです。
駅のホームの案内板といえば、▼時刻表、▼出口・乗り換え案内などでしたが、最近は「時刻表」がなくなり、乗り換えや運行状況などを知ることができる「列車情報アプリの広告」になっています。
ひと昔前に多くの人が定期券の裏に挟んでいたであろう「ポケット時刻表」も、現在はどんどん減っていて、つくばエクスプレスでは現在配布している在庫が無くなり次第終了するということです。
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