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簗農水大臣の進退「考えさせていただく」高市総理の答弁が一転…“予算カット”めぐり国交省側メモ不作成か【Nスタ解説】

国内
2026-10-13 20:00

国会では10月13日から与野党による本格論戦が始まりました。
簗農林水産大臣の進退をめぐり、「働いて仕事で返せ」と語っていた高市総理の答弁が大きく変化しました。


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総理は「行政の運営をしていいのかどうかも含め、しっかりと考えさせていただく」と述べました。


簗大臣の“予算カット発言”に“有権者の無料送迎” 国会で追及

井上貴博キャスター:
2026年5月、簗農水大臣は衆議院議員選挙で自身を支援しなかった自治体について、「令和8年度の道路予算は大幅にカットしました」と発言。

この発言について13日、簗大臣は「予算の減額を求めた事実は一切ない」と発言しました。

しかし、この発言を巡る波紋が広がる中、新たな疑惑が浮上しました。
2026年1月、衆議院議員選挙の出陣式の際、参加者をシャトルバスで無料送迎していた問題です。

13日午前、簗大臣はスタッフが選管に確認した上でバス代金を会場費として計上したと述べ、「法令に則り適切に対処した」と発言しました。

この発言を受けて13日午後、山岡達丸衆議院議員がこう質しました。


民主改革の会 山岡達丸 衆院議員
「栃木県選挙管理委員会に確認した。問い合わせがあったとの記録は残っていない。担当者にも確認したら『その記憶もない』。やる前に聞かれたら、実例判例集に基づいて『違反になると答えるはずです』と」


13日午前に簗大臣の「スタッフが選管に確認した」という説明と大きな食い違いが見えてきます。


「働いて返せ」から一転…高市総理「不適切で本当にダサい」

井上キャスター:
この問題を巡り、高市総理の対応にも大きな動きが見られました。


10月8日の国会の代表質問で高市総理は、「発言は不適切だと考えたので厳しく注意した。(簗大臣に)『とにかく働いて仕事で返せ』と言っております」と述べ、大臣を続投させる意向を示していました。

しかし13日、高市総理は「(簗大臣が)行政の運営をしていいのかどうかということも含めて、しっかりと考えさせていただきます。まずは自らの口でしっかりと説明責任を果たしてもらいたい」と発言。

さらに、「地元での発言は、もしあれが事実であるとするならば、本当に不適切なもので、本当にダサいと思う」という発言もありました。


答弁から消えた「働いてほしい」の言葉…総理自身も強い懸念抱いているか

教育事業家 岸谷蘭丸さん:
守るのが難しくなったという動きがあったのかと思いますが、疑惑の追及をめぐる与野党の攻防が続く一方で、こうした“泥試合”に対して国民は「もういいよ」といった気持ちが勝ってしまいます。

本来であれば、経済対策や安全保障といった課題に対して時間を使うべきだと思います。


TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
シャトルバス無料送迎の問題は、簗大臣が事前に行ったとする説明と、山岡議員が栃木県選挙管理委員会に直接確認した内容との間に、明確な食い違いが生じています。

これは単なる政治姿勢や倫理観にとどまらず、「公職選挙法という法律に違反しているかどうか」という極めて重い問題です。


こうした中、高市総理は13日の答弁で、「この問題はまだ全容が見えない状況であり、簗大臣の進退についてのお答えは差し控えたい。新しい懸念が出てきた以上、予算委員会の場も含めて本人が自ら説明責任を果たし、誠実に答弁するべきだ」と述べました。

これまでは「説明責任を果たした上で、人一倍働いて仕事で返してほしい」と言及していましたが、13日の答弁からは「働いてほしい」という言葉が消えています。

新たに浮上したシャトルバス問題に対し、高市総理自身も実態はどうなっているのか、非常に強い懸念を抱いている姿勢がうかがえます。


国交省への問い合わせメモの存在は?井林国交大臣「記録は作成されず」

井上キャスター:
“予算カット発言”については、簗大臣が国交省に何を問い合わせたのかが焦点となっています。


2026年2月中旬、当時副幹事長だった簗氏が国交省の官房長と面会し、那須烏山市と那珂川町の道路予算について問い合わせました。

その際のメモは存在しないのか、13日は国交大臣と記者で以下のようなやりとりが行われました。


Q.大まかな概要・道路の名前など何らかのメモは残っている?

井林国土交通大臣
「記録は作成されておらず、このことを前官房長からは細かいメモはないと聞いている」

Q.道路の名前とか一切メモを取らず、全部覚えて対応したのか

井林国土交通大臣
「道路の名称ではなく、お問い合わせをいただいた2市町なので、自治体の名前については忘れないように覚えて帰ってきたという報告を受けている」


元総務大臣の片山氏「霞が関の文化としてありえない」と指摘

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
13日、井林大臣は国会でこのような説明を行いましたが、予算が減額された2つの市や町の名前について、「忘れないよう覚えて帰ってきた」と説明しました。対象となる自治体を間違えてはならない重要な局面で、「手書きのメモすら取っていない」という説明に対しては、疑問が残ります。


元総務大臣の片山善博氏は「こういう時に記録をとらないのは霞が関の文化としてありえない」と指摘し、「なぜこれほど不自然な主張をするのか」と首をかしげていました。

このような説明が続き、納得がいかないと感じる国民が増えれば、行政や政治全体に対する信用そのものが揺らぎかねず、それが続けばなおさら深刻な状況となります。


井上キャスター:
本来、一議員の意向だけで国家予算が増減するようなことはあり得ないはずです。

だからこそ、今回の予算調整にはどのような意味があったのか、国土交通省が自らしっかりと説明を果たす必要があります。それこそが、行政や省庁を守ることにつながるのではないでしょうか。

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<プロフィール>

岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

岸谷蘭丸さん
教育実業家 イタリアボッコーニ大学在学中
海外大受験や英語試験対策の会社を経営


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