シリーズ「現場から、」です。今年7月の熊本地震の直後に起きたイオンモール熊本の爆発事故。最前線で現場を指揮したのは、10年前、熊本地震を経験した救助隊の隊長でした。
爆発のすさまじさを物語るイオンモール熊本の内部。このとき、建物の中では救助のエキスパートでつくる熊本県内唯一の「特別高度救助隊」が活動していました。
「大丈夫ですよ、もう少しですよ」
現場の指揮を執った平山将吾隊長(39)です。
特別高度救助隊 平山将吾 隊長
「真っ暗で、天井部分もなにがあるかもわからない状況で、目の前には瓦礫の山だけは見える。活動中に余震があって、上から落下物があった」
活動を始めて1時間15分。救助隊の声かけに反応がありました。
20代の女性を救出。10年前の熊本地震の記憶が平山隊長の脳裏をよぎりました。
特別高度救助隊 平山将吾 隊長
「現場に着いた瞬間、頭が真っ白になったことを一番覚えている」
これは10年前、最大震度7を2度観測した益城町での救助活動を記録した映像です。
住人が救助される様子を少し離れた場所から見守る隊員。当時の平山隊長です。入隊わずか2週間。できることは限られていました。
特別高度救助隊 平山将吾 隊長
「技術がないことが影響して、要救助者を助けられないのが一番いけないこと。自分に対して歯がゆい気持ちがめちゃくちゃあった」
一方で貴重な教訓も得られました。
特別高度救助隊 平山将吾 隊長
「助けだした方から『消防隊からの声かけが励ましになった』と聞いたので、今回の現場も常に呼びかけをして、安心感を与えることを意識した」
このときの経験と教訓は隊員に引き継がれ、今回の爆発現場でも実践されました。
「あと少しですよ、頑張りますよ」
特別高度救助隊 平山将吾 隊長
「今回の地震や10年前の地震のことを日々、隊員に伝える。現場で最高の救助活動ができるように」
・40代から増加「脳梗塞」の初期症状は?「倒れてからじゃ遅い」早期発見のカギ「BE FAST」とは【ひるおび】
・インフル感染者“去年の約7倍” 肺炎・脳症・心筋炎…『インフルエンザ合併症』の注意点は【ひるおび】
・「ママ、あいたい。ごめんね」16歳少女が衰弱死 体重は19kgに… “違法捜査”で自白強要か それでも訴え続けた無実【報道特集】
