今年7月、名古屋市中区で帰宅途中の23歳の女性が、自殺を図ろうとマンションから飛び降りた男に巻き込まれ、死亡しました。女性の父親は「殺人にあたるのではないか」と訴えています。
朋来さんの父親
「生きたい人間が死んで、死にたい人間が生きて、こんな不条理なことないですよね。未だに受け止められないし、うそであってほしいと日々思っています」
悲痛な思いを語る稲葉朋来さん(23)の父親。朋来さんは今年7月、名古屋市中区栄の歩道で、12階建てのマンションから飛び降りた男に巻き込まれ、死亡しました。帰宅途中の悲劇でした。
朋来さんの父親
「(現場は)この辺になります。娘が頭をこっちに向けて、容疑者の足がこうあったと聞いています」
朋来さんの姉
「妹自身も何が起こったか分からないくらい一瞬で、死んでしまうことになってしまって本当に許せないし、本当に言葉にならない」
四十九日法要の祭壇には、母親が生けた花や好物だったレモンティー、そして、去年、姉の結婚式で撮影した朋来さんの姿が…
朋来さんの姉
「結婚式で撮った写真が遺影になるなんて思っていなかった。いまから楽しく人生を歩んでいくところだったのに、こんなことになってしまって許せない気持ちと悲しい気持ち」
「良き友に巡り会うように」と願ってつけられた朋来さんの名前。
朋来さんの友人
「(朋来さんは)とにかく明るくて天然。お互い人には言えないこととかも相談したりとか、(人には)言えないことを言えるような仲だった」
「(朋来さんの死が)まだ信じられなかったので、『朋来が一緒におる』くらいの気持ちで(フォトフレームを)作っていた」
朋来さんの父親には、納得できないことがあります。
朋来さんの父親
「強く訴えはしましたけど、そこは司法の問題になるので、ハードルは非常に高いということは聞きました。当然、納得はいかないし、娘も納得はいかないと思います」
マンションから飛び降りた田口伸成容疑者(29)は、自殺を図ったとみられています。当初は意識不明でしたが、容体が回復し、8月に重過失致死の疑いで逮捕されました。
しかし、朋来さんの父親は「殺人罪」が適用されるべきではないかと訴えています。
朋来さんの父親
「大切なご家族をこのような形で、申し訳ございませんと言っていた」
現場は、夜でも人通りが多い場所。歩道の人に当たると死亡するかもしれないが、それでも構わないと考えた「未必の殺意」が田口容疑者にはあったのではないかと訴えます。
朋来さんの父親
「下に人がいようがいまいが、死のうが死ぬまいが、知ったこっちゃないという気持ちで飛んだんだろ?と聞いた。『はい、そうです』という答えだった」
朋来さんの父親は、先月21日から殺人罪の適用を求めるオンラインの署名活動も始めました。署名はおよそ2週間で4万を超えています。
朋来さんの父親
「これから起こりうる同様の事故に関して、何かを変えていければ、娘が生きた証しにつながると思っている」
田口容疑者については、名古屋地検が来年1月13日まで鑑定留置を行い、刑事責任能力などを問えるか調べています。
・40代から増加「脳梗塞」の初期症状は?「倒れてからじゃ遅い」早期発見のカギ「BE FAST」とは【ひるおび】
・インフル感染者“去年の約7倍” 肺炎・脳症・心筋炎…『インフルエンザ合併症』の注意点は【ひるおび】
・「ママ、あいたい。ごめんね」16歳少女が衰弱死 体重は19kgに… “違法捜査”で自白強要か それでも訴え続けた無実【報道特集】
