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週明け関東で警報級大雨か アンダーパスでの車の水没被害を防ぐ「エアー遮断機」とは【Nスタ解説】

国内
2026-09-04 19:46

日本列島で相次ぐ大雨災害。東北で記録的な大雨となった3日に続き、4日は台風と前線の影響で西日本で大雨に。週明けにかけて関東でも警報級の大雨の可能性があります。(2026年9月4日午後4時50分頃放送)


【7日(月曜)関東の雨の予想】関東で週明け災害が起きてもおかしくないような大雨か


熱帯低気圧が北上 関東に影響か

日比麻音子キャスター:
今後の天気の様子はどうなのでしょうか。


森田正光 気象予報士:
4日夜(今夜)の「秋雨前線と台風24号の天気図」を見ると、気象関係者であれば秋雨前線の北側が大雨になっていることが分かります。


この後、週明けの7日(月曜)の朝の天気図を見ますと、台風24号は南の方に下がり、四国の南側の海上に熱帯低気圧が北上して来ます。

熱帯低気圧がやってくるということは、その周辺部に湿った空気が入るため、7日(月曜)は西日本より関東で大雨が降りやすくなるという予想です。


つまり、九州や西日本側のみを意識していると、予期せぬ地域で被害が出る可能性がある気圧配置になっています。


週末~週明けの3日間で降り続く?

日比キャスター:
気象庁が発表した「24時間降水量(予想)」によりますと、5日朝から3日間降り続く予想となっています。


【24時間降水量(予想)】※気象庁発表より
▼関東甲信
~5日朝6時:80ミリ
~6日(日)朝6時:100ミリ
~7日(月)朝6時:150ミリ

▼東海
~5日朝6時:80ミリ
~6日(日)朝6時:120ミリ
~7日(月)朝6時:200ミリ

▼近畿
~5日朝6時:150ミリ
~6日(日)朝6時:150ミリ
~7日(月)朝6時:150ミリ

▼四国
~5日朝6時:300ミリ
~6日(日)朝6時:150ミリ
~7日(月)朝6時:200ミリ

▼九州北部
~5日朝6時:200ミリ
~6日(日)朝6時:120ミリ
~7日(月)朝6時:80ミリ

▼九州南部
~5日朝6時:250ミリ
~6日(日)朝6時:150ミリ
~7日(月)朝6時:100ミリ

▼奄美
~5日朝6時:200ミリ
~6日(日)朝6時:120ミリ

▼沖縄
~6日(日)朝6時:80ミリ


森田 気象予報士:
一般的には、1日に200ミリ降ると災害が起こるとされています。


関東甲信を見ますと、6日(日)から7日(月)にかけて降水量が増加しており、強く降る予想です。
また、今回の台風の動きはとても変です。南に下がったかと思うと、北に上がってくる。そのため、西日本では(1度弱くなったとしても)再び大雨になってきます。


気象関係者である我々も、台風がどこへ行くのか、実はあまり断定できていません。したがって、今どういう状況になっているのかの現況を、常に把握していただきたいと思います。


災害が起きてもおかしくない?関東で週明け大雨の可能性

森田 気象予報士:
4日午後6時の雨の予想を見ますと、九州の南東側で大雨が降りやすい状況です。


5日(土)午後4時では、雨予想の位置が少し南下しております。


ところが時間を進めていくと、雨予想の位置は北上してきて、7日(月)には九州や四国などと共に、関東にも南の海上から熱帯低気圧の湿った雨雲が入ってくるため、雨が降りやすくなっています。


関東は7日(月)朝から激しく降り、災害が起きてもおかしくないような状況になります。


日比キャスター:
長く降り続く週末・週明けになってしまいそうですね。


「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
至る所で警戒しなければいけないということですが、これは「エルニーニョ現象」などが関係しているのでしょうか。


森田 気象予報士:
2026年はエルニーニョ現象の中でも大規模に起きているので、「スーパーエルニーニョ」と呼ばれています。それがおそらく関連していると思いますね。


アンダーパス内の冠水から車を守る「エアー遮断機」

山内あゆキャスター:
毎週のように注意喚起をしているような気がします。特に最近は、浸水してしまった道路に車が入って動けなくなるということをお伝えしています。


日比キャスター:
まさに8月は千葉県で記録的な大雨となり、冠水で動けなくなった車が多くありました。


千葉市によりますと、市内にアンダーパスが14か所あるうち13か所で冠水。あわせて10台の車が水没し、国道16号のアンダーパスでは、車に乗っていた40代の男性が死亡しました。


冠水した一つのアンダーパス内のカメラが捉えた映像を見ると、午後6時には冠水の様子は見られず、路面は濡れていますが車がまだ通っていました。ところが、2時間後にはカメラ近くにまで冠水してしまっていました。


ただ、このアンダーパスを含め冠水した2か所では、車の水没被害はなかったそうです。


なぜ被害が起きなかったのか。
それには、アンダーパスに入る前に道路脇にある「エアー遮断機」という装置が、冠水被害を未然に防いでいたといいます。


「エアー遮断機」とは、道路脇にある箱が開き、その中から赤い袋のようなものがでてきます。だんだんふくらんでいき、約20秒で遮断機のような物が完成。車の進入を防ぐことができます。


▼エアー遮断機
・アンダーパスの一番低いところが15cm以上冠水することで自動で作動し、約20秒でふくらむ
→運転手の目線に近く、気づきやすい
・(空気でふくらむ)柔らかい材質のため車両を傷つけない
・LED内蔵で夜間でも視認しやすい


大雨の状況下で正しく作動するのか確認した実験では、▼1時間降水量200mm、▼何かにつかまらないと立てない風速30m/sに、耐えられたそうです。


森田 気象予報士:
被害者になることを考えがちですが、実はアンダーパスに入っていくことは、アンダーパス内で車が止まり、後続車の通行を妨げ、新たな危険を生み出してしまう可能性もあるわけです。

したがって、全体のことを考えて行動していただきたいといつも思います。


日比キャスター:
エアー遮断機の作動は15cmが目安になってはいますが、「行けるかもしれない」という過信が大きな事故に繋がりかねません。


「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
まずは自分の目で確認することが大事だと思います。
そのうえで、エアー遮断機はすごく効果があると思います。全国の自治体でも設置するところが増えてきていて、危険性のあるアンダーパスや、場所によっては土砂崩れの起こりそうな付近にも設置する動きが出てきています。

まずは、こういうものがあるということを知り、作動していたら決して入っていかないように、ドライバーの方たちは気をつけてほしいですね。


日比キャスター:
いつどこで降るか分からないので、平時からの備えが大事です。


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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説


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