国内
2026-08-08 12:00
■朝倉未来&平本蓮を上回る注目度 ドンマイ川端、MMA転向の裏側
【インタビュー動画】ドンマイ川端って何者?知られざるバックボーンに迫る!朝倉未来&朝倉海との秘話も
RIZINの今年最大の舞台で、ひとりのYouTuberがMMAデビューを果たすことが決定した。9月10日開催の『ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』(京セラドーム大阪)で、冨澤大智と対戦するドンマイ川端(36)。
先月20日に行われた対戦カード発表会見では、ラジャブアリ・シェイドゥラエフvs.AJ・マッキー、朝倉未来vs.青木真也、平本蓮vs.カルシャガ・ダウトベックなど超豪華カードとともに川端の試合も発表されたが、オリコンニュースのYouTubeで公開した動画では、川端が最も再生数を集めた。
スター選手を差し置いて注目を集めるドンマイ川端とは、いったい誰なのか。オリコンニュースでは早速、朝倉未来や朝倉海が所属するジム「JAPAN TOP TEAM」でMMAの練習に励む川端にインタビューを実施。柔道エリートだった男は、なぜYouTuberになり、RIZINデビューにたどり着いたのか。
――オリコンニュースのYouTubeは先日の会見を選手ごとに分けて公開したところ、朝倉未来選手や平本蓮選手を抑えて、川端選手の再生数が1位でした。
【川端】よし!1位!ありがとうございます!そもそも「誰なんだ」っていう興味で見てくれた人が多かったと思います。そして、これまで朝倉海とはずっと仲良くさせてもらっていたので、少しは僕のことを知ってくれている人もいたと思いますが、柔道とMMAは近いけど「どうせ川端は結局MMAに行かへんねやろ」って周りに見られてたみたいで。だから、転向の発表にはいろんな人にびっくりされましたね。
――あの会見で未来選手とのやり取りも話題になりましたが、最初から質問が来たら未来選手に絡もうと狙っていた?
【川端】会見の最後の方だったから、もう質問がないかと思ってちょっと油断してたんですよ、ぶっちゃけ。流れ的にない感じだったじゃないですか。質問が来たら自然に話したいなと思ったんですけど、やっぱり未来さんを絡めると見られるっていうのもあるし、戦略的にちょっとあったかもしれへんですね(笑)。
――MMA転向はいつごろから考えていましたか?
【川端】今年になって海から「やりましょう」って言われて練習を始めました。当初は大みそかにデビューできたらと考えていたのですが、9月大会のお話をいただいたんです。寝る直前に連絡をもらったんですけど、すぐに起きてシャドーを始めましたよ。予定より早くなったけど、そこは練習を見てくれてる海がOKと判断してくれたことですし、大舞台でデビューできるのは本当にうれしいです。
――海選手とは一緒に練習されているんですか?
【川端】ほぼ毎日練習していて、終わってからご飯を食べながら練習の映像を見て「ここが良かった、ここが悪かった」って分析もしてくれています。年齢は僕の方が4つ上なんですけど師匠ですし、教えてもらう時だけ敬語を使ってます(笑)。僕がミット打ちするときはミットを持ってくれるし、海が「ワンツー」とか指示してくれて。「UFCファイターに何させてんねやろ」って自分でも思ってましたけど(笑)。
――所属ジムはJTTなのでしょうか?
【川端】最近そう聞きました(笑)。RIZINのプロフィールに所属ジムを書くところがあって、海に「俺ってジムはどこなんだろ?」って聞いたら、「JTTだよ」って。実際にここでしか練習してないですし、入会届も会員証もなかったんですけど、海に連れてきてもらってからぬるっと入っていった感じです。『超RIZIN.5』にJTTから出場するのは僕と兄さん(朝倉未来)だけなんで、普通は「勝って勢いをつけたい」とか言いたいんですけど、喋ったことがなくて(苦笑)。でも、兄さんは僕の練習中にサッと横に来て「こっちの方がいいよ」って技術を教えてくれる。ジムに入ってくる時も僕は「おはようございます!」ってあいさつするんですけど、ちょっと手を上げるだけだったり、緊張感があるんです。でも、それがめっちゃいいんですよね。
■柔道日本一からYouTuberへ 「ドンマイ川端」誕生までの波乱の歩み
――改めて川端選手のプロフィールについてもお伺いしたいです。格闘技のバックボーンは柔道ですよね?
【川端】はい、5歳から始めて今もやっているので31年くらいのキャリアです。小さい頃は週に4回、中学からは毎日練習してきました。日本一になったこともありますけど、命がけで死に物狂いの練習をしていた感覚はなくて、なんとなく環境に飛び込んだら勝ててしまった。もちろん練習はキツかったですけど、すごく特別なことだと思ってなくて、確実に今が一番頑張って練習しています。
――世界大会にも出場された?
【川端】全日本強化選手に6~7年入っていたので、その頃は毎年国際大会に出てました。オリンピックや世界選手権の予選会が毎年あって、僕も優勝したことはあるんですけどオリンピックの年ではなかったので、縁がなかったですね。自分は日本の中で3~4番手ぐらいで、オリンピックに出られるのは本当の1番の選手なんですけど、その差はすごく大きかったです。
――現在は柔道YouTuberとしても活躍されていますが、YouTubeを始めたきっかけは?
【川端】6年くらい前に柔道の成績がダメになってきて、所属していた企業との契約も切れてフリーみたいになって、柔道を続けるために日雇い労働をやってたんですよ。ガラっていう重たい石をひたすら運ぶ仕事で、めっちゃキツくて怒られたりして、1日1万円。もっと練習時間を確保するにはどうしたらいいか考えて、YouTubeを始めました。最初の1ヶ月は収入ゼロでしたが、2ヶ月目に1万8000円、3ヶ月目に12万円、4ヶ月目に22万円になって、ここでYouTube一本で食っていこうと決めて石を運ぶ仕事を辞めました。そこから更新頻度を上げて、野村忠宏さんとか柔道界の大御所の方とも関係を作っていくことができました。海ともYouTubeコラボをきっかけに交流が始まったんです。
――時期的に朝倉未来選手のYouTubeが人気になったころですね。
【川端】そのちょっと後くらいで、兄さんが街の喧嘩自慢と戦ってた動画を自分もまねしてました。巡り巡って同じジムになって同じ大会に出るなんて…、まだ喋ったことないですけど(笑)。
――ちなみに「ドンマイ川端」という名前の由来は?すごくキャッチーで覚えやすいですよね。
【川端】ありがとうございます。10年くらい前に合コンによく行ってたときに名乗り始めたんですけど、自分は物心がついたときから片親で、オヤジにボコボコにされてきて、人生が何もうまくいかなくて不幸すぎる人間で、「ドンマイすぎるやろ」って思って自分で言い出しました。それで、YouTubeやるときもニックネームがあった方がいいかなってそのまま使い始めたら定着した感じです。でも、『超RIZIN.5』っていう一発逆転の大舞台のチャンスを掴んだので、勝ったら「オッケー川端」とかに改名しようかな(笑)。
――2023年にBreakingDownに出場されたのも転換期になったのでは?
【川端】あれは本当にノリで、先輩に「面白そうだからちょっと出ろよ」って言われて、海とも知り合いだったので出ましたけど、別に目立ちたいとは思ってなかったです。打撃も1ヶ月半くらいしか練習してなくて、でも楽しくやれたって感じでした。オーディションも特に暴れたりしなくても出れたんですけど、今だったらインパクトが弱くて出れなかったでしょうね。
■朝倉海と二人三脚でMMA修行 “寝ても覚めても”冨澤大智への対策
――そういった流れがあってJTTで練習されるようになりましたが、元RIZIN王者で現役UFCファイターの朝倉海選手と練習できるのは、すごく贅沢(ぜいたく)ですよね。
【川端】普通に考えてヤバいですよ(笑)。午前中にプロ練習やって、一般会員の方が来る夜の練習では僕のミットを持ってくれて、会員さんがビックリしてましたよ。海がミット持ってるのに、打ってるヤツの打撃がヘタで(笑)。
――MMAはやることが多いですが、練習はキツいですか?楽しいですか?
【川端】キツさもありますけど、今は楽しいです。ただ、絶対に試合で勝たないといけないっていう気持ちが強いので、僕ほど練習で緊張してる人はいないですよ。
――柔道からMMAへの適応で、打撃への対策が大きなポイントになると思いますが?
【川端】バーンと殴られて失神させられなかったらOKって思ってます。パンチの技術では冨澤選手に勝てないけど、トータルで勝てたらいいので。恐怖心も練習ではそこまでないですけど、試合になると違うんだろうなって覚悟もしています。冨澤選手のKO集とかの動画を見てビビっちゃってるんですけど(笑)、今まではMMAを知る練習を続けてきて、その上で最近は冨澤選手の対策練習もやっています。
――逆に冨澤選手は、川端選手のMMAファイターとしてのデータがないから、そこはプラスですよね。RIZINルールでは柔道着もOKなので、着て戦うのかどうかも見どころです。
【川端】道着ありと道着なしの両方を練習していて、道着ありのメリットもデメリットもありますし、どっちでもいけるようにコーチ陣とも話しているので、試合までに決めようと考えています。道着で入場すると思いますけど、脱ぐのか脱がないのか、ゴングが鳴る瞬間まで楽しみにしていてください。
――冨澤選手の対策は進んでいますか?
【川端】柔道の大会ってトーナメントで1回戦の相手しか決まっていなくて、特定の選手を研究することはなかったんです。こっちの山は右組みが多いなって見るくらいで。今回は冨澤選手としか戦わないからずっと研究してますけど、あの人のことを考えない日はないですし、冨澤選手に縛られてるって感じもありますね。柔道時代にはこんなことなかったし、今は寝ても覚めても冨澤選手のことを考えていて、街で金髪の人とすれ違うとドキッとします(笑)。
――ワンマッチで相手のことを考えるのは初めてなんですね。
【川端】いきなりYUSHI選手が出てこないですよね(笑)。対戦相手が決まってることの難しさを感じているし、例えば冨澤選手はサウスポーだけど自分の試合で急にオーソドックスで来る可能性もイメージして練習して、でも試合でサウスポーで来たらオーソの練習は必要なかったってことになるじゃないですか。相手が決まっていると分析できる良さはあるけど、考えすぎちゃうこともあるのが難しいところでもありますね。
――ちなみに、冨澤選手に個人的な恨みはないですよね?
【川端】全然ないです。あったほうがいいですか?喧嘩したほうが試合が盛り上がるかもですけど、実は昔からお互いにインスタをフォローし合っていて、試合が決まったからってフォローを外すのもちょっと微妙なので、今はミュートにして(笑)、たまに見に行って「まだ俺のフォローを外してない」って確かめたりしてます。無理やり因縁を作っても仕方ないですし。
■36歳で迎える背水の陣「勝ち以外は終わり」 ドンマイ川端が懸ける人生逆転
――大舞台でのMMAデビュー戦に勝利して、その後のキャリアはどのように思い描いていますか?
【川端】とにかく試合に絶対に勝つこと、勝ち以外は終わりだと思っています。自分はデビュー戦だと思っていなくて、勝たないと先がないんです。武尊さんは34歳で引退されてましたけど、自分は今36ですし、ここで負けてるようだったら先はないので。海とも「いきなり背水の陣だ」って話してますし、絶対に自分が勝たないといけないので今は9月10日しか見えていません。
――海選手はメンタル面もサポートしてくれているんですね。
【川端】近くで背中を見させてもらって、これが本当のMMAトップ選手の取り組みなんだっていうことを日頃の生活から学ばせてもらっています。練習後にランチを食べている時も映像を見てて、悪いところがあったら急に立ち上がってほかのお客さんがいるのに実演指導が始まったり(笑)。本当にありがたいですし、だからこそ負けたらどうなるんだろうっていう怖さもあります。
――紆余曲折を経て、苦しい時代も過ごしながらたどり着いたRIZINのリングで、川端選手がどんな生き様を見せてくれるのか、楽しみにしています!
【川端】……もう終わりですか?もっともっと喋りたいです(笑)。
――では続けましょうか(笑)。少し話が出ましたが、育ってきたのはどんなご家庭だったのでしょうか?
【川端】僕が5歳くらいから父子家庭で、オヤジ、兄貴、僕の3人家族でした。オヤジはちょっとボクシングやってて、賃貸のマンションなのに業者を呼んで勝手に天井にドリルで穴を開けてサンドバッグ吊るしてました(笑)。兄弟で柔道をやってて、オヤジが応援に来て「下がるな!前に出て攻めろ!」ってめっちゃ熱く声を出してたんですけど、オヤジはめっちゃアウトボクサーで、距離を取って肩でガード固めるタイプで判定でしか勝ったことがないって(笑)。
――YouTubeチャンネルで、RIZINアンバサダーのくるみさんと「結婚しました」っていうサムネの動画をアップしていますが、あれは問題ないんでしょうか?
【川端】何がですか?一般男性と結婚されたということなのでね、まあまあ動画を見てくださいよ。……とはいえ、結婚願望はめっちゃあります(笑)。
――RIZINで勝ったらモテますよ!
【川端】マジですか!勝ったらコーナーポストに駆け上がっていいんですよね?ちゃんと確認しておいたほうがいいですよね、勝手に上がって怒られたらイヤだし。それに、たぶん僕の試合って第1試合とか前半だと思うんですけど、それでやっていいんですか?まだ(榊原)信行社長もリングサイドに来てないですよね?
――第1試合でもいい勝ち方だったらポストに上がっていいと思いますし、榊原さんも第1試合からリングサイドにいるはずです!
【川端】リングインする時はロープの間から入ったほうがいいのか、ジャンプインしたほうがいいのか、那須川天心選手みたいに途中まで入って外に出てまた入るってやってもいいのか……。
――天心選手のまねをしたらすぐにバレると思います(笑)。プロレスラーのタイガーマスクはポストに上ってからジャンプインしたり、武藤敬司さんはクルッと回転してリングインしてました。
【川端】でも、ジャンプしてヒザを怪我した人を見たことあるので、落ち着いてリングインします(笑)。試合に勝ってめちゃくちゃモテて結婚なんてできたら……。でも、負けたら終わりだっていう覚悟もあるので、そのプレッシャーを楽しみたいと思います!
――たっぷり話していただき、ありがとうございました!
●ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り
9月10日 京セラドーム大阪
・RIZIN & PFL フェザー級ダブルタイトルマッチ
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. AJ・マッキー
・MMAルール 71kg
朝倉未来 vs. 青木真也
・MMAルール 66kg
カルシャガ・ダウトベック vs. 平本蓮
・MMAルール 66kg
斎藤裕 vs. YA-MAN
・MMAルール 66kg
ヴガール・ケラモフ vs. 高木凌
・MMAルール 71kg
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 野村駿太
・MMAルール 59kg
冨澤大智 vs. ドンマイ川端
・MMAルール 49kg
RENA vs. ナターシャ・クジュティナ
【会見動画】ドンマイ川端と朝倉未来の掛け合いに会場爆笑!
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先月20日に行われた対戦カード発表会見では、ラジャブアリ・シェイドゥラエフvs.AJ・マッキー、朝倉未来vs.青木真也、平本蓮vs.カルシャガ・ダウトベックなど超豪華カードとともに川端の試合も発表されたが、オリコンニュースのYouTubeで公開した動画では、川端が最も再生数を集めた。
スター選手を差し置いて注目を集めるドンマイ川端とは、いったい誰なのか。オリコンニュースでは早速、朝倉未来や朝倉海が所属するジム「JAPAN TOP TEAM」でMMAの練習に励む川端にインタビューを実施。柔道エリートだった男は、なぜYouTuberになり、RIZINデビューにたどり着いたのか。
――オリコンニュースのYouTubeは先日の会見を選手ごとに分けて公開したところ、朝倉未来選手や平本蓮選手を抑えて、川端選手の再生数が1位でした。
【川端】よし!1位!ありがとうございます!そもそも「誰なんだ」っていう興味で見てくれた人が多かったと思います。そして、これまで朝倉海とはずっと仲良くさせてもらっていたので、少しは僕のことを知ってくれている人もいたと思いますが、柔道とMMAは近いけど「どうせ川端は結局MMAに行かへんねやろ」って周りに見られてたみたいで。だから、転向の発表にはいろんな人にびっくりされましたね。
――あの会見で未来選手とのやり取りも話題になりましたが、最初から質問が来たら未来選手に絡もうと狙っていた?
【川端】会見の最後の方だったから、もう質問がないかと思ってちょっと油断してたんですよ、ぶっちゃけ。流れ的にない感じだったじゃないですか。質問が来たら自然に話したいなと思ったんですけど、やっぱり未来さんを絡めると見られるっていうのもあるし、戦略的にちょっとあったかもしれへんですね(笑)。
――MMA転向はいつごろから考えていましたか?
【川端】今年になって海から「やりましょう」って言われて練習を始めました。当初は大みそかにデビューできたらと考えていたのですが、9月大会のお話をいただいたんです。寝る直前に連絡をもらったんですけど、すぐに起きてシャドーを始めましたよ。予定より早くなったけど、そこは練習を見てくれてる海がOKと判断してくれたことですし、大舞台でデビューできるのは本当にうれしいです。
――海選手とは一緒に練習されているんですか?
【川端】ほぼ毎日練習していて、終わってからご飯を食べながら練習の映像を見て「ここが良かった、ここが悪かった」って分析もしてくれています。年齢は僕の方が4つ上なんですけど師匠ですし、教えてもらう時だけ敬語を使ってます(笑)。僕がミット打ちするときはミットを持ってくれるし、海が「ワンツー」とか指示してくれて。「UFCファイターに何させてんねやろ」って自分でも思ってましたけど(笑)。
――所属ジムはJTTなのでしょうか?
【川端】最近そう聞きました(笑)。RIZINのプロフィールに所属ジムを書くところがあって、海に「俺ってジムはどこなんだろ?」って聞いたら、「JTTだよ」って。実際にここでしか練習してないですし、入会届も会員証もなかったんですけど、海に連れてきてもらってからぬるっと入っていった感じです。『超RIZIN.5』にJTTから出場するのは僕と兄さん(朝倉未来)だけなんで、普通は「勝って勢いをつけたい」とか言いたいんですけど、喋ったことがなくて(苦笑)。でも、兄さんは僕の練習中にサッと横に来て「こっちの方がいいよ」って技術を教えてくれる。ジムに入ってくる時も僕は「おはようございます!」ってあいさつするんですけど、ちょっと手を上げるだけだったり、緊張感があるんです。でも、それがめっちゃいいんですよね。
■柔道日本一からYouTuberへ 「ドンマイ川端」誕生までの波乱の歩み
――改めて川端選手のプロフィールについてもお伺いしたいです。格闘技のバックボーンは柔道ですよね?
【川端】はい、5歳から始めて今もやっているので31年くらいのキャリアです。小さい頃は週に4回、中学からは毎日練習してきました。日本一になったこともありますけど、命がけで死に物狂いの練習をしていた感覚はなくて、なんとなく環境に飛び込んだら勝ててしまった。もちろん練習はキツかったですけど、すごく特別なことだと思ってなくて、確実に今が一番頑張って練習しています。
――世界大会にも出場された?
【川端】全日本強化選手に6~7年入っていたので、その頃は毎年国際大会に出てました。オリンピックや世界選手権の予選会が毎年あって、僕も優勝したことはあるんですけどオリンピックの年ではなかったので、縁がなかったですね。自分は日本の中で3~4番手ぐらいで、オリンピックに出られるのは本当の1番の選手なんですけど、その差はすごく大きかったです。
――現在は柔道YouTuberとしても活躍されていますが、YouTubeを始めたきっかけは?
【川端】6年くらい前に柔道の成績がダメになってきて、所属していた企業との契約も切れてフリーみたいになって、柔道を続けるために日雇い労働をやってたんですよ。ガラっていう重たい石をひたすら運ぶ仕事で、めっちゃキツくて怒られたりして、1日1万円。もっと練習時間を確保するにはどうしたらいいか考えて、YouTubeを始めました。最初の1ヶ月は収入ゼロでしたが、2ヶ月目に1万8000円、3ヶ月目に12万円、4ヶ月目に22万円になって、ここでYouTube一本で食っていこうと決めて石を運ぶ仕事を辞めました。そこから更新頻度を上げて、野村忠宏さんとか柔道界の大御所の方とも関係を作っていくことができました。海ともYouTubeコラボをきっかけに交流が始まったんです。
――時期的に朝倉未来選手のYouTubeが人気になったころですね。
【川端】そのちょっと後くらいで、兄さんが街の喧嘩自慢と戦ってた動画を自分もまねしてました。巡り巡って同じジムになって同じ大会に出るなんて…、まだ喋ったことないですけど(笑)。
――ちなみに「ドンマイ川端」という名前の由来は?すごくキャッチーで覚えやすいですよね。
【川端】ありがとうございます。10年くらい前に合コンによく行ってたときに名乗り始めたんですけど、自分は物心がついたときから片親で、オヤジにボコボコにされてきて、人生が何もうまくいかなくて不幸すぎる人間で、「ドンマイすぎるやろ」って思って自分で言い出しました。それで、YouTubeやるときもニックネームがあった方がいいかなってそのまま使い始めたら定着した感じです。でも、『超RIZIN.5』っていう一発逆転の大舞台のチャンスを掴んだので、勝ったら「オッケー川端」とかに改名しようかな(笑)。
――2023年にBreakingDownに出場されたのも転換期になったのでは?
【川端】あれは本当にノリで、先輩に「面白そうだからちょっと出ろよ」って言われて、海とも知り合いだったので出ましたけど、別に目立ちたいとは思ってなかったです。打撃も1ヶ月半くらいしか練習してなくて、でも楽しくやれたって感じでした。オーディションも特に暴れたりしなくても出れたんですけど、今だったらインパクトが弱くて出れなかったでしょうね。
■朝倉海と二人三脚でMMA修行 “寝ても覚めても”冨澤大智への対策
――そういった流れがあってJTTで練習されるようになりましたが、元RIZIN王者で現役UFCファイターの朝倉海選手と練習できるのは、すごく贅沢(ぜいたく)ですよね。
【川端】普通に考えてヤバいですよ(笑)。午前中にプロ練習やって、一般会員の方が来る夜の練習では僕のミットを持ってくれて、会員さんがビックリしてましたよ。海がミット持ってるのに、打ってるヤツの打撃がヘタで(笑)。
――MMAはやることが多いですが、練習はキツいですか?楽しいですか?
【川端】キツさもありますけど、今は楽しいです。ただ、絶対に試合で勝たないといけないっていう気持ちが強いので、僕ほど練習で緊張してる人はいないですよ。
――柔道からMMAへの適応で、打撃への対策が大きなポイントになると思いますが?
【川端】バーンと殴られて失神させられなかったらOKって思ってます。パンチの技術では冨澤選手に勝てないけど、トータルで勝てたらいいので。恐怖心も練習ではそこまでないですけど、試合になると違うんだろうなって覚悟もしています。冨澤選手のKO集とかの動画を見てビビっちゃってるんですけど(笑)、今まではMMAを知る練習を続けてきて、その上で最近は冨澤選手の対策練習もやっています。
――逆に冨澤選手は、川端選手のMMAファイターとしてのデータがないから、そこはプラスですよね。RIZINルールでは柔道着もOKなので、着て戦うのかどうかも見どころです。
【川端】道着ありと道着なしの両方を練習していて、道着ありのメリットもデメリットもありますし、どっちでもいけるようにコーチ陣とも話しているので、試合までに決めようと考えています。道着で入場すると思いますけど、脱ぐのか脱がないのか、ゴングが鳴る瞬間まで楽しみにしていてください。
――冨澤選手の対策は進んでいますか?
【川端】柔道の大会ってトーナメントで1回戦の相手しか決まっていなくて、特定の選手を研究することはなかったんです。こっちの山は右組みが多いなって見るくらいで。今回は冨澤選手としか戦わないからずっと研究してますけど、あの人のことを考えない日はないですし、冨澤選手に縛られてるって感じもありますね。柔道時代にはこんなことなかったし、今は寝ても覚めても冨澤選手のことを考えていて、街で金髪の人とすれ違うとドキッとします(笑)。
――ワンマッチで相手のことを考えるのは初めてなんですね。
【川端】いきなりYUSHI選手が出てこないですよね(笑)。対戦相手が決まってることの難しさを感じているし、例えば冨澤選手はサウスポーだけど自分の試合で急にオーソドックスで来る可能性もイメージして練習して、でも試合でサウスポーで来たらオーソの練習は必要なかったってことになるじゃないですか。相手が決まっていると分析できる良さはあるけど、考えすぎちゃうこともあるのが難しいところでもありますね。
――ちなみに、冨澤選手に個人的な恨みはないですよね?
【川端】全然ないです。あったほうがいいですか?喧嘩したほうが試合が盛り上がるかもですけど、実は昔からお互いにインスタをフォローし合っていて、試合が決まったからってフォローを外すのもちょっと微妙なので、今はミュートにして(笑)、たまに見に行って「まだ俺のフォローを外してない」って確かめたりしてます。無理やり因縁を作っても仕方ないですし。
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――大舞台でのMMAデビュー戦に勝利して、その後のキャリアはどのように思い描いていますか?
【川端】とにかく試合に絶対に勝つこと、勝ち以外は終わりだと思っています。自分はデビュー戦だと思っていなくて、勝たないと先がないんです。武尊さんは34歳で引退されてましたけど、自分は今36ですし、ここで負けてるようだったら先はないので。海とも「いきなり背水の陣だ」って話してますし、絶対に自分が勝たないといけないので今は9月10日しか見えていません。
――海選手はメンタル面もサポートしてくれているんですね。
【川端】近くで背中を見させてもらって、これが本当のMMAトップ選手の取り組みなんだっていうことを日頃の生活から学ばせてもらっています。練習後にランチを食べている時も映像を見てて、悪いところがあったら急に立ち上がってほかのお客さんがいるのに実演指導が始まったり(笑)。本当にありがたいですし、だからこそ負けたらどうなるんだろうっていう怖さもあります。
――紆余曲折を経て、苦しい時代も過ごしながらたどり着いたRIZINのリングで、川端選手がどんな生き様を見せてくれるのか、楽しみにしています!
【川端】……もう終わりですか?もっともっと喋りたいです(笑)。
――では続けましょうか(笑)。少し話が出ましたが、育ってきたのはどんなご家庭だったのでしょうか?
【川端】僕が5歳くらいから父子家庭で、オヤジ、兄貴、僕の3人家族でした。オヤジはちょっとボクシングやってて、賃貸のマンションなのに業者を呼んで勝手に天井にドリルで穴を開けてサンドバッグ吊るしてました(笑)。兄弟で柔道をやってて、オヤジが応援に来て「下がるな!前に出て攻めろ!」ってめっちゃ熱く声を出してたんですけど、オヤジはめっちゃアウトボクサーで、距離を取って肩でガード固めるタイプで判定でしか勝ったことがないって(笑)。
――YouTubeチャンネルで、RIZINアンバサダーのくるみさんと「結婚しました」っていうサムネの動画をアップしていますが、あれは問題ないんでしょうか?
【川端】何がですか?一般男性と結婚されたということなのでね、まあまあ動画を見てくださいよ。……とはいえ、結婚願望はめっちゃあります(笑)。
――RIZINで勝ったらモテますよ!
【川端】マジですか!勝ったらコーナーポストに駆け上がっていいんですよね?ちゃんと確認しておいたほうがいいですよね、勝手に上がって怒られたらイヤだし。それに、たぶん僕の試合って第1試合とか前半だと思うんですけど、それでやっていいんですか?まだ(榊原)信行社長もリングサイドに来てないですよね?
――第1試合でもいい勝ち方だったらポストに上がっていいと思いますし、榊原さんも第1試合からリングサイドにいるはずです!
【川端】リングインする時はロープの間から入ったほうがいいのか、ジャンプインしたほうがいいのか、那須川天心選手みたいに途中まで入って外に出てまた入るってやってもいいのか……。
――天心選手のまねをしたらすぐにバレると思います(笑)。プロレスラーのタイガーマスクはポストに上ってからジャンプインしたり、武藤敬司さんはクルッと回転してリングインしてました。
【川端】でも、ジャンプしてヒザを怪我した人を見たことあるので、落ち着いてリングインします(笑)。試合に勝ってめちゃくちゃモテて結婚なんてできたら……。でも、負けたら終わりだっていう覚悟もあるので、そのプレッシャーを楽しみたいと思います!
――たっぷり話していただき、ありがとうございました!
●ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り
9月10日 京セラドーム大阪
・RIZIN & PFL フェザー級ダブルタイトルマッチ
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. AJ・マッキー
・MMAルール 71kg
朝倉未来 vs. 青木真也
・MMAルール 66kg
カルシャガ・ダウトベック vs. 平本蓮
・MMAルール 66kg
斎藤裕 vs. YA-MAN
・MMAルール 66kg
ヴガール・ケラモフ vs. 高木凌
・MMAルール 71kg
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 野村駿太
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・MMAルール 49kg
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