熊本地震直後に起きたイオンモールの爆発事故。亡くなった女性の告別式が営まれました。一度は避難しながら、なぜ、館内に戻ることになったのか?当時の状況が少しずつ分かってきました。
【写真を見る】爆発事故で亡くなった女性が働いていた雑貨店「ハビタ」
「大好きな先輩だった」イオンの爆発で亡くなった女性の告別式営まれる
炎天下の中、告別式はしめやかに営まれました。
地震後に起きたイオンモール熊本の爆発事故で亡くなった、大竹玖瑠美さん(22)。
突然の別れに、友人らは深い悲しみにくれました。
玖瑠美さんの中学の後輩
「何も考えられない。まさか先輩とは思わなくて、頭が真っ白で…」
玖瑠美さんは中学時代、バレーボール部のキャプテンを務めていたといいます。
玖瑠美さんの中学の後輩
「とても明るくて真面目で、玖瑠美先輩がいれば大丈夫だと思えるくらい本当に芯の強い方で大好きな先輩だった。先輩だが先輩じゃないくらい仲良くしてくれて、部活はけっこう厳しかったが、それだけで耐えられたのが思い出」
イオンモール熊本では、玖瑠美さんを含む7人が死亡。玖瑠美さんは、テナントに入っていた雑貨店「ハビタ」の従業員でした。
玖瑠美さんは、なぜ、爆発に巻き込まれたのか。
「金庫にお金を入れないと…」幹部が店舗に戻るよう指示
母親は、玖瑠美さんが地震直後、建物の外に避難し、そこで偶然出会った親戚に、こう言い残したといいます。
玖瑠美さんの母親
「『1回戻らないといけない』と。親戚はそれを聞いて止めたが、『金庫にお金を入れないといけないと言われたので戻る』と言って戻って」
その後、爆発が起きました。
玖瑠美さんたちには店側からどんな指示があったのか。
2日夜、「ハビタ」の社長らが遺族と面会しました。
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」社長
「弊社2名の従業員の尊い命が失われる結果になった。ご遺族の皆さまに深くお詫び申しあげる」
幹部は地震後、店長にこんな相談をしたと明らかにしました。
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」営業部長
「『もし可能であれば売上金を金庫にしまってくれないか』と。『もし入れるのであれば』と言った」
それを受けて店長は、もう1人の女性従業員に館内に戻るよう指示。店舗のレジに入っている売上金を金庫に戻すためでしたが、店舗に戻った際、玖瑠美さんも一緒でした。
その後、2人は爆発に巻き込まれたということです。
店舗幹部が遺族に謝罪「売上金の指示、判断自体が間違いだった」
玖瑠美さんの親族
「(営業部長)が店長に売り上げを金庫に入れに帰ってくれと言ったと?」
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」営業部長
「錯綜していて…」
親族
「錯綜じゃなく、きちっと言ってくださいよ。玖瑠美いないんですよ。命なくなっているんですよ」
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」営業部長
「それは本当に申し訳ございません」
幹部は「入金を指示した判断自体が間違いだった」と述べ、遺族に謝罪しました。
記者
「それ(入金)はとても重要だった?」
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」営業部長
「いま考えると、命を代えるものでは全くないので、重要ではなかったと思う」
一方、館内に入る際にはイオン側の指示を仰ぐように伝えたと説明しました。
玖瑠美さんの勤務先「ハビタ」営業部長
「『入るときは必ずイオンモールの許可を得てから入ってください』。これは明確に私は申し上げさせていただきました」
イオンは、「避難後の再入館は社内ルールとしては認めていない」ものの、「館内に戻られたかたを個人の責任として考えるつもりはない」と説明しています。
マニュアル上は、イオンの責任者の許可がない限り、館内に戻ることはできないとしています。
イオンは、責任者がどのような指示をしたかも含め、今後、避難対応について検証を行う方針です。
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