地震発生から7日が経ちましたが、酷暑日が出るなど熊本では危険な暑さとなっています。
初めて起こった猛暑の中の震度7の地震。被災した方々が今、何を必要としているのか、現地の声を聞きました。
熊本で「酷暑日」 8383人が避難 ブルーシートで日よけも
出水麻衣キャスター:
熊本地震の最新の被害状況を見ていきます。
3日午後2時時点で、死亡38人、けが114人、避難者は8383人となっています。多くの住宅にも影響があり、最新の情報では1万2024棟の被害が確認されたということです。
私が取材に行ったのは、全壊が163棟と多かった氷川町です。
先週も猛暑日が多く、3日は40℃以上の「酷暑日」となった熊本ですが、現地では暑さに関する対策もされています。
例えば、ソーラーパネルが設置されている家も多かったので、太陽光と蓄電池を活用し、冷凍庫を稼働して涼をとっている家もありました。
さらに、片付けなどで避難所に行かずに家の外で暮らしている人も多く、屋根がない部分にブルーシートを張って日陰をつくったり、家の中は片付いていないということで、風通しのいいところに畳を敷いて寝ている人もいました。
そして、水に関しては井戸水が引き込めるような区画もあるので、井戸水を活用し、使っていない農薬用のタンクに井戸の水を入れて、トイレや体を洗うことに使っていました。
今回の地震では、揺れによる被害に加えて、「暑さ」が複合的に絡み合い、皆さんの辛さを倍増させていると感じました。
組織開発コンサルタント・著作家 勅使川原真衣さん:
まずは被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
電気が戻っても、ライフラインの中心である「水」は大切です。6日間になるので、当然天災から始まったことであっても、人災に近いものも感じざるを得ないのかなと思います。
ただ「仕方ないね」と言っていても人の命が奪われるばかりなので、そうならないためにと思いつつ、2024年度末の国交省の調査では、下水道の耐震化の工事は全国でまだ9%なので、政治はもちろん行政も含めて、議論の優先順位付けを改めてしてもらえたらと思います。
井上貴博キャスター:
発災後数日は「きょうを生き抜く」というフェーズですが、「先々どう生き延びていくか」「関連死をどう防ぐか」というフェーズに変わっていくと思います。また、それによって必要とされるものも違います。
小中学校で圧倒的に冷房が設置されていないことに対しても、平時から対応していくべきです。
被災者にマイクを向けると「私なんてまだ」とお話しされる人もいますが、「これが必要で足りていない」という声は一つ一つがヒントになって、他の自治体の動きにもつながるので、声を上げていただきたいと思います。
4万5280戸が断水 何日もお風呂に入れない人も支援は?
高柳光希キャスター:
この暑さなので、取材した場所で一番求められているのは「水」ということでした。現在の断水の状況です。
【断水 4万5280戸】
・八代市 約2万5300戸
・宇城市 約1万5580戸
・氷川町 約3200戸
・熊本市 約900戸
・甲佐町 約300戸
※8月3日午後2時時点 熊本県の発表より
八代市では給水所が2か所追加され、現在では23か所となっています。
2か所の避難所を取材しましたが、飲み水が足りなくて脱水になるため、片付け作業ができないという声も上がっていました。
さらに、トイレットペーパーや生理用品に関しては、どこの避難所にどれだけ物資を供給したのかを管理・調整するのが難しいのではないかと感じました。
特に水に関して、発災の初期段階ではとにかく支援をすることを自治体も心がけていると思いますが、その後、避難所にいる人数などを鑑みて分配していくことにも大きな障壁があるのではないかと感じました。
この暑さの中、何日もお風呂に入れないという人が多くいます。不快感だけではなく、衛生的にも大きく問題になってくる時期にも入ってきました。仮設の浴室などもこれから先は求められてくると感じています。
「暑さの中ではシャワーの方が良い」 自衛隊の入浴支援は4か所
高柳キャスター:
そんな中で、自衛隊による入浴支援も数を増やしています。3日午後2時時点ではシャワーや浴槽施設が4か所あり、さらに2か所調整中のものが加わっています。
氷川町の「氷川中学校」ではテント型のもの、熊本市の「火の君文化センター」では大きなテントの中に多くの浴場があります。
小泉防衛大臣は「『夏の暑さの中ではシャワーの方が良い』と(県から)要望を頂いたため、シャワーによる支援をしている」と述べました。
浴槽があるところもありますが、加えてシャワーだけの施設もあるということです。
生活支援・被害状況が一括で確認できるサイトも
出水キャスター:
7日目になってくると、どのようにピンポイントで困っている人のところに情報を届けるかが重要になってきます。
例えばサグリの「生活情報サイト」というものがあります。
▼生活支援に関する情報
トイレや給水所、シャワーなど
▼被害状況
通行止めや家屋倒壊、断水など
このような情報を、一括で見られるサイトです。
情報には、公的機関の発表(自治体、市長の発表など)や、飲食店や温泉施設HP(確認が取れ次第掲載)が含まれます。
「表示切替」を押すと、「給水所」や「避難所」「トイレ」などの欲しい情報が出てきます。それをクリックすると、地図上に場所が瞬時に表示されるようになっています。
さらに、「一覧でさがす」を押すと、その場所の混雑状況や営業情報などを知ることができ、一括で多くの情報が随時掲載されています。
情報は公的機関発信のもので、随時更新されていくということで、このような情報を活用するのもいいのではないかと思います。
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<プロフィール>
勅使川原真衣さん
組織開発コンサルタント・著作家 2児の母
著書に『「対話」がやってきた』など
・「蚊の10倍」猛烈かゆみが襲う 水辺にいる“スケベ虫”に注意
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