
7月29日の9時半時点で、熊本県には避難所が465か所開設されており、9872人が避難しています。
避難生活が続く中、注意すべきことを防災システム研究所所長の山村武彦氏に聞きました。
【写真を見る】真夏の避難生活の注意点「熱中症」「食中毒」専門家に聞く対策は【ひるおび】
避難生活における「熱中症対策」
◆涼しい服装をする
・襟元・袖・裾から空気が抜けるゆったりとした衣服
・半袖半ズボンなど肌を覆う部分が少ない服
◆体を冷却
・エアコンなどが使えない場合は、肌に濡れたタオルを当ててうちわで扇ぐ
・ネッククーラーなど冷却グッズの活用
・水道が使える場合は水シャワーを浴びる
◆のどが渇いていなくてもこまめに水分補給
・1時間にコップ1杯が目安
・汗を多くかいた人は塩分補給も
山村氏によると、トイレに行きたくないから水分を控えるという傾向があるが、これは危険なので水分はしっかり摂るようにしてほしいということです。
◆車を上手に活用
エアコンを使える、ラジオを聞ける、プライベートを確保できるなどのメリットもあるので、エコノミークラス症候群に気をつけながら短時間で上手に活用をするようにしましょう
車の中は、狭く気密な空間のため、短時間で気温が上昇しやすく熱中症のリスクが高まりやすい場所でもあります。
可能な限り、避難所などより熱中症リスクの低い場所に移動することが基本的には望ましいとされています。
やむを得ず車中泊をする場合はー
▼日陰や風通しのいい場所に駐車
▼ブルーシートなどで日差しを遮ったり断熱シートなども活用する
▼短時間でも子どもを車の中で1人にしない
▼夜間など寝る際は一酸化炭素中毒のリスクなどがあるのでエンジンをかけっぱなしにしない
若林有子アナウンサー:
エアコンが使いたいという思いがあると思うんですけれども、エアコンを切ったり点けたりという対策が必要ということですね。
防災システム研究所所長 山村武彦氏:
10年前のときには、グランメッセ熊本というイベント施設の駐車場に約2000人の方々が駐車場で過ごしたということがあるんですけれども、その中から災害関連死で亡くなった方が数十人出ているんです。
そういったことも考えると、やはりエコノミークラス症候群にならないための準備、対策、適切な水分補給、それからもう1つは適切な体操が大事だと思いますね。
恵俊彰:
避難所だと誰かが声をかけてということができそうなんですけれども、車中であったり、自宅を離れられない状況の方々が心配ですよね。
弁護士 八代英輝:
例えばペットがいて避難所に入れないという方もいらっしゃいましたし、車で過ごさなければいけない事情はそれぞれだと思うんですよね。避難をされる方々の事情に応じた、きめ細かい対応が必要になってくると思いますね。
避難生活における「食中毒対策」
◆手を清潔に
・食事、調理、配付の前には手洗いを行う
・流水が使えない場合はアルコール消毒やウェットティッシュなどを活用
・下痢や発熱がある人、手指に傷がある人は食品の調理や配付を行わない
◆避難所で出された食事はすぐ食べる
・気温湿度が高いと食べ物が腐りやすい
・もし時間が経ちすぎてしまった場合は思い切って捨てることも重要
◆タオルは共有しない
・タオルを媒介してノロウイルスなどの感染症が広がる可能性があるので、トイレなどにタオルを一つ設置して共有することは危険
・使い捨てペーパータオルや個人タオルを使用する
防災システム研究所所長 山村武彦氏:
アルコールだけでは消毒できないものもありますから、漂白剤で消毒するなども含め、タオルの洗浄も大事です。
西日本豪雨の時に食中毒が発生したこともありますから、気をつける必要があると思います。
恵俊彰:
今は夏休みという時期でもありますから、子どもたちもいるという状況を考えると避難の仕方もいくつか選択肢があっていいのかもしれませんね。
防災システム研究所所長 山村武彦氏:
場合によっては「震災疎開」ということも考えていいんじゃないかと思います。
一時的に、安全で、インフラがカバーできている場所へ移動してもらう。
例えばビジネスホテルでも民宿でも、そういったところを開放して使っていただくということも一つの方法です。
また、10年前の熊本地震を教訓にして、(今回)車中泊避難所も作られているんですよ。
民間の企業などが駐車場を開放したり、協定を結んだりしているところもありますので、ホームページなどで調べて利用されてもいいと思います。
場所によっては、防災倉庫もあって、水や食料、トイレも準備されているところもありますので、その確認作業も大事だと思いますね。
(ひるおび 2026年7月29日放送より)
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