高市総理は国会閉会を受けて行われた会見で、今国会での反省点を問われ「反省点というのは特にございません」としたうえで、「政権公約を実現しようと頑張ってきた」と語りました。「必要な物価高対策を講じていく」ともしましたが「悲願」の消費減税はいつ実現するのでしょうか。
【写真で見る】「反省点というのは特にない」会見で話す高市総理
消費税減税「意見の一致に至らず」“総理の政治決断”求める声も
27日午後6時、国会の閉会を受け記者会見を行った高市総理。冒頭、今年2月の衆院選で大勝して以降、強い決意で国会運営にあたってきたと振り返りました。
高市総理
「(先の衆院選は)まさに日本経済が音を立てて動き出すことを目指した戦いだった。(選挙で掲げた)公約を着実に実現していくことこそが使命であるとの思いで、この特別国会を走り抜けてきた」
ただ、27日午前に行われた衆議院予算委員会の集中審議では、野党が高市総理に対し「国会や国民を軽視している」と追及。
中道改革連合 階猛 幹事長
「物価高で冷房や食事を控えざるを得ない生活者、ナフサ不足で仕事が回らない勤労者、その暮らしを後回しにしてきた。(高市総理は)国旗損壊罪法案や比例定数削減法案、副首都法案など党利党略に基づく議員立法を数の力で拙速に進めてきた」
高市総理
「『物価高対策に取り組んでいないんではないか』、いや最優先で取り組んできた」
最優先してきたという物価高対策。先の衆院選で、高市総理が「悲願だ」として打ち出したのが「食品の消費税ゼロ」でした。
高市総理(1月19日)
「飲食料品については2年間に限り消費税の対象としない。私自身の悲願でもありました」
そして、選挙に大勝した後…
高市総理(2月9日)
「夏前には、少なくとも夏前には、国民会議で中間とりまとめを行いたい」
法案の早期提出を目指す考えを示していましたが、もう、酷暑日が相次ぐ夏真っ只中に。こうした中、21回目となる27日の国民会議の実務者会議の結果は…
国民民主党 古川元久 代表代行
「意見の一致には至らなかった。『まとまらなかった』というまとめになったということ」
野党は、「高市総理の政治決断で決めるしかない」と迫りますが…
高市総理
「まもなく(国民会議で)取りまとめをしていただけるということなので、結論の先取りをすることはできない」
高市総理は、国民会議に結論を委ねるとして消費税減税の具体案には言及しませんでした。
高市総理「反省点は特にない」 支持率低下も「一喜一憂せず」
衆院選からもうすぐ半年。円安や中東情勢の影響で、モノの値段は上がり続けています。
スーパーセルシオ 和田町店 鶴田聡 部長
「こちらの商品(牛肉)、半年前までは100g=299円で売っていた。現在は100円上がって399円。減税ということになると、お客様の消費する金額含め、すごく期待しているが、それが進まないのが残念」
客(70代)
「今の流れを見ていると、色々な重要法案があるのはわかるけど優先順位が違っていると思う」
客(20代)
「(高市政権に)期待している部分はあった。『生活しやすくなるのかな』という期待感はあって、今でも全く期待がないわけではないんですけど、なかなか実現は難しいよなと」
消費税減税を望む声に、高市総理は…
高市総理
「国民のみなさまに『負担軽減の効果』をできる限り早く、実感いただけるようにしたいと考えている」
改めて、国民会議での結論を得た上で、速やかに法案を提出する考えを表明しました。
また、支持率が低下している現状について記者から…
ーーこの国会の反省点、教訓、これはどのようにお考えでしょうか
高市総理
「本当に一喜一憂することなく、私は様々なお声を伺いながら、謙虚に真摯に、国家国民のために仕事をしていくだけ。反省点というのは特にない。とにかくがむしゃらに、政権公約をひとつでも多く実現しようということで頑張ってきた」
高市総理「原因わからない」 内閣支持率急落「3つのワケ」
藤森祥平キャスター:
「反省点はない」と、きっぱりおっしゃいましたが、国会運営も終盤かなりドタバタした中で、この発言にどういう反応があるか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
「反省点がない」というのは、高市総理たちの強硬姿勢で混乱した参議院からすると、相当頭に来る発言だと思います。
藤森キャスター:
大手メディアが行った世論調査の結果です。高市内閣の支持率は、数値としてはまだ高いかもしれませんが、前の月に比べると急落し、見出しにも「急落」という字が出ていました。27日の集中審議で野党から、急落の原因を問われた高市総理は何と答えたのか。「原因に関してはわかりません」という答弁でした。
星さんは、急落の原因をこのように見ています。「物価高対策への不満」「政策の優先順位にズレ」、そして「説明不足」。
星浩さん:
支持率が約10ポイント落ちるのは、5分の1ぐらいの人が崩れていくということですから、相当大きい話です。
まず「物価高対策への不満」ですが、確かにガソリン補助金などをやっているけど、消費者からすると『この制度がいつまで続けられるのかな』という不安もありますし、円安が進んでいるので、『ますます物価高になるんじゃないか』という将来不安がある。そこに対する説明がないので、さらに不安が増してくるという現象だと思います。
2つ目の「政策の優先順位にズレ」については、物価高対策を優先してほしいのに国旗損壊罪や副首都構想とかをやっていて、『そういう順番じゃないだろ』というところがある。さらに言うと皇室典範改正の時に、初めての女性総理なのに男系男子にこだわる姿勢に、有権者の中に違和感が生じたと思います。
いずれにしても、各種の政策に対する説明が不足していて、歴代の総理大臣に比べて国会での答弁が非常に少ない。もちろん街頭でのタウンミーティングも全くないので、高市総理が一体どういう風に将来展望を描いてるのかが有権者に伝わらないというのが、非常に大きいことだと思います。
消費税減税 高市総理の決断は 進むも引くも“茨の道”
小川彩佳キャスター:
高市総理が何を考えているのか言葉を聞きたいという有権者も多くいらっしゃると思います。
物価高対策の大きな柱でもある消費減税については、国民会議で超党派の議論が進められてきましたが、27日、「意見の一致には至らなかった」とする中間とりまとめ案が示されました。一方で、高市総理は「国民会議で結論を得た上で速やかに法案を提出したい」としています。
星浩さん:
消費減税は非常に難しい選択です。減税をやればインフレが加速して市場が混乱します。また、自民党の中でも消費減税をやるべきじゃないという人がいますから、これから自民党の中が紛糾する可能性が出てきます。
一方で減税をやらないということになると、「公約違反じゃないか」ということになり求心力が低下していきます。どちらをやっても高市総理にとってあまりプラスがないので、どういう風に最終判断するかは、非常に大きな選択になると思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身
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