カンボジアでの腎臓移植をあっせんし、およそ1200万円を受け取った疑いで一般社団法人の役員ら3人が逮捕されました。男の1人は、過去にも違法に臓器をあっせんしたとして逮捕されていて、服役中でした。
記者
「今、安藤容疑者が右手に紙袋を持って家から出てきました」
一般社団法人「国際医療相談室」の役員・安藤貴樹容疑者(66)。去年11月、都内に住む70代の男性にカンボジアでの腎臓移植手術をあっせんし、およそ1200万円を受け取ったとして逮捕されました。
そして、ともに逮捕されたのが「相談室」の実質的経営者・菊池仁達容疑者(66)で、NPO「難病患者支援の会」の理事だった2023年、ベラルーシでの臓器移植手術を許可なく、あっせんしたとして逮捕されていました。
実刑判決を受け、服役を始める前の保釈中に「相談室」を設立し、今回の事件に関わったとみられているのです。
服役前の去年12月には、自身の活動についてこんな動画を投稿していました。
YouTubeより
「『手術代は患者さんが直接、病院に払う形をとって、菊池さんは翻訳料とか通訳料とか、身の回りのサービスですね。そういうふうにしたら菊池さんは逮捕されなかったんですよ』っていう話を聞きました」
なぜこうした事件が繰り返されるのでしょうか?
捜査関係者は、日本国内で臓器移植を受けられるまでの期間が長期化していることも事件の背景にあるとみています。
専門家は「特に腎臓移植は待機者が多く、15年ほどと長期化が顕著」と指摘します。
日本臨床腎移植学会 剣持敬 理事長
「先進国の中ではやはり、臓器提供数が非常に少ないというのが、日本の移植医療のまず第1の特徴になります。日本では待っても移植を受けられなくて、待機中に死亡するという方のほうが多い。臓器提供できる病院が少ないということなんだと思います。(臓器提供を)したい人ができるようなシステム作りが求められる」
警視庁は、菊池容疑者らがほかにも数人の臓器移植手術をあっせんしたとみて調べています。
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