全国各地で目撃されるクマ。人里に平然と現れ、17日もクマに襲われて、けがをする人が相次ぎました。
石川県小松市では17日朝、散歩中だった80代の男性がクマに襲われ、大けがをしました。
近くに住む人
「『おーい、助けてくれ』と騒いでいる声が聞こえて、何だろうと思ったら、クマが覆いかぶさっていた」
奈良県下北山村では、60代の男性が自宅の離れにあるトイレから出たところ、外にいたクマに襲われ、負傷。村は急きょ、箱わなを設置し、中にバナナやリンゴを入れ、おびき寄せようとしていました。
島根県邑南町でも午後2時50分ごろ、作業中の男性がクマに襲われたといいます。
一方、山形県南陽市では、駅の近くなどにもクマが出没し、猟友会に出動を要請。午前7時半ごろ、緊急銃猟を実施し、クマ1頭を駆除しました。
撮影者
「クマ、クマ…」
16日、田んぼの中を走って逃げていくクマが目撃された青森県鶴田町。
記者
「こちらにクマの足跡がありますね。ここにひとつ、さらに奥にひとつ。このように、こちらの足跡の通り、このグラウンドの奥に向かって歩いていたと思われてます」
子どもが利用する放課後デイサービスなどが入る施設のグラウンドでも目撃され、外遊びなどは中止されたということです。
今年4月からのクマによるけが人は、全国で少なくとも23人にのぼっていて、5人が死亡しています。
なぜ、今の時期に出没が相次いでいるのか?専門家は…
石川県立大学 大井徹 特任教授
「6月~7月にかけてはクマの交尾期。オスがメスを求めて活発に動き回る。オスはいくらか気が荒くなっていると考えられる」
また、昔と比べ、クマの生息域が人里の方向に大幅に拡大していると指摘する大井特任教授。その結果、クマの行動も変化していると話します。
石川県立大学 大井徹 特任教授
「北米のアメリカクロクマなどは、日本のクマよりもアーバンベア化が進んでいて、家のドアノブを開けて家の中に入る。車のドアノブを引いて車の中に侵入。中にあった食料を漁るとか、そういう行動を取るクマもいる」
日本でも“アーバンベア化”が進む中、大井特任教授は、こう警鐘を鳴らします。
石川県立大学 大井徹 特任教授
「クマは市街地など新しい環境にどんどん進出して、その結果、私たちが予想もできないことをする可能性もある。今、対策を取らないと、近い将来、非常に大変なことが起こると懸念」
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