先週、衆参両院の議長らがとりまとめた「皇族数の確保策」。戦後に皇室を離れた旧宮家の男系男子を養子として迎えることなどが柱ですが、旧宮家の男性はJNNの取材に「私は戻らない」と話しました。
おとといから国賓としてオランダを訪問されている天皇皇后両陛下。きょうはサッカーワールドカップ、「日本対オランダ」戦をオランダの国王王妃と観戦されました。
このオランダ訪問前、国内では「皇室」をめぐる大きな動きがありました。皇族数確保のための「立法府の総意」が衆参両院の議長らによってとりまとめられたのです。
「立法府の総意」の柱は、(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つことと、(2)戦後、皇籍離脱した旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることの2つです。
陛下は先週の会見で、制度についての言及は控えるとした上で次のように述べられました。
「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」
一方で、旧宮家の人はこの案をどう受け止めているのでしょうか。
旧宮家 久邇朝宏さん
「そんな(養子になる)ことあり得ないから、考えたこともないですね」
こう話すのは、久邇朝宏さん(81)。久邇さんは戦後、皇籍離脱した11の宮家のうち「久邇宮家」の3代当主・朝融王の三男として1944年に生まれました。
旧宮家 久邇朝宏さん
「(Q.皇籍を離脱したのは何歳の時)たぶん2つか3つか、それくらいだと思います。(小学校に入って)『えっ、俺がそんな立場だったの』とびっくりしました。それまで全然教育を受けたこともないですし」
小学生になるまで自分が旧宮家だったことを全く知らなかったといいます。
旧宮家 久邇朝宏さん
「たまに皇居に遊びに行くこともあったし、お正月は両陛下にご挨拶するようなこともあったので、そういうときだけ『特別なんだ』という気はしましたけど」
叔母にあたる昭和天皇の后・香淳皇后に招かれ、皇居に足を運ぶこともあったといいます。
旧宮家 久邇朝宏さん
「当時の皇后陛下(香淳皇后)から進学のお祝いをいただいた。アルミでできた飛行機です。優しい叔母さんでしたよ」
大人になってからは皇室との関わりはほとんどなく、あくまで「一般国民」として生きてきた久邇さん。養子になって皇族に戻ることについては…
旧宮家 久邇朝宏さん
「自分が宮家に戻るのだったら、いろいろな公的行事をやらなくてはいけない。私は戻らない。そんなこといまさらできないですから」
年齢面から自分自身には「声はかからない」としつつ、皇族に戻ることは「不可能だ」と言います。
政府は現在、皇室典範の改正案をつくる準備を進めていて、今の国会での成立を目指す方針です。
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