
プロ野球・広島東洋カープの現役選手が、いわゆる「ゾンビたばこ」を使用した疑いで逮捕された事件。自宅から、薬物や吸引器の器具とみられるものが押収されていたことがわかりました。
吸うと幻覚などで異様な動きをみせるため“ゾンビたばこ”と呼ばれる指定薬物「エトミデート」。27日、その“ゾンビたばこ”を使用した疑いで広島東洋カープの羽月隆太郎容疑者(25)が逮捕されました。
先月16日、関係者から通報を受け、警察が尿検査を実施。エトミデートの成分が検出されたといいます。
捜査関係者によりますと、自宅など関係先の捜索で、エトミデートとみられる薬物や吸引用の器具とみられるものが押収されたということです。
27日まで自主トレーニングに参加していた羽月容疑者。「使った覚えはありません」と容疑を否認していますが、球団は対応に追われています。
広島東洋カープ 鈴木清明 球団本部長
「本人は否定しているかもしれないが、逮捕の事実があるので野球活動は停止」
広島東洋カープ 新井貴浩 監督
「チームの一員として自覚を欠いた行動であり、非常に残念な気持ち」
広島東洋カープ 松田元オーナー
「あの小さな体でプレーしている姿を見て、勇気づけられた子ども達に申し訳ない」
“ゾンビたばこ”エトミデート。もともとは医療用の麻酔ですが、電子たばこの“リキッド”として流通。
沖縄などで若者の間で広がっていましたが、去年5月、指定薬物に指定されると摘発が相次ぎます。
今月、タイから「エトミデート」を含むリキッドおよそ2キロ、末端価格で2000万円以上を輸入した疑いで千葉県の暴力団関係者が逮捕。関西でも、マレーシア国籍とタイ国籍の男女2人が密輸しようとした疑いで逮捕・起訴されています。
各地に広がる“ゾンビたばこ”。渋谷で聞いてみると…
学生 19歳
「友達の周りは(吸っている人)いないけど、知っているだけ」
学生 18歳
「怖いなと。自分への影響とか、周りへの影響も怖いと思う気持ちが強い」
「聞いたことはある」という人が多い中…
社会人 20代
「友達が吸っていて、立ち上がれなくなっていた。(Q.その様子を見たことある)あります、目の前で吸っていたので。ヤクザがらみで、夜とかは特に細い路地とかに売りに来ている。(1回)3万円くらいしますよ」
使用すると短時間で強い多幸感が得られる一方、激しいめまいや、体の震えなどに襲われるといわれる「エトミデート」。
海外では麻酔導入薬などとして使用されていますが、日本では未承認の医薬品成分です。専門家は…
広島大学大学院(薬学) 古武弥一郎 教授
「力が抜けるような形になって、その後の麻酔や鎮静剤を使いやすくする形で(海外の)医療では使われている」
一方で…
広島大学大学院(薬学) 古武弥一郎 教授
「昨年、やっと指定薬物に分類されたばかりで、我々の体、特に脳に影響を及ぼすことはわかっているが、長期の作用は全くわかっていなくて非常に危険な薬物である」
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