
ローマ字の表記の仕方について、社会で広く使われている「ヘボン式」に統一することが、きょうの閣議で決まりました。1954年の内閣告示が、およそ70年ぶりに改定されます。
現在、日本で使われるローマ字のつづりは、「し」を「si」「ち」を「ti」と表記する「訓令式」と、「し」を「shi」「ち」を「chi」と表記する「ヘボン式」の主に2種類が使われています。
これらは1954年の内閣告示で示されたもので、強制力はないものの「訓令式」が原則とされていて、学校では「訓令式」が教えられています。
一方で、パスポートで使われる「へボン式」のほうが広く社会に浸透していることなどから、今年8月、文化庁の審議会が「ヘボン式」を基本とする答申を当時の阿部俊子文科大臣に提出していました。
内閣告示の改定は今月22日付で、文部科学省によりますと、学校の教科書は印刷のスケジュールなどを踏まえて2027年度以降、「ヘボン式」に統一されるということです。
ただし、名前の英語表記のほか、「judo(柔道)」や「Tokyo(東京)」などすでに定着しているものについては、表記の変更を強制するものではありません。
松本洋平文科大臣はきょうの記者会見で、ヘボン式への移行について「主に社会で広く用いられている方式に基づくつづり方に改めるもので、定着している表記についてはただちに変更を求めるものではないので安心してほしい」と話しました。
・「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
・【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
・「あんな微罪で死ぬことはないだろう…」逮捕直前にホテルで命を絶った新井将敬 衆院議員「この場に帰って来れないかもしれないけども、最後の言葉に嘘はありませんから」【平成事件史の舞台裏(28)】
