国内
2025-12-12 10:10
寒くなると食べたくなる“今川焼”。オリコン・モニターリサーチが昨年11月、全国の今川焼を食べた・食べる予定の男女1,410名を対象に季節ごとの今川焼喫食個数を調査したところ、春(3~5月)は平均2.57個、夏(6~8月)1.30個、秋(9~11月)3.38個、冬(12~2月)5.22個と冬が最も多い結果となった。今川焼はまさにこれから旬の季節を迎える“冬の和スイーツ”といっていい。ただ、ここで引っかかることがある。そもそも「今川焼」という名前だ。読者によっては「呼称が違う」という人もいるのではないか。実際、調査の際にも「大判焼き」や「回転焼き」など様々な呼び方がされていた。いったいどれが“一般的”な呼び方なのか。そんな疑問に答えるものが食品メーカーのニチレイフーズから発表された。「今川焼」の各地での呼び方を地図に落としこんだ「今川焼の勢力図マップ」だ。
【写真】地域差が一目瞭然!「今川焼の勢力図マップ」都道府県ごとに呼称で色分け
■47都道府県で呼び方もさまざま? 名称の違いを全国調査
今年ニチレイフーズがまず行ったのは全国調査だ。47都道府県それぞれでどのように呼ばれているかを知るために20代以上の男女14,057人を対象に行った。調査方法は、“中に具材を入れて焼いた円形の厚焼き和菓子”を写真で見せて呼び方を聞くというもので、結果を集計し、都道府県ごとに最も多く使われていた呼び方を算出した。その結果、最も総得票数が高かったのはやはり「今川焼」。8508票を獲得し、19エリアを制した。次いで「大判焼き」が7309票、15エリアで続く。3番目は、総得票数3646票の「回転焼き」で9エリアを制した。その他、山形県の「あじまん」のように一定のエリアだけでトップをとった名前もあったほか、兵庫県では固有のブランド名がトップになっている。
■地域差が一目瞭然の勢力図マップ、関東・北陸は“今川焼”、中・四国は“大判焼き”
この結果を47都道府県マップに落とし込んだのが「今川焼勢力図マップ」だ。トップを取った呼び方で色分けされており、呼び方の分布を一目でわかるようにした。これを見ると、呼び方には地域性があることがわかる。関東、北陸地方は圧倒的に「今川焼」が強い。しかし中国、四国では大判焼きが圧倒し、九州は「回転焼き」が全県を制した。一方、近畿地方は「今川焼」と「大判焼き」、「回転焼き」が拮抗し、固有ブランドでの呼び方もあるなど激しい勢力争いが繰り広げられている。
調査を実施しマップを作成したニチレイフーズは、「こうした呼び方の違いは、日々の食卓の中で自然と受け継がれてきた地域性そのものであり、長く日本人に親しまれてきた和菓子ならではの魅力」とコメントしている。
■一番人気の味は定番の「あずきあん」だが、3位に「クリームチーズ」が入り新たな潮流も
呼び方も様々だが、“中に具材を入れて焼いた円形の厚焼き和菓子”と総称されるように、中の具材が決まっておらず、様々な味で楽しまれているのも特徴だ。ニチレイフーズでは冷凍の「今川焼」を月1回以上食べている人などを対象に人気の味も調べており、これも興味深い結果となっている。“今後食べたい味”として聞いたもので、1位には「あずきあん」が選ばれた。73.0%の人が今後食べたい味としてあげており、“定番品”としての強さを見せつけた形だ。2位もカスタードクリーム(58.3%)とこれも定番の味となっている。しかし3位には「クリームチーズ」(42.3%)が入り、新しい味への期待も見られた。
■食べ方も多種多様、こだわり派からアレンジ派まで
ここまで「今川焼」についてみてくると、実際に食べたくなる。便利なもので、かつては店舗などで焼き立てを買って食べるのが普通だったが、最近は冷凍の「今川焼」を家にストックしておき、食べたいときに食べることができる。そうなると考えてしまうのは食べ方。単に電子レンジで解凍するだけでいいのか、焼いた方が良いのか。前述のニチレイフーズが購入者に行った調査によると、「電子レンジのみ」が6割近くと一番多いが、「冷凍を電子レンジで温めて、さらにオーブントースターで温めて食べる」という“こだわり派”も4人に1人いたらしい。さらにバターやアイス、クリームをのせるというアレンジ派の人も8%と少数ながらいるそうだ。自分なりの食べ方を探してみるのもいいだろう。
一見シンプルな和菓子だが、呼び方、味、食べ方など、実に様々な多様性がみられる「今川焼」。これから飲み会など、人と集まる機会も多くなると思うが、この「今川焼勢力図マップ」を見ながら、「今川焼」談義に花をさかせるのも楽しそうだ。
■「今川焼戦線に関する調査」 調査概要
・調査対象:オリコン・モニターリサーチ会員 男女 10~60代
・対象者条件・サンプル数:回答者全体 5519名のうち、今川焼を食べた・食べる予定の方 1,410名(都道府県30名均等割付)
・調査期間:2024年11月13日(水)~11月18日(月)
・調査方法:インターネットアンケート調査
・調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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■47都道府県で呼び方もさまざま? 名称の違いを全国調査
今年ニチレイフーズがまず行ったのは全国調査だ。47都道府県それぞれでどのように呼ばれているかを知るために20代以上の男女14,057人を対象に行った。調査方法は、“中に具材を入れて焼いた円形の厚焼き和菓子”を写真で見せて呼び方を聞くというもので、結果を集計し、都道府県ごとに最も多く使われていた呼び方を算出した。その結果、最も総得票数が高かったのはやはり「今川焼」。8508票を獲得し、19エリアを制した。次いで「大判焼き」が7309票、15エリアで続く。3番目は、総得票数3646票の「回転焼き」で9エリアを制した。その他、山形県の「あじまん」のように一定のエリアだけでトップをとった名前もあったほか、兵庫県では固有のブランド名がトップになっている。
■地域差が一目瞭然の勢力図マップ、関東・北陸は“今川焼”、中・四国は“大判焼き”
この結果を47都道府県マップに落とし込んだのが「今川焼勢力図マップ」だ。トップを取った呼び方で色分けされており、呼び方の分布を一目でわかるようにした。これを見ると、呼び方には地域性があることがわかる。関東、北陸地方は圧倒的に「今川焼」が強い。しかし中国、四国では大判焼きが圧倒し、九州は「回転焼き」が全県を制した。一方、近畿地方は「今川焼」と「大判焼き」、「回転焼き」が拮抗し、固有ブランドでの呼び方もあるなど激しい勢力争いが繰り広げられている。
調査を実施しマップを作成したニチレイフーズは、「こうした呼び方の違いは、日々の食卓の中で自然と受け継がれてきた地域性そのものであり、長く日本人に親しまれてきた和菓子ならではの魅力」とコメントしている。
■一番人気の味は定番の「あずきあん」だが、3位に「クリームチーズ」が入り新たな潮流も
呼び方も様々だが、“中に具材を入れて焼いた円形の厚焼き和菓子”と総称されるように、中の具材が決まっておらず、様々な味で楽しまれているのも特徴だ。ニチレイフーズでは冷凍の「今川焼」を月1回以上食べている人などを対象に人気の味も調べており、これも興味深い結果となっている。“今後食べたい味”として聞いたもので、1位には「あずきあん」が選ばれた。73.0%の人が今後食べたい味としてあげており、“定番品”としての強さを見せつけた形だ。2位もカスタードクリーム(58.3%)とこれも定番の味となっている。しかし3位には「クリームチーズ」(42.3%)が入り、新しい味への期待も見られた。
■食べ方も多種多様、こだわり派からアレンジ派まで
ここまで「今川焼」についてみてくると、実際に食べたくなる。便利なもので、かつては店舗などで焼き立てを買って食べるのが普通だったが、最近は冷凍の「今川焼」を家にストックしておき、食べたいときに食べることができる。そうなると考えてしまうのは食べ方。単に電子レンジで解凍するだけでいいのか、焼いた方が良いのか。前述のニチレイフーズが購入者に行った調査によると、「電子レンジのみ」が6割近くと一番多いが、「冷凍を電子レンジで温めて、さらにオーブントースターで温めて食べる」という“こだわり派”も4人に1人いたらしい。さらにバターやアイス、クリームをのせるというアレンジ派の人も8%と少数ながらいるそうだ。自分なりの食べ方を探してみるのもいいだろう。
一見シンプルな和菓子だが、呼び方、味、食べ方など、実に様々な多様性がみられる「今川焼」。これから飲み会など、人と集まる機会も多くなると思うが、この「今川焼勢力図マップ」を見ながら、「今川焼」談義に花をさかせるのも楽しそうだ。
■「今川焼戦線に関する調査」 調査概要
・調査対象:オリコン・モニターリサーチ会員 男女 10~60代
・対象者条件・サンプル数:回答者全体 5519名のうち、今川焼を食べた・食べる予定の方 1,410名(都道府県30名均等割付)
・調査期間:2024年11月13日(水)~11月18日(月)
・調査方法:インターネットアンケート調査
・調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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