震度6強の地震が襲った青森県八戸市。ビルの鉄塔にも地震の爪痕が残っています。高さ70メートルの鉄塔を支える柱の一部が破断し、倒壊のおそれがあるとして、11日、周辺住民に避難指示が出されました。
現場近くの住民
「不安は感じますね。倒れた場合、どうなるんだろうと」
東北や北海道を襲った地震から3日。震度6強を観測した青森県八戸市では街の中心部に、ある“異変”が…。鉄塔を支えている柱が裂け、あるはずのボルトが抜け落ちています。
NTT青森八戸ビルの屋上に設置されている高さ70メートルの鉄塔。NTT東日本による調査で、支柱1本の破断と複数のボルトの落下が確認されました。
高校生
「ここ(鉄塔)が折れかけているという話で休校になっちゃった」
鉄塔は、9月に行われた定期点検で異常は確認されていませんでした。今後、地震が起きたときに倒壊のおそれがあるため、11日未明から周辺の48世帯に避難指示が出されています。
鉄塔の近くに住む人
「あれ倒れるって大惨事になると思うので怖い。避難所生活が長くなるのは、日常生活が崩れてしまうので心配」
また、鉄塔からおよそ150メートルの場所にあるレストランは、11日の営業を取りやめました。12日以降についても見通しが立っていません。
食堂トンガリボウヤ 店主 堀井隆之さん
「営業が始まってから倒壊とか起きたら大変なので、その辺も見ながら、営業する・しないを判断していきたい」
さらに、鉄塔からすぐ近くの国道は通行止めに。車が次々と迂回していきます。
NTT東日本は「ただちに鉄塔が倒壊する可能性は低い」と強調した一方で、修復作業については「開始時期が決まっていない」と説明しました。
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