日本の「500円」硬貨と韓国の「500ウォン」硬貨。色も形も、重さも、とても似ています。このそっくりな2つの硬貨をめぐって全国各地でトラブルが相次いでいます。
【写真を見る】500円だと思ったら「500ウォンが入っていた」価値は約10分の1 全国で飲食店などで“500ウォントラブル”相次いで報告
東京・東新宿にあるうどん店。毎朝手打ちされるうどんは北海道と香川県産の小麦粉をブレンドし、柔らかく、優しい食感に仕上がります。
今年8月、この店で1950円分の食事をした客がぴったりの代金を支払い、退店。ところが…
伊予路 店主 伊藤孝さん
「後から『あれ、ちょっと違うな』と。ちょっとコインを確認したら500ウォンが入っていた」
1枚の大きな硬貨は『500円』ではなく、なんと韓国の『500ウォン』だったのです。
伊予路 店主 伊藤孝さん
「大きさがこんなに同じ大きさ。(Q.横から見ると?)本当に分からない」
500円硬貨と大きさや形がそっくりな500ウォン。しかし、その価値は日本円にするとおよそ10分の1の50円あまり。
伊予路 店主 伊藤孝さん
「(うどん1杯は)今年から1000円くらいになった。そのとき(8月)は900円だった、半分くらい損している」
こちらの店では、この10年で500ウォンによる支払いが相次いでおり、その損害額は2万円を超えているといいます。
同様のケースは他でも。
去年11月、名古屋市のケーキ店で2人組の女性客が5つの商品を購入。閉店後、その支払いの中に500ウォンが入っていたことが発覚しました。
その数か月前には、都内の銭湯でも。
たくさんの500円に紛れて500ウォンが!
街の人に両方を比べてもらうと…
「似ている、急いでいたら分からない。(Q.とっさに出されると分からない?)分からない」
「(韓国)旅行から帰ってきて、学校でお茶を買おうかなと思って購買に行ったら、普通に(500ウォンを)出しちゃった。『これ違くない?』みたいに言われて」
500ウォン硬貨をめぐるトラブルは、今にはじまったことではありません。1990年以降、自動販売機に500ウォン硬貨を入れ、釣り銭を盗むといった事件が横行。その手口は、硬貨自体に穴を開け500円硬貨と同じ重さにするという悪質なものでした。
多いときは年間でおよそ82万枚の“変造500円”を発見。その後、新しい500円の発行や自動販売機の改良などで減少しました。しかし、現金払いの店では未だに紛れ込むケースが発生しているのです。
今月4日に500ウォン硬貨を発見した福島県のラーメン店。物価高の中で経営に大きなダメージだと嘆きます。
麺屋しん蔵 店主 高宮新さん
「ラーメン屋に限らずですけど、飲食店でも物価高騰で食料を仕入れるのはすごく原価がかかる。お金に関しては気をつけて見る、本当にそれしかないですよね」
財布、レジの中の入念な確認が必要です。
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