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夏も危険な「カビ」見えない“夏型結露”に要注意!壁の中のカビを見抜くサインは?プロに聞きたいカビの疑問【ひるおび】

国内
2025-08-14 16:08

記録的な暑さが厳しさを増す今、欠かせないのがエアコン。
しかし、夏場の高温多湿と、エアコンで冷えた室内の温度差が拡大すると結露が発生。
放置するとカビが繁殖し、健康リスクを引き起こす危険性が・・・
どうしたら自宅からカビを除去できるのでしょうか?カビ対策のプロが解説します。


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夏場も危険 カビ繁殖の条件は

カビは「真菌(しんきん)」と呼ばれる菌類の一種です。


空気中に飛散しているカビの胞子が定着し、根(菌糸)を張って大きくなり再び胞子を空気中に飛ばします。この循環でカビは増えていきます。(株式会社衛生微生物研究センターHPより)


▼温度20℃~30℃▼湿度60%以上▼栄養源になるホコリ・石けんカス・皮脂があるなどの条件がそろうことでカビが増殖します。


「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
今のこのスタジオにも、1立方メートル当たり大体208個から500個ぐらい浮遊しているんですよ。
それがあるからといって直ちに健康に害があるというわけではなく、人間は免疫があるので基本的には大丈夫です。ところがいろいろ条件が揃ってカビが増えると、カビ毒と言って健康に悪影響がある毒を出す種類もでてくるので注意が必要です。


見えないところで起こる「夏型結露」

壁紙のフチに、今までになかった黒ずみはありませんか?
この黒ずみ、実は「夏型結露」の影響で出来た「カビ」かもしれません。
「夏型結露」とはどういうものなのでしょうか?


冬の結露は、寒い外気と温かい部屋にはさまれたガラスに水蒸気がつくことで窓ガラスなどに起きます。
夏は、部屋の中が涼しく外は暑い環境です。しかも夏は空気中の水分量が冬の4倍になっています。エアコンの冷気で冷えた壁の中、見えないところで結露が起こるのです。


外壁と内壁の間には、強度を高める合板と、断熱材、防湿層があります。
結露は、涼しい空気に面した内壁の内部の防湿層に付きます。その結露を断熱材がスポンジのように吸い込み、放置することでカビが発生してしまいます。


実際、築10年のお宅のケースでは、床に黒いシミ(カビ)に気づいて壁を剥がしたところ、壁の中の結露が垂れてきたことが原因だと分かりました。
家屋工事を請け負う「神清」常務取締役の神谷昭範氏によると、断熱材を絞ると水分が滴るほどだったということです。断熱材に面した木材が腐ってしまうと、大がかりな内装工事が必要となることもあります。


「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
建物の構造上なかなか防ぐのは難しいんですけど、やっぱり換気していただく。
できればお風呂場の「24時間換気」を回して部屋のドアを開けて、部屋の換気口も開けて空気をちょっとでも流す。
少しでも家の中に空気の流れを作るとマシになります。
上下左右に動くサーキュレーターも、部屋の中の空気を循環させてくれるのですごくおすすめです。


壁の中のカビを見抜くサインです。
▼壁や天井に黒ずみや変色
▼コンセント周りがカビ臭い


コンセントは壁をくり抜いているので、内側からの臭いが出てくる可能性があるそうです。


「夏型結露」を予防するには

◆冷房の風をなるべく直接天井や壁に当てない
⇒天井や壁だけを急激に冷やしてしまうと、そこに結露ができてしまう


◆室温は冷やしすぎず26℃~28℃くらいにする
⇒温度差を少なくする


「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
エアコンは室温26℃設定だと吹出口は大体14℃とか18℃ぐらいですごく低いんですよ。当たっているところに温度差が生まれてカビになるので、スイング(風向きを上下させる)がおすすめです。


カビには3つの「め」

三好氏によると、カビが生えたときの対処で大事なのは3つの「め」。
『ま』こまめに掃除
『早』気づいたらすぐに対処
『諦』何度掃除しても生えてきたら諦めて業者へ


「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
カビはホコリにくっついて、どんどん栄養源にして増えていくんです。栄養素がなければカビは増えません。
また、ちょっと黒ずんできてるなという段階で掃除をしていただくと色移りしないので、パッキンが黒くなるのを予防できます。
黒カビは特に色素が沈着しちゃうんです。色素が移ってしまうとなかなか取れなくなります。


カビが生える「前」の対策は?プロに聞きたいカビの疑問

Q.お風呂のパッキンのカビ予防方法は?
Q.目に見えないカビ、どう対処したらいい?


プロの答え
⇒カビが繁殖・活動できないようにする


【パッキン】
予防として50℃のシャワーをかけてカビ菌を死滅させる
※流した後、温度設定は必ず戻してください


【部屋全般】
カビが生えそうなところはアルコールで拭き、カビの栄養源を除去


「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
全部の種類ではありませんが、カビはちょっと熱を与えると弱ります。シャワーを50℃や55℃に設定して、さっと皮脂や石鹸などを洗い流していただくだけでも全然違います。


お湯をかけた後、ワイパーなどで水滴を切るとさらに効果的だということです。


Q.エアコンは冷房よりドライの方がカビは防げる?


プロの答え
⇒ドライは湿気が取れて温度を下げすぎずに済むので、予防に最適


(ひるおび 2025年8月7日放送より)
==========
<プロフィール>
三好孝典氏
「カビ取りマイスター」代表
特許工法クリーンプロテクション工法で
5000件を超えるカビ取りの実績を持つ


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