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視聴者の声~出演者の服装に「クールビズ対応を」~【調査情報デジタル】

国内
2025-07-26 07:30

テレビ局には番組を観た視聴者から様々な声が寄せられる。TBSテレビの「視聴者センター」は、こうした声を集約し番組制作の現場にフィードバックさせるのが仕事だ。担当者が寄せられた“声”の一端を紹介する。


猛暑、豪雨、台風、熱中症・・・気象の変化が気になる季節になりました。視聴者センターには、「情報番組なのに、天気に関する話題が長すぎます!」といったご意見も届くことがあります。とはいえ、番組としてはどうしても、気象についてお伝えする時間が多くなりがちな時期です。


今年は6月中旬から全国的に暑い日が続き、各地で35度を超えるなど、”異例の暑さ”と伝えられていました。この時期、非常に多く届いていたのは、スタジオ出演者の服装に、クールビズ対応を求める声でした。


「服装が暑苦しい。クールビズにし、室温表示もしてゆるく冷房をかけていることをアピールしてください」(50代女性)


熱中症に注意、と言っているのに、自分たちの服装はどうなのか?といったご意見です。「来週はクールビズにします」と表明した番組もありましたが、暑さの方が早くきてしまったようです。


中には次のようなご指摘もありました。


「男性陣がみんなジャケットを着て、温暖化について語っていることに違和感を覚えます。夏場はジャケットを着用しないのを常態化することで、視覚的に温暖化対策をしていることをアピールするなど、意識改革をしてください」(50代男性)


女性が夏らしい服装なのに男性がスーツ、という状況だと「女性陣は冷房病になりませんか?」というご心配をいただくこともあります。


クールビズに対応した番組には、「見る方にもリラックスした気分にさせてくれるので安心。これからも見ます」(60代男性)という好意のご意見をいただきました。


一方で、「ポロシャツはカジュアル過ぎる」などと、報道番組には品位を求めるような声も多く、現場も様々検討しながら対応しています。


さて、先日いただいたご意見で、気になったものがありました。取材の際の声がけについてのご指摘です。


「取材依頼で声をかけられたのですが、その際、”おかあさん、今ちょっとよろしいですか”と言われました。人の属性を見た目で判断するのはどうでしょうか。実際私はお母さんではありません。言われていい気持ちはしませんでした。少子化の時代、悩んでいる人もいるかもしれないのに、無神経だと感じました」(50代女性)


”お母さん”という声がけ、つい言ってしまう言葉かもしれません。しかしご指摘の通り、子供連れならともかく、ある程度の年齢の女性=”おかあさん”とするのは、言われてみれば一方的です。に感じる方もいるでしょう。 


ではなんと声をかけるのが適切なのでしょうか。周りに聞いてみたところ、「”ちょっとよろしいですか?”しかないのでは・・・」が多数。女性からは「大人の女性には”お姉さん”では?」との意見もありました。皆さんはどう感じるでしょうか。


視聴者の声は、時代の価値観を映すもの、と私たちは考えています。人の属性はデリケートで考慮すべきもの、と改めて気づかされました。皆様の声に耳を傾けることで、時代が求める意識のアップデートをしていけたらと思っています。


〈執筆者略歴〉
浜崎 由佳(はまざき・ゆか)
1995年TBS 入社。
ラジオ局、報道局、事業局などを経て、編成考査局。現在カスタマーサクセス室長。


【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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