今年5月、東京・立川市の小学校で教職員に暴行を加えけがをさせたなどとして、傷害などの罪に問われた男2人の初公判が行われ、男2人はいずれも起訴内容を認めました。

東京・立川市の飲食店経営者の40代の男と従業員の20代の男は今年5月、立川市立第三小学校で教職員に暴行を加えけがをさせた傷害などの罪に問われています。

東京地裁立川支部で、きょう行われた初公判で、裁判官から起訴内容について問われた男2人は起訴内容を認めたうえで、「被害者や子どもや保護者の心に傷を負わせ、取り返しのつかないことをした。一生かけてお詫びしていく」などと謝罪しました。

検察側の冒頭陳述によりますと、40代の男は知人女性から子どもについて、「小学校の友達とトラブルになっている」と相談を受けており、犯行当日に担任の教職員と面談した知人女性から担任に対する不満をショートメッセージで受け取っていたと明らかにしました。

20代の男とともに飲酒していた40代の男は、知人女性から担任の教職員の名前を聞いた上で2人で学校に向かい、学校に土足で侵入。2階の教室に入ると、20代の男は持っていた酒瓶を割り、40代の男が「お前か」などと言いながら担任の男性を殴ったあと、1階の職員室に移動し、ほかの教職員に暴行を加えたと事件にいたる経過を説明しました。

裁判では、検察側の証拠として提出された男2人の供述調書が朗読されました。

学校に行った目的や犯行について、40代の男は「酒に酔っていて、よく覚えていない」、20代の男は「次第にヒートアップしていき、教職員を手でたたいたことは何となく覚えている」と説明していました。

次回の裁判は8月8日に行われる予定です。

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