
天皇陛下が、アメリカ・ニューヨークで行われている国際会議「国連水と災害に関する特別会合」に現地時間の8日、ビデオメッセージを寄せられました。
この会議は、各国の有識者が水災害の現状や防災対策について話し合うもので、陛下はおよそ12分間、英語でおことばを述べられました。
「Water is readily available from the tap in New York, where this session is being held, as it is in many other places. The safe water however in front of us is only made available after many people have been involved in collecting and delivering it from its natural source. Access to safe drinking water and sanitation requires various forms of cooperation and partnership between many peoples from the past to the present.(この会議が開催されているニューヨークでは、蛇口をひねれば必要な水はすぐに手に入るわけですが、この水が自然にある水源から取り入れられ、運ばれ、安全な水として目の前に出てくるまでには、多くの人が関わっています。安全な水と衛生のアクセスには、人々の過去から現在に至るまでの様々な協力とパートナーシップが欠かせません)」
「With the hope that cooperation and partnerships on water will continue to expand and contribute to the peace and prosperity for humanity, I too will continue to pay sincere interest to water issues.(水に関する協力とパートナーシップが広がり、人類の平和と繁栄につながることを願いながら、私も水に関する関心を持ち続けていきたいと思います)」
陛下は、江戸時代の水運システムなどを例に挙げ、水資源へのアクセスが地域の知恵と協力によって成り立ってきたことに触れたうえ、「パートナーシップを進めることの可能性に一人一人が気付き、行動を起こすことが今こそ求められている」と話されました。
陛下は学生時代から水問題の研究をライフワークにしていて、この国際会議でもこれまでに5回講演されています。
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