警視庁の警察官2人が、捜査で訪れた病院などから現金を盗んだとして、警視庁から書類送検されました。
窃盗の疑いで書類送検されたのは、新宿署の男性巡査部長(43)と高尾署の男性巡査(32)です。
警視庁によりますと、新宿署の巡査部長(43)は今年2月上旬、新宿区内の病院で現金16万円を盗んだ疑いが持たれています。
巡査部長(43)は、80代の男性が転倒し病院に搬送されたことについて、事件性の有無を捜査するために病院に駆けつけましたが、その際に、男性の所持品から現金16万円が入った封筒を盗んだということです。
病院側が男性の所持品を事前に確認していたため紛失に気付き発覚しました。
巡査部長(43)は警視庁の任意の調べに当初、犯行を否認していましたがその後、認めたということで、「経済的な不安があった。魔が差してしまった」と話しているということです。
また、高尾署の巡査(32)は今年5月上旬、八王子市内の住宅で現金2万円を盗んだ疑いが持たれています。巡査(32)は当時、交番に勤務していて、80代の女性から「お金がなくなっている」との相談を受けて自宅を訪れ、金を探すふりをして現金を盗んだということです。
自宅に設置されていた「見守りカメラ」で犯行を親族が目撃していたことで発覚しました。
警視庁の任意の調べに対し巡査(32)は犯行を認め、「仕事や人間関係がうまくいかなかったことが続き、自暴自棄になってしまった」と話しているということです。
警視庁は先月下旬、都内すべての署に対し、「警察官が家族など立会人がいない場での貴重品の確認を禁止する」などの再発防止策を出し、徹底することを指示したということです。
警視庁の警務部・菅潤一郎参事官は、「警察官による職務中の犯罪であって言語道断であり厳正に処分しました。被害者の方に深くお詫びを申し上げますとともに指導・教養を徹底し、再発防止に努めて参ります」と述べました。
警視庁は、27日付で2人を懲戒免職処分にしています。
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