東京都は、夏の猛暑や物価高対策として新たな策を打ち出しました。
都内の全世帯が対象 今年の夏4か月分を無償化へ
山形純菜キャスター:
生活に欠かせない水道ですが、東京都が一般家庭向けの水道の基本料金を無償化する方針を固めたということです。
対象は、都内全ての約800万世帯で、都の水道局が供給していない多摩地域や島しょ部も同様の措置を取る方針だそうです。
期間は、今年の夏の4か月分。いつからスタートなのかはわかっていませんが、猛暑や物価高対策だということです。
今回は上水道の基本料金無償化で、下水道の料金は対象外になるということです。
そもそも、東京都の水道の基本料金(5立方メートルまで)は、一般的に860円から1460円(税別)と言われています。※一般家庭向けの主な料金
5立方メートルを上回ると、使った水の量に応じて料金が加算されていきます。
今回は、基本料金が無償になるということですが、なかなか5立方メートルまでに収めるのは難しいと思います。
3人家族の場合、いくら安くなる?
山形キャスター:
無償化された際、いくらくらいになるのか、調べました。
3人家族で、基本料金が月1170円の場合、平均の使用水量は約20立方メートルだそうです。※呼び径20mm
通常は2816円かかるところ、基本料金が無償化になった場合、1529円になります。月に約1300円安くなる計算です。
水道料金は2か月に1回請求が来るので、『約2600円が安くなっていたら』と考えると、どうでしょうか。
井上貴博キャスター:
固定費を見直すと、電気代・ガス代には様々なプランがあるので自分で調べますが、水道料金は少し見直しがしづらいので、そういう意味でもインパクトはある政策なのかなと思います。
青木さやかさん:
上水と下水で、料金が違っていることを初めて知りました。
いくらになるのか可視化すると、「得だな」「ありがたいな」という気もします。
出水麻衣キャスター:
どんどん気温が上がっていて暑いので、水を飲むのを控えている人がどこまでいるかというのはありますが、こういう措置があると、遠慮なく麦茶を作ろう!とか思いますよね。
小池都知事「一世帯当たり、大体5000円程度の軽減に」
山形キャスター:
今回の水道の基本料金の無償化について、20日午後4時ごろ、東京都の小池百合子知事がコメントしました。
東京都 小池百合子 知事
「エアコンは持っていても、使うのがもったいないという利用控えが起こることがあるのではないか。
暑さ対策にも資するような取り組みを実施をしようというもの。一世帯当たり、標準的な小口径20mmくらいで言うと、大体5000円程度の軽減に資するもの」
夏場の4か月分(6月から9月、または7月から10月)、一世帯当たり5000円程度の軽減につながるということで、これをエアコンの使用などに充ててほしいということです。※利用口径20mmの場合
井上キャスター:
選挙対策を指摘する声もあがると思いますが、財源などの説明は必要になるのかもしれません。
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<プロフィール>
青木さやか さん
タレント・俳優
高校生の娘の母
ギャンブル依存・肺腺がん闘病の経験も
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