インサイダー取引をした罪に問われている裁判官出身で金融庁の元職員の男に対し、東京地裁は懲役2年・執行猶予4年、罰金100万円の有罪判決を言い渡しました。
【写真を見る】「金融庁の監督制度の信頼を大きく失墜」裁判官出身の金融庁元職員に懲役2年・執行猶予4年、罰金100万円の有罪判決 インサイダー取引した罪
裁判官出身で金融庁の元職員・佐藤壮一郎被告(32)は、職務を通じて知った未公開の企業情報をもとに、あわせておよそ952万円分の株を不正に買い付けた金融商品取引法違反の罪に問われています。
佐藤被告は今月19日に開かれた初公判で起訴内容を認めた上で、動機について「老いていく両親や家族のために備えなければならないという意識に強く取り憑かれ、違法性を考えることはなかった」と説明していました。
検察側は「裁判官がインサイダー取引をした社会的影響は大きく、規範意識の鈍さは深刻」だとして、佐藤被告に懲役2年、罰金100万円を求刑し、一方の弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
東京地裁はきょう(26日)の判決で、「金融庁による監督制度の信頼を大きく失墜させるもので、被告人の規範意識の欠落は甚だしい」として、佐藤被告に懲役2年・執行猶予4年、罰金100万円の有罪判決を言い渡しました。
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