中国の街を黄色く染めている黄砂。偏西風に乗って東へと運ばれています。25日は濃度の高い黄砂が日本の広い範囲に飛んでくる予想で注意が必要です。
日本列島に“濃い”黄砂 東京は桜の開花も
多くの人が詰めかけた東京・千代田区の靖国神社。気象台の職員が桜の標本木を見上げ、目視で確認していきます。
東京管区気象台 職員
「6輪認められましたので、東京は開花ということで観測させていただきます」
東京では平年並み、2024年と比べると5日早い開花発表となりました。
他にも長崎などで開花の発表があり、東海や中国地方でも25日以降、順次、開花する予想です。
気象予報士 森田正光
「これまでは開花してから1週間で満開とされていた。最近4日ぐらいで満開。きのう(23日)の夏日も加えると、おそらく3月末に3回夏日が来るんですよ、25度以上。こんなことはなかったですよね。だから桜も一気に見頃になる。おそらく金曜日ぐらいには満開という発表もあるかもしれませんね」
待ちに待った“春の訪れ”を楽しみたいところですが、25日から日本列島に襲来するのが、濃度の高い「黄砂」です。大陸にある低気圧の発達に伴い、巻き上げられた大量の黄砂が「偏西風」に乗って日本付近に運ばれてきているのです。
既に黄砂が到達したソウルでは、街全体がかすんだ状態に…晴れた日と比べると、この様子。ソウルタワーもうっすらとしか見えません。
この黄砂は、25日から26日にかけて九州から東北の広い範囲に飛来する予想。交通障害の懸念のほか、花粉症やぜんそくなどの症状が悪化する恐れもあります。
気象予報士 森田正光
「今年はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠の降水量が少なかった。黄砂が飛びやすい気象状況が起こると、そのまま飛んでくる。例年は4月が一番多いが、今年は明日(25日)からひどい状態になって、東京あたりでも車の上にうっすら黄砂が積もったり、洗濯物が汚れることが予想される」
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