インサイダー取引をした罪に問われている裁判官出身で金融庁の元職員の初公判が行われ、元職員は起訴内容を認めました。
裁判官出身で金融庁の元職員・佐藤壮一郎被告(32)は、職務を通じて知った未公開の企業情報をもとに、あわせておよそ952万円分の株を不正に買い付けた罪に問われています。
きょうの初公判で佐藤被告は起訴内容を認めました。
佐藤被告は被告人質問で動機について、「老いていく両親や家族のために備えなければならないという意識に強く取りつかれ、違法性を考えることはなかった」と明かしました。
検察側は「共有フォルダ内にある企業の案件を管理するリストを閲覧して、公開買い付けに関する情報を得ていた」と指摘した上で、「裁判官であるにもかかわらず、規範意識の低さは深刻だ」として、佐藤被告に懲役2年、罰金100万円を求刑しました。
一方の弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。
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