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東京を震災から守る“秘密基地”がスカイツリーに!「区役所全滅」でも超高性能カメラで火事を把握 首都直下地震にどう備えるか

国内
2025-03-11 21:54

阪神淡路大震災では、同時多発火災が発生し、7000棟以上が全焼する甚大な被害となりました。もし関東で首都直下地震がおきた場合、いのちを守ることができるのか?実は東京スカイツリーに心強い「秘密基地」がありました。


【写真を見る】高さ260mには高性能カメラ 火災を発見するスカイツリーの“秘密基地”


「ここからモザイクで…」スカイツリーの“秘密基地”に潜入

完全非公開の秘密ルートを歩くと、たどり着いたのが「危機管理ベース」です。


墨田区防災課 岩本健一郎 課長
「区役所の庁舎が使えなくなった場合に使います。第二の災害対策本部の場所」


スカイツリーの高さ260mに設置した高性能カメラを操作することで、災害時に火災がどこで起きているのか、すぐに把握することが出来ます。

速やかに火災を発見したあと、課題となるのは、どうやって火を消すのか。

阪神淡路大震災では、「2つの想定外」がありました。


「水がたらんの」

当時の消防士
「どないゆうても水が足らん。もうちょっと水があったら、大惨事になっていない」


当時の映像には、水の出ないホースを抱える消防隊員の姿が。地震で水道管が破損してしまい、消火できません。ただその場で、立ち尽くすしかありませんでした。


長田消防署 橋田治 署長(当時)
「手が付けられていたら、こんだけ燃やしてないの。消火栓から水が出ない。鉄砲撃つ弾がなければ、どうしようもないわけ」


あれから30年。東京・墨田区では、断水にも強い街づくりが進んでいました。


墨田区環境政策課 荒井拓郎 主査
「屋根に降った雨が雨どいを通してタンクに入る」


雨水を捨てずに貯めておくタンクです。街角にある、こうしたタンクの数は実に320基以上。東京に降り注ぐゲリラ豪雨も、火災が起きた際は初期消火に利用できます。

阪神淡路大震災の「想定外」2つ目は…


「そもそも消防車が来ない」

記者
「一度も消防車が来ていません?」


市民
「いっぺんも来ん」


記者
車が大渋滞で、1時間で4キロ進めばいい」


多くの道路が破壊され、通行できなくなり、限られた道に一般の車があふれました。近隣の県からきた消防隊は、到着が大幅に遅れました。かかった時間は「7~8時間」だったといいます。


消防車が来ないため、住民は自力で消火せざるを得ませんでした。小さいバケツを持ち、「俺が消したる俺が!」と悲痛な声で叫ぶ男性の姿もありました。


同様の事態が首都・東京でも起こったら…。その備えを進めている地区が、東京・大田区にあります。

細い急な階段や、消防車が入れないほどの狭い路地が入り組む山王地区です。


大田区山王三・四丁目自治会 鈴木英明 会長
「いわゆる消火困難地域。消防車が災害時に来ることは期待できない」


そうなると、火を消せるのは地元住民しかいません。商店街にも、住宅街にも、消火器があちこちに。地区全体ではなんと81か所!いわば「消火器だらけのまち」となっています。

さらに毎月1回、欠かさず防災訓練を行い、住民たちが自ら消防機器に触れて扱い方を学びます。


大田区山王三・四丁目自治会 鈴木英明 会長
「東京は人と人の結びつきが弱いと言われるが、みんなで力を合わせて立ち向かっていくのが大事。1人じゃできません。みんなでやらないとできません


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