事故発生から丸2日以上、およそ56時間が経つ埼玉県八潮市の道路陥没についてです。2つあったものが1つになり、さらに広がった穴には水が流れこみ続け、救助活動が難航しています。
【写真を見る】「極めて危険性の高い状態」「崩落が継続」巨大な穴に水が流入 埼玉・八潮市の道路陥没 転落したトラックの運転席部分は泥に埋まる
それは午前2時半すぎのことでした。道路にできた陥没の穴がさらに広がったのです。この45分後にも、アスファルトが崩れる様子がうかがえました。
おととい午前10時に埼玉県八潮市の交差点で突如発生した道路の陥没。陥没範囲は日に日に拡大し、転落したトラックの男性運転手(74)の救助活動は難航しています。
きのう、消防隊員が穴の底に下りて状況を確認したところ、男性がいるとみられるトラックの運転席部分は泥に埋まっていました。さらに、その最中…
「穴の中の側面の土が崩れたもようです。今、あわてて隊員が上にあがってきます」
現状について、きょう、八潮市の消防は…
八潮消防署 佐藤徹司 署長
「極めて危険性の高い状態となっています。また、穴の中でも水が出ており、崩落が継続しています」
次々と流れ込む水が救助作業を阻んでいるのです。
埼玉県の担当者はこの地域の特徴について…
埼玉県下水道事業管理者
「沖積低地ということになりますので、あまり締め固まってない地盤だというふうに認識しております」
また、これは陥没が起きた交差点周辺を上空からとらえた写真です。62年前、この場所は水田や畑が広がっていたことが分かります。
難航する救助活動…
記者
「午後2時すぎです。現場の穴の付近でショベルカーがアスファルトを剥ぐ作業をしています」
消防は今後、穴に向かってスロープを作り、そこから重機を入れて救助活動を進める方針です。
救助が急がれる現場から中継です。
救助活動の前提として現在行われているのは、重機を穴へ入れるためのスロープを作る作業。急ピッチで進められています。
初めの陥没から56時間が経過しましたが、相次ぐ崩落で穴は大きくなっていて、この崩れやすさというのが救助を難しくしています。
転落したトラックの男性運転手ですが、警察や消防によりますと、事故当日の午後を最後にやりとりが途絶えているということです。
どこから漏れ出しているのか分かっていませんが、穴の中には水が流れ、運転席部分は泥に埋まっているため、男性運転手の状況を含め、目視では確認できない状況だとしています。
一方で、県はきのう、規制線の外の地中にも陥没につながるような空洞がないか緊急の調査を行っていて、まもなく結果を発表する予定です。
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