銀行や登録サイトなど、普段の生活でよく使う「パスワード」。でも、たくさんは覚えられない…。「同じでいいか」と、思っているそのパスワード。もしかしたら危ないかも?注意したい配列やオススメの設定などを深掘りします。
【写真を見る】あなたは大丈夫?漏洩パスワード第1位は… パス「ワード」は「フレーズ」に!みんなのパスワード設定術【Nスタ解説】
漏洩しやすいパスワードと、その危険性は?
南波雅俊キャスター:
パスワードは、やはり気をつけなければと思います。
情報通信会社のソリトンシステムズによると、日本人の漏洩パスワードランキング2024で1位は「123456」、2位は「password」です。
また、4位の「qwerty」は少し複雑に見えますが、実はキーボードの横1列をそのまま打ったものです。8位の「1q2w3e4r」も、キーボードの近いところを打っています。
では、被害にあわないためにどうしたらいいのか、ソリトンシステムズに聞きました。▼単純なパスワードは今すぐ変更してください。▼同じパスワードを使いまわさないようにしてください。▼できるだけ多要素認証(Face IDなど)を併用してください。
パスワード流出の危険性についてITジャーナリストの三上洋さんに聞きました。
たとえば携帯キャリアの販売サイトで不正ログインされ、スマートフォンやプリペイドカードを購入され転売されてしまう例があるそうです。また、オンラインゲームに不正ログインされ、レアアイテムを持つアカウントをSNS上で転売される例もあるといいます。
では、リスクの高いパスワードとはどういうものなのでしょうか。政府広報オンラインによると▼自分の名前、▼電話番号、▼誕生日をそのまま使っているパスワードはリスクが非常に高いので、気をつけたほうがいいとのことです。
皆さんはパスワードについて、どう考えていますか?
井上貴博キャスター:
私は自分のあだ名に紐づくものや、会社に入社してから割り振られたアトランダムなパスワードなどを組み合わせていくつか作っています。
産婦人科医 宋美玄さん:
私のパスワードは絶対に誰にもわからない、元カレの誕生日などです。入力するときは嫌ですが、すごくセキュリティが高いなと…。
ホラン千秋キャスター:
あとは、自動生成機能を使うなどでしょうか。
パス「ワード」ではなくパス「フレーズ」を作ると強力に!
南波キャスター:
いろいろな考え方があると思いますが、オススメのパスワードの作り方についても調べました。
IPA(情報処理推進機構)によると、日本語の文章をローマ字に変換する“パスフレーズ”が理想だということです。たとえばネコが好きな方は「nekogasuki」と、そのままローマ字に置き換えてみましょう。
これをさらに強力にするには「nekoGAsuki!!06」のように、助詞を大文字にしたり、末尾に記号と数字を入れたりするといいそうです。
また、パスワードを使い分けるときは、たとえばいろは銀行の場合は「"irh"nekoGAsuki!!06」と、そのサービス名の略称・一部をつけてみるのがいいそうです。
続いて、皆さんのパスワード設定術についてSNSで調べてみたところ、▼ペットの名前の語呂合わせ、▼過去の車のナンバーを混ぜる、▼自分が好きなアーティストの名前+誕生日…といったものがありました。
産婦人科医 宋美玄さん:
推しの名前+誕生日というパスワードは、子どもが昔やっていました。
南波キャスター:
パスワードの管理についてもSNSで調べてみたところ、▼スマホのメモ機能を使う、▼パスワード管理帳に書く、▼暗記して毎回手動で入力する…といったものがありました。
産婦人科医 宋美玄さん:
暗記して毎回手動で入力できたら世話ないのですが…。
ホランキャスター:
確かに今、何に対してもログインが必要になってくるので、全部を覚えるのは大変そうだと思います。何種類も使いまわさないようにして、少しずつ変えるのが推奨されているということですよね。
井上キャスター:
全部を新しいものにすると覚えられないので、ある程度の共通点を自分の中で論理立てながら組み合わせて。
南波キャスター:
それとパスワードは、入力を何度も何度も間違えるとログインできなくなりますよね。あれは許してほしいと思います。「いや、俺が打ってるんだよ!わかってよ!」と…。
産婦人科医 宋美玄さん:
私も、ゲームがやりたくてiPhoneのパスワードを勝手に入力しようとした息子に「お母さん、ログインできない」と言われたことがあります。
ホランキャスター:
皆さん、パスワードについては似たような悩みがありますね。
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<プロフィール>
宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信
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