
■MLB ワールドシリーズ第6戦 ドジャース3-1ブルージェイズ(日本時間1日 トロント、ロジャース・センター)
ドジャースは負けたら終わりのワールドシリーズ(WS)第6戦で、接戦を制し執念の勝利。対戦成績を3勝3敗とし、勝負は翌日の最終第7戦に持ち込まれた。
試合は先発・山本由伸(27)が6回96球を投げて、被安打5、奪三振6、四死球1、失点1(自責点1)の力投で勝利投手。大谷翔平(31)は8回の第4打席で3戦ぶりのヒットを放つなど、3打数1安打。打線は3回にW.スミス(30)が先制タイムリー、打撃不振のM.ベッツ(33)が2点タイムリーで3点リード。山本は直後の3回に1点を返されたが、無失点を刻んだ。8回は佐々木朗希(23)がランナー2人背負うも無失点で切り抜ける。だが9回は佐々木が続投も、死球とエンタイトル2ベースで無死二・三塁のピンチで降板。絶体絶命の中、T.グラスノー(32)が相手の走塁ミスもあって無失点で凌ぎ、悲願の連覇へ崖っぷちで踏みとどまった。
ワールドシリーズが第7戦まで行われるのは、2019年のナショナルズ対アストロズ以来6年ぶり。ドジャースは球団初の連覇、ブルージェイズは32年ぶりの世界一をかけ、総力戦の大一番に挑む。
戦いはロサンゼルスから敵地トロントへ。大ブーイングが響き渡る中、初回、大谷の第1打席は先発K.ゴーズマン(34)を相手に、カウント2-2から6球目のスプリットに空振り三振。続くW.スミス(30)、F.フリーマン(36)も連続の空振り三振に倒れた。
プレーオフ(PO)5試合目の登板となった山本は初回、2回と無失点。打線は0-0の3回、1死無走者でT.エドマン(30)がチーム初ヒットとなる二塁打で出塁すると、9番M.ロハス(36)は見逃し三振。続く大谷は申告敬遠で2死一・二塁に。ここで2番スミスが三塁線へ均衡を破る先制タイムリーを放った。さらにF.フリーマン(36)が四球で満塁とすると、打順変更で4番での出場となったベッツがレフトへタイムリーを放ち、大谷とスミスが生還。3-0とリードを広げた。
直後の3回裏の山本は、先頭のA.バーガーに左二塁打を浴びると、2死二塁から右わき腹を痛めていたG.スプリンガーにセンターへタイムリーを浴び、1点を返された。
大谷の5回の第3打席は1死無走者の場面、ゴーズマンのスプリット攻めに粘り、フルカウントから9球目を引っ張ったがファースト正面の一ゴロ。打線は3回の3点以降、4回から4イニング連続の3者凡退と流れに乗れず。
山本は中盤、毎回のランナーを背負うも無失点で切り抜け、貫禄のピッチング。6回は1死走者無しの場面で、ファンがグラウンドに乱入し、試合が一時止まるアクシデント。その後、山本は2死からゲレーロJr.に二塁打、ビシェットに四球とピンチを招いたが、D.バーショをスプリットで空振り三振に仕留めた。7回からは継投に入り、J.ロブレスキー(25)に交代。2死から二塁打を打たれるも、ヒメネスを空振り三振。
8回の打線は、1死で大谷が直前で交代したM.フルハーティを相手に、カウント2-2からスプリットを振り抜き、打球は高々と舞い上がってセンターフェンスに直撃。二塁打となり、追加点のチャンスに。その後スミスの敬遠、ベッツの四球などで2死満塁としたが、T.ヘルナンデス(33)は空振り三振で追加点ならず。
満を持して8回にWS2度目の登板に臨んだ佐々木は、先頭スプリンガーにヒットを許すと、1死からゲレーロJr.に四球で1死一・二塁のピンチに。だが後続を三邪飛、二ゴロで打ち取って凌いだ。回まだぎの9回は先頭カークに死球、続くバーガーにセンターフェンス下にボールが挟まるエンタイトル2ベースを許し、無死二・三塁のピンチを招いて降板。だがT.グラスノーが次打者を一飛、最後はヒメネスを左飛に打ち取り、二塁走者が戻れずダブルプレー。サヨナラの危機から見事無失点で勝利をつかみ、佐々木はベンチで山本と抱き合い、喜びを分かち合った。
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