
■国際親善試合 日本代表3ー2ブラジル代表(14日、東京スタジアム)
サッカー男子日本代表(FIFAランク19位)は、国際親善試合でブラジル代表(同6位)と対戦し3-2でブラジルに初勝利。日本は前半26分にブラジルのワンタッチプレーについていけずに失点、32分には浮き球のパスに走りこんだマルティネッリに流し込まれて2失点。しかし、後半に南野、中村、上田と3ゴール。日本サッカー史上初めてブラジルから3得点を奪い、史上初めてブラジルに勝利した。
2022年以来のブラジル戦、これまで13試合で0勝11敗2分、総得点は5、総失点は35。10日のパラグアイ戦では1-2の試合終了間際に途中出場の上田綺世(27)のゴールで同点に追いついた。
日本代表のスタメンはGKに鈴木彩艶(23)、DFは鈴木淳之介(21)、渡辺剛(28)、谷口彰悟(34)の3人。MFに佐野海舟(24)、鎌田大地(28)、中村敬斗(25)、 久保建英(24)、南野拓実(30)、堂安律(27)。FWには上田綺世(27)。パラグアイ戦から4人が変更、久保、鎌田、アキレス腱断裂から復帰し、去年10月以来、約1年ぶりの出場となる谷口、そして、パラグアイ戦で後半AT同点弾を決めた上田が先発となった。
史上最多W杯5回優勝のブラジルに対し、日本は前半1分、中央の南野がボールを拾うと、左サイドの中村へ、切り込む姿勢を見せたが、ブラジルディフェンスも縦に行かせずにしっかりブロックした。
前半9分、日本はルーズボールを失うと、ディフェンスがクリアするも、二列目から走りこんできたガブリエウ・マルティネッリに拾われて、クロスをあげられたがゴール右に流れていった。
前半21分、左サイドで堂安が個人技で深く切り込みセンタリング、これをニアの南野が繋いで、ファーに走りこんだ上田が狙ったがわずかに合わず。日本はしっかりラインを作り守っていたが、前半26分、ブラジルは中盤で素早いワンタッチパスで日本ディフェンスを崩すと最後は走りこんだパウロ・エンリケ(29)が左足アウトサイドで技ありのゴール、ブラジル代表初ゴールで日本は先制点を許した。
さらに32分、日本は右サイドでボールを持たれると、中央のルーカス・パケタにボールが渡ると、中央へ浮き球のパス。これにマルティネッリが反応し、流し込んで2点目を奪われた。
日本は前半、ブラジルの縦パス、ワンタッチプレーと素早い攻めについていけずに2失点で折り返しとなった。
後半4分、堂安が右サイドから個人技で切り込むと、中央の南野へ、右足で狙ったが、ブラジルディフェンスが体を張ってクリア、このこぼれ球を今度は鎌田が狙ったが、ここも体を張ってクリア、日本は波状攻撃を見せた。
そして、後半7分、日本は高い位置でプレッシャーをかけると、ブラジルディフェンスがパスミス、これを南野が拾って、落ち着いて決めて日本が1点を返した。日本がブラジルからゴールを奪うのは2017年11月以来、約8年ぶりとなった。
さらに17分、右サイドを途中出場の伊東純也(32)が持ち上がり、ファーサイドの中村にクロス、ダイレクトボレーを放ち、ディフェンスに当たったがゴールに吸い込まれて同点。日本がブラジルから2点を奪うのは2005年、6月のコンフェデレージョンズ杯以来、約20年ぶりとなった。
さらに後半26分、またも右サイドの伊東から上田へ、絶妙なクロスもヘディングシュートは相手ディフェンスに当たり、ゴール上へ外れた。それでもパラグアイ戦の同点ゴールコンビが見せた。すると、このコーナーキック、伊東から再び上田、今度はヘディングシュートを叩きこみ、日本が逆転ゴール。日本サッカー史上初めてブラジルから3点を奪った。
日本は最後まで気持ちを切らさずにサッカー史上初めてブラジルに勝利、途中出場の伊東が2アシストと大活躍、南野・中村・上田のゴールで歴史を作った。
試合後、南野は「(先制点が)僕らの反撃の最初のゴールだったので、それが勝利に繋がって最高です」と話した。同点ゴールの中村は「後半から前に行って、受け身になりすぎずにプレーしようと話した」とコメント。
そして、逆転ゴールの上田は「なかなか前半からチャンスは作れなかったんですけど、(点を)取れる自信はありました」と口にし、逆転ゴールに「特別嬉しいですし、意味のあるゴールが取れたので嬉しいです」と笑顔を見せた。
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