
卓球Tリーグプレーオフの男子ファイナルが23日、代々木第二体育館で行われ、レギュラーシーズン2位だったT.T彩たま(以下彩たま)が同1位の琉球アスティーダ(以下琉球)を3-1で下し、Tリーグ7季目で悲願の初優勝を果たした。
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この日ダブルスとシングルスで2勝し、彩たまの優勝に貢献した有延大夢(30)は「チームメートと日々、切磋琢磨していた。常に一緒に練習をしてコミュニケーションをとってずっと一緒にいるような感覚で、何でも言い合ってチーム力に繋げていた」と会見で語った。
敗れた琉球には日本代表のエース張本智和(21)、パリオリンピック™代表の篠塚大登(21)、リオオリンピック™代表の吉村真晴(31)など国際試合の経験豊富なメンバーが集い優勝候補筆頭だった。
張本は試合後に会見で次のように語った。
「相手は勝っても負けても一体感がすごかった。もちろん個の力は大事ですけどこうやって大応援団がいたり、誰が出ても勝てるチーム作りはどのチームも見習うべきだと思う。(埼玉の大応援が結果に影響したかという質問に)間違いなくあったと思いますね。全員が100%以上の力を出し切っていたと思いますし、団体戦というものはチームで戦うものですし、地方に行くと盛り上がりを感じますので敵ながらうらやましいなと思うところもあります」
会場はそれぞれのチームのファンで埋め尽くされ、プレーの度に大歓声が巻き起こっていた。その中でも、会場が東京ということもあり彩たまのファンの比率が多く、彩たまにとっては半ばホームゲームのような空気となっていた。
就任1年目で優勝へ導いた彩たまの水野裕哉監督は会見で「代々木の体育館がホームに近いのもあってファンの方々がものすごく応援してくれたこともありますし、ファンの方々と一緒に戦えて選手がベストパフォーマンスを発揮して優勝できたと思います」と、ファンの応援に改めて感謝の思いを口にした。
また、琉球の張一博監督は「このメンバーで負けるのは思った以上にショックですね。国際試合と重なっていた試合が多くてレギュラーシーズンは大変でした、選手をそろえるのが精一杯で」と話した。
主力選手は海外での国際試合が多く、チームに合流できるかどうかは試合前日もしくは当日に分かることが多く、メンバー選考にも苦労したという。「(来年は)全部試合に出られる選手が欲しいです。ファイナルは全員揃って勝てると思ったんですけど、悔しいですよね」と苦笑いを浮かべた。
Tリーグはあくまで団体戦。個の強さだけでなく、ファンも含めたチーム力の総合力が大事になりそうだ。
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