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東京2025世界陸上(9月)の代表選考会を兼ねた東京マラソンが2日に行われ、男子日本歴代2位の記録を持つ池田耀平(26、Kao)は2時間6分48秒の14位(日本勢4位)でフィニッシュした。
終盤まで日本人トップの走りをみせ、日本記録更新も期待されたが、今大会では叶わず。昨年9月のベルリンマラソンで記録した自己ベスト(2時間05分12秒)、世界陸上の参加標準記録(2時間6分30秒)にも届かなかった。
前半は青山学院大の太田蒼生(22)が日本記録ペースの激走をみせたが、後半失速で無念の途中棄権。30㎞地点では、パリオリンピック™6位の赤﨑暁(27、九電工)と池田が日本人トップで通過し、32㎞以降で池田がトップに立った。だが、38km過ぎでは辛そうな表情をみせるなど粘ることができず、40km手前で市山翼(28、サンベルクス)に捉えられた。
さらに終盤スピードが落ち、井上大仁(32、三菱重工)、浦野雄平(27、富士通)に抜かれ、日本人4位の14位でゴールした。
レース後、「残念な結果に終わってしまった」と振り返った池田は「今日は初めから第2集団でレースを進めるっていうことを考えてスタートしたんですけど、自分の体感と実際のペースでリズムに乗り切れない部分があって...」と前半から苦しいレースだったという。
「それでも半分過ぎたあたりから徐々にハマってきて、30キロ過ぎてトップに立ったとき、“いけるかな”っていうふうには思ったんですけど、どうしてもラスト4キロ5キロくらいで余裕がなくなってしまって、後ろを気にするような心理状態になってしまった。そこで精神的に余裕がもうなかったかなっていうふうに思ってます」と悔しさが残る終盤となった。
「結果的には良くはなかったですけど、35キロくらいまでは(早いペースで)いけてたっていうところをプラスに」と前を向いた池田は、今後のオリンピック挑戦など、将来のロードマップについて「マラソンで勝負していきたいというところところは、もちろん変わらないんですけど、今日も世界の選手たちとの差を見せつけられた形になってしまった。今日の後半は情けない走りになってしまい、後半の練習をきっちりともう一度地に足つけて地道にやっていきたい」と話した。
昨年は同大会に招待選手としてエントリーするも、故障で欠場。初めて東京マラソンを走ったことに「本当に最初から最後までたくさんの声援をいただきました。結果で応えられず、非常に残念ではあるんですけど非常に感謝してます」と絶え間なく続いた沿道の声援に感謝の言葉を口にした。
【東京マラソン 男子結果】
1位 T.タケレ 2時間3分23秒
2位 D.ゲレタ 2時間3分51秒
3位 V.ゲティッチ 2時間4分00秒
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10位 市山翼 2時間6分00秒
12位 井上大仁 2時間6分14秒
13位 浦野雄平 2時間6分23秒
14位 池田耀平 2時間6分48秒
15位 丸山竜也 2時間7分6秒
17位 赤﨑暁 2時間7分48秒
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