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一癖ある役柄の裏で支え合い 木幡竜が語る日曜劇場『VIVANT』役作りと撮影秘話【ドラマTopics】

エンタメ
2026-11-07 12:00

一度見たら忘れられない役を、どう作り上げたのか。


【写真で見る】日曜劇場『VIVANT』第2シーズンでリ・ミンヅァを演じる木幡竜さん


TBSで毎週日曜よる9時から放送中の日曜劇場『VIVANT』第2シーズン。主人公・乃木憂助(堺雅人)らが所属する、自衛隊直轄の非公認組織「別班」の前に立ちはだかるリ・ミンヅァ(漢字表記:李茗沢)を演じた木幡竜。


出演が決まってから第1シーズンを一気に見て、そのスケールと俳優陣の熱量に衝撃を受けたという。一度見たら忘れられない笑い方や声色まで作り込んだリはいかに生まれたのか。共演者とのやりとりや役作り、そして第21話で堺の芝居に圧倒された瞬間まで、撮影を振り返ってもらった。


笑い方も声色も1か月かけて役作り

――演じるリ・ミンヅァは第2シーズンからの登場でした。第1シーズンはどのようにご覧になりましたか?


リアルタイムでは見れていなかったです。出演のお話をいただいてからまとめて見て、「日本のドラマでここまでのスケールで作れるのか」と驚きました。


これだけ壮大な物語だと、映像化した時“ちゃち”に見える可能性もあると思うんです。「VIVANT」はものすごい規模で撮っていることも伝わってくるし、皆さんのお芝居にも迫力がある。すごく興奮しました。その熱量のまま撮影に入れたのはうれしかったです。


――実際に参加して、『VIVANT』だからこそと感じた撮影は?


爆破や車を使ったシーンです。撮影現場で車がぶら下がっているのを見た時は、日本のドラマではあまり見たことがなかったので、驚きました。やっぱり『VIVANT』ならではの規模感だなと思います。


――放送後、周囲からの反響はいかがでしたか?


リが出始めた頃から、周りに「ものすごいサイコパスだ」と捉えられて、いろいろなところでいじられました(笑)。


――リを演じる上で、最初に考えたことは?


衣装合わせの時に、とにかく「こいつは癇に障るやつ」だと聞きました。そこまで明確に一言で役を示されたのは初めてで、「それだけは全うしたい」と思いました。


さまざまな映画を見たり、アメリカ映画の「ショーシャンクの空に」に出てくる姑息で腹の立つ登場人物の笑い方も参考にして、1か月くらいずっと考えていました。「どっちの笑い方がムカつく?」と周りに聞いたりして(笑)。その方向性が決まってから、声色も作っていきました。


外見から少しずつ見えてきた人物像

――髪型もかなり個性的でした。


最初はもっと普通の髪型で、もみあげもあったのですが、それを見て「ここから下は無いほうが良いか」という話が出て、その場で切りました。


――かなり外見から役を作っていったんですね。


俳優としては、あまり胸を張って言える役作りではないのかもしれないですが、今回はあえて外見から作り込みました。笑い方や声色を作って、「こういう話し方や笑い方をするなら、どういう人間なんだろう」と、中身を後から足していった感じです。


――シュウ・ハオラン(漢字表記:周浩然)役のリンリンさんとは、リとシュウの関係をどう考えていましたか?


僕の中では、リはシュウに付いていく人間です。シュウが「いい」と許可してくれたことは何でもやる。そういう二人の関係性まで見えたら面白いなと思っていました。


堺雅人との一発撮りで感じた緊張感

――乃木の義弟・ノコル役の二宮和也さんや、別班員・黒須駿役の松坂桃李さんとの共演はいかがでしたか?


リは役柄としては二宮さんや松坂さんたちをほとんど眼中に入れていないんです。なので、その時点では相手のお芝居を受け取るというより、「見えていない存在」として向き合っていました。その分、最後に乃木にアドバンテージを取られた瞬間、一気に怖さと圧力を感じました。


――第21話で堺さんと対峙したシーンはいかがでしたか?


堺さんは撮影に入る前はすごく気を遣ってくださっていたんです。でも本番になって、乃木の別人格“F”(堺/二役)になった瞬間、空気が一変して。ものすごい圧を感じて、圧倒されました。


僕は堺さんとご一緒するのはほぼそのシーンだけだったので、「ここは集中して演じよう」と思っていたのですが、ぱっと顔を見た瞬間に、その空気に飲まれてしまって。準備していたことも飛んでしまうくらいでした(笑)。


――しかも、一発撮りだったんですよね。


そうですね。準備にも時間がかかっていたので、簡単にやり直せるものではなく、かなり緊張していました。


でも、それ以上に、堺さんが一瞬で“F”のいる空間を作ったことが大きかったです。思わず普段の自分に近い声でせりふを言ってしまって。そこは自分としては反省しています。あの瞬間、とっさに本気で怖くなってしまった。それが敗因です(笑)。


平山祐介との撮影で感じた俳優同士の信頼

――撮影が始まってからも、リらしさを足していった感じですか。


そうですね。台本には書かれていない声や動きも試しながら、撮影の中で少しずつリらしさを足していきました。そうやって積み重ねていくうちに、だんだんリになっていった気がします。


――別班員・和田貢役の平山祐介さんとの撮影はいかがでしたか?


役としては敵対していますが、俳優同士としては信頼している。思い切って演じるためにも、その信頼関係はすごく大事だったと思います。


――最後に、ここまで楽しんでいる視聴者へメッセージをお願いします。


僕の役は三つ子なんで(笑)。もしかしたら兄貴が出てくるかもしれないですし、この先どうなっていくのか分からないですよね。そこも含めて、ぜひ今後の展開に注目して見ていただけたらうれしいです。


独特な笑い方や声色など、入念に工夫を重ねながらリ・ミンヅァを形作った木幡。そして最後に飛び出した「三つ子」説。どこかで聞いたような…そんな余韻も残しながら、この先の物語にも期待を寄せていた。


木幡はTBSラジオで配信中の『VIVANT 悪役会議室』第15回にも出演。笑い声が聞こえただけでリスナーエージェントから「リさん!?」と反応されるほど、個性的な笑い方はすっかりおなじみのものに。一方で、撮影時のエピソードを楽しそうに語るお茶目な一面ものぞかせた。インタビューとはまた違う、木幡の飾らない表情や本音を、ぜひあわせて楽しんでほしい。


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